発酵式CO2添加装置を自作して 発酵はしているのに水槽の中で泡が出ない…という失敗の殆どはボトルのキャップ周辺からのCO2漏れによる圧力不足が原因です。
上手くジョイントが接続されていても、エアホースをしょっちゅう抜き差しするので隙間ができたりジョイントごと抜けてしまう事もあります。 抜けてしまったらまた作り直しです。
そこで しっかりとジョイントをキャップに取り付ける方法を考えてみました。
用意するもの
ペットボトルの蓋
エアホース接続用ジョイント
逆流防止弁
セメダインスーパーXなどの無溶剤弾性接着剤
5Mのステンレス製ナット
3~6mmのドリル刃
5Mのネジ切り用ダイス
6mmのシリコンホース
作り方
その1
まずジョイントに5Mのダイス(ホームセンターに売っています、本来はハンドルとセットで使うものですがネジを切る相手がプラスチックなのでダイスのみで大丈夫です)でネジ山を切ります。 ダイスで手を切らないように注意してくださいね。
これでペットボトルの蓋にしっかりとネジ止めすることができます。
キャップに4.8mmのドリルできれいな丸い穴を開けます。千枚通しなどで穴を広げるように開けると隙間ができやすいので必ずドリルを使用して下さい。
ネジ山を切ったジョイントに上記の接着剤をパッキン代わりに少しはみ出す程度に塗ってキャップに指し込み内側にも接着剤を塗ってから5Mのナットでネジ止めします。
内側はこうなっています
ボトルキャップもジョイントも難接着素材の場合が多いので接着剤をあまり信用してはいけません、今回は補助的にパッキン代わりに使用するので接着剤は肉痩せの無い無溶剤で乾いても弾力を保つものを選びましょう。
ナットは錆びないステンレス製のものを使って使って下さい。
その2
今度は材料が ペットボトルの蓋 ジョイント 6mmシリコンホース の3点のみで接着剤も使用しない簡単で確実な方法です。
ジョイントを取り付けたシリコンホースを穴を開けたキャップに通します。
シリコンホースを引っ張りながらジョイントをキャップに押し込みます。
シリコンホースがきつめにキャップに食い込むことによってパッキンの役割をします。
適当な長さでホースを切り ジョイント又は逆流防止弁を取り付けて完成です。
接着剤を使っていないので作ってすぐに使用することができます。
その3
CO2発酵用のボトルとCO2ストーンの間に取り付けるキャッチタンク用のキャップです。
写真左は 一方コックの方をCO2ストーンへ 逆流防止弁の方は発酵用ボトルに繋ぎます(逆流防止弁は上から下への一方通行です) 一方コックを閉じる事によってホースを抜き差しする時の圧力抜けを防ぐことができますがうっかり閉じたままにしてしまうと破裂事故になりかねないのでエアホースは外れる事によって圧力を逃がす構造にしておいて下さい。 絶対にエアホースとのジョイント部分を外れないように針金で縛ったりしないようにして下さい。
一方コックは圧力が上がると微妙にC02がコックの隙間から漏れ出す物があるので(本来の使用方法では全く問題のない範囲ですが)しっかりと漏れが無いものをセレクトしておきます。コックを開け閉めしているうちに漏れ出すこともあるのでいつの間にかCO2が添加されてなかった…なんてこともあります。
写真中央は ジョイントの片方をCO2ストーンへ もう片一方は発酵用ボトルに繋ぎます。 この加工方法がシンプルでおすすめです。CO2ストーンとの間に逆流防止弁を入れるのを忘れないように。
写真右は C02発酵ボトル用です 内側は6Mと5Mのステンレスナットで止めてあります。 ジョイントに先をくくったシリコンホースを安全弁として取りつけてあります。
うっかりコックを閉じたままにしてしまってもジョイントに取り付けたシリコンホースが外れる(圧力で飛ぶ)ことによってボトルの破裂事故を防ぐことができます。
コック類を使用する場合には必ずこの様なもしものための安全対策を考えて工作をするようにして下さい。
完成したキャップは空のペットボトルに取り付けてジョイントに空気が漏れないように栓をして水の中に沈めペットボトルを強く握って中の空気の圧力を上げて泡が上がってこないかチェックをします。
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製作の前に必ずこちらをお読み下さい
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