キリストの涙が落ちた所からムクムクと葡萄の木が生えてきて…とか、そんなストーリーを持ったワインだったと思う
しかしコレはどうした事か…
キリストの次は、今度は王様だ…
流石にキリストより高い値段設定にする訳にはいかないのか、なんと500円
はてさて…どんなストーリーを持ったワインなのかしら?最近は味よりも、そう言ったストーリーの方が美味しい気がします
蘊蓄の方が美味しいなんて、歳とった証拠ですね…
かなり多めの脚色を加えてストーリーを書きますとね…
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狩りの途中で道に迷ってしまったスペインはカタルーニャ地方を治める王様、従者達ともはぐれてしまい右も左も分からない。
進めど進めど同じ様な景色が続くばかり、不安と焦りの所為か、飲んでも飲んでも喉が乾く…
やがては水袋の水も尽いてしまう。
時刻と共に、不安と渇きは増すばかり…
『嗚呼…狩りになど来なければ良かった。元々そんな気分でも無かったのだ』
遂には日も暮れかかり、森の木々が段々と昏く染まっていく。火を焚く術も持たぬまま、今夜は昏く孤独な森の中で夜を過ご事になるのか…と酷く不安になる。
…と、遠目に薄く灯りが灯ったのを感じる。
灯りだ!!
たった一軒の民家の小さな灯りが、なんと心強く感じたことか…
……
疲れや渇きがありありと見て取れる王様を気遣い、民家の農夫から差し出された一杯のワイン…
そのワインのなんと美味しかったことか…
農夫の優しいもてなしに、さっきまでの不安な感情は拭い去られ…
安堵と感謝の気持ちからか、涙が溢れた
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…と、調子に乗って色々書き足してしまったが、そんなストーリーを持ったワインだそうだ
流石に生身の王様には葡萄の木を生やすとか、大袈裟なストーリーは無理の様でしたが、なかなか美味なストーリーです
(元ネタはコチラ)
うん!ワイン自体もとても美味しかった。
重過ぎず、飲み易い日常的なワインって感じ。渇き切った王様の様にグイグイ飲めちゃいます。
ワインに特別な重みを求める方には違うかもしれないケド、私は大好きですよコレ
後で、もう一本買って来こよ〜っと