<経過11>
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“私”というのは、実はまったく確固したものではなくて、とても不安定なものなのだと感じました。
私というアイデンティティは、身体に根差している。
そして、その自己概念は過去の記憶の集まり。過去は実在ではない。
実体があるようでいて、じつは実体がない。
身体って、死に向かって進むもの、簡単に傷つく弱いもの。こんなものに信を置こうとしても、怖くていられない。
だから必死に守らなければならない。
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