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ペットボトルの蓋の加工(2)

2007-11-24 00:10:30 | ペットボトルの蓋の加工

発酵式でのCO2添加に使用するペットボトルの蓋の加工方法です。

構造が簡単、CO2が漏れにくい、接着剤を使わないのですぐに使えるといった特徴があります。
前回の記事にさらっと書いたのですがこの方法の評判が特に良いようなので補足を兼ねて再度記事にしてみました。

発酵式でのCO2添加はコストも安く手軽にできるのですが蓋とジョイントとの接続が不完全でCO2が漏れて失敗をされている方も多いようです。
ちゃんと発酵しているのに泡が出ない又はちょっとしか出ない場合の原因のほとんどは蓋のジョイント部分からの漏れかエアー用のコック類(エアー用としては問題の無い範囲ですが微量の漏れがあるものが多い)を使っているかのどちらかです。蓋部分の匂いを嗅いでみてお酒のにおい(アルコール臭)がちょっとでもしたら隙間からCO2が漏れている可能性大です。
エアー用のジョイントを接着剤でペットボトルの蓋に取り付けている場合、蓋もジョイントも接着剤と相性の悪い素材でできている場合が多いので蓋を閉めたり開けたりしているうちに接着部分に負荷がかかり使っている途中で接着剤が剥がれて隙間からCO2が漏れ出したりします。今回の方法ではシリコンホースがパッキンの役割をする漏れにくい構造になっています。

材料
ペットボトルの蓋
5mmプラパイプ(今回はタミヤのプラパイプを使用)
6mmシリコンホース

作り方
まずペットボトルの蓋にプラパイプの直径よりちょっとだけ大きな穴(5.8mm)をドリルで開けます。



開ける穴は切り口がきれいなまるい穴をあけることがポイントなので焼いたドライバーや千枚通しなどで穴を開けるとパッキンとなるシリコンホースが穴にしっかり食い込まないのでCO2漏れの原因となります。


蓋は素材がやわらかいものなのでホームセンターで売られている電池式のドライバーにドリルの刃を取り付けたものでも穴を開けることができるので(ドリルチャックが必要かもしれませんが)必ずドリルで穴を開けるようにして下さい。
開けた穴にシリコンホースにプラパイプかジョイントを取り付けたものを差し込んでホースを引張りながらプラパイプを押し込み固定します。



漏れにくい構造とはいえジョイント部分にはできるだけ力を加えたくないので差し込んだホースを適当な長さで切ってジョイント又は逆流防止弁を取り付けて完成です。



 断面です


小さい穴に無理にジョイントを力まかせに差し込むとしっかりと固定できそうですが開けた穴に負担がかかって亀裂が入りCO2漏れの原因となります。
6mmのホースはぜひともシリコン製を使って下さい。シリコンタイプ(塩ビ製)だと締め付けている部分が時間とともに硬くなり使っている間にCO2が漏れはじめる可能性があるので早い目に新しく作ったものと交換する必要があります。シリコン製のホースは最近熱帯魚ショップでもブリスターパック入りのものをよく見かけるようになりました。ホームセンターでも切り売りのものがあるかもしれませんのでぜひ「シリコンタイプ」ではなく「シリコン」を使って下さい。

シリコンホースの中にパイプを入れたまま熱を加えてL字型に曲げると(熱に強いシリコン製だから出来ることです)L字型のジョイントを接続することなく横方向にホースをつなぐことができます。


CO2漏れを防ぐためにもホースの接続箇所は少ないほうが良いでしょ また首の方向を自由に変えることもできます(ペットボトル自体を回しても方向は変えられますが…)。

蓋に穴を2つ開けてホースを接続するとキャッチタンク用になります。


内側に長いホースが出ているている方のホース(A)を発酵用ボトルにつなぎ もう片方(B)をエアーストーン(CO2ストーン)につなぎます。キャッチタンク用のボトルは大きいと圧力が上がるまでに時間がかかるので少し小さい目のものを使いたいのですが炭酸水用のペットボトルで小さいものは滅多に見かけません。
発酵ボトルの液が流れ出てもこのボトルに液が溜まることにより水槽への発酵液の流入を防ぐことができます。安全対策としてぜひ取り付けて下さい。

こんな方法もあります。


 製作される前に必ずこちらをお読み下さい。

☆古い記事への書き込みも大歓迎です。


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2 コメント

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助かりました (cheepappa)
2008-01-07 13:47:21
初めまして。
発酵式CO2のボトル交換時にフタにバスコークで固定していたジョイントがとれてしまいました。予備も用意していなかったので、途方に暮れていた所、こちらのアイデアでいとも簡単に解決してしまいました。バスコークの乾燥時間が今までのネックだったのに、まさに眼からウロコとはこの事。
塩を使わないアクリルパイプの曲げ方など、自分の眼にこんなにウロコがあったとは・・・と、驚いて読ませていただいています。
今後とも参考にさせてください。よろしければ私のブログでのリンクを許可いただけないでしょうか?よろしくお願いします。
返信する
ボトルの蓋 (mizuwarabi)
2008-01-07 22:18:32
cheepappaさん はじめまして
ふと思いついた方法なのですが興味をもっていただいた方が多かったので補足ついでに記事にしてみました。注意点は開ける穴の大きさだけです。
リンクの件 大歓迎ですよ!
こちらからもリンクさせていただきますのでよろしくお願いいたします。
返信する

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