年末年始のまとまった連休で浮かれ過ごしたが、カレンダーを見たら恐怖の崖が来る2025年となってしまった。崖がついに始まった。
終末に相応しく、年末には銀行や航空会社でサイバー攻撃によるシステム停止がニュースを賑わし、年明けにはこのブログもアクセスできない状態に。
サイバー攻撃の目的や犯人は不明とされているが、意地でもSEに休暇を取らせたくない輩がいるらしい。2025年の崖として、SEの労働環境のさらなる深刻化にふさわしい幕開けと思う。
そうは言っても日常業務が始まったら、特に変わったことはなくいつも通り常に何かに追われる感覚の日常が再開した。
終末の預言とはそう言うものなのでしょう。
さて、ではこのSE危機の2025年をどうやって過ごしたら良いのだろうか。
肥大化・他結合により複雑化したシステムは維持するだけでも多くの人がかかりきりになる。それでいてAI活用など、さらなるシステム開発が急務。
しかしながら、SEの仕事はあまり評判が良くない状態が続いており優秀な人が業界に来にくい状況はつづくいている。SE質も落ちるし、人数も確保できずさらに厳しい労働環境になるネガティブスパイラルが止まらない。
これを断ち切るには、以下の2つ。
SEを圧倒的な高い報酬で魅力的な仕事にする。こうすることで優秀でハングリーな人員をSEの業界に取り込む。
もう一つは思い切ってシステムの停止を許容する。例えば無停止のシステムを24時間体制で運用するには、引き継ぎ時間でも考えると1日4交代となる。つまり4倍の人が必要になる。どうしてもSEが足らなくなるので24時間体制は割り切るしかない。こうしてかかりきりになるSEを減らすしかない。
それでいて昨今の労働環境の変化。気合と根性で24時間働かせられる時代も終わってしまった。この人員不足は気合と根性ではカバーできない。
こんな背景からITシステムの大規模な停止は増えるのではないかと思う。
いくつかのサイバー攻撃によりサービス利用不可がニュースを賑わせながら始まった2025年は、これからは、ITシステムは停止していることもあるから、ITシステムがなくても、破綻しないITシステムとの付き合い方を考えなければいけないと言うメッセージだったのかもしれない。
ITシステムに頼りきらない生活を意識的に考えてもいいのかもしれない。