ブラインシュリンプを湧かしていていつの間にか周りが塩で真っ白になったり近くの鉄製のものが気がついたら錆びていたりした覚えはありませんか?
毎日孵化させていると拭いたりするのが結構じゃまくさい作業になります。 エアーストーンもそのうち目詰まりしてきます。
根っから邪魔くさがりの私は以前からもっと楽に掃除ができてメンテフリーなものが出来ないかと考えていたのですが 最近ふと思いついた事があり製作をしてみることにしてみました。
材料
密閉容器(今回使用したのは1.35Lのもの)
6mmシリコンホース
6Mステンレス製ナット
300ccぐらいのペットボトル
作り方
容器は本当は円柱形のものがエアーレーションの効率がよさそうなので探してみたのですが 見つからず上のような四角いものを買ってきました。
ペットボトルを切って孵化器として使っておられる方も多いと思いますが塩が飛び散らないようにしようとするとどうしても蓋をする必要があります。 ペットボトルをそのままで使用すると口が小さいので中を掃除することが出来なくなります。
容器の中に付いたぬめりを掃除しないと孵化したブラインシュリンプがすぐに死んでしまうのでこればっかりは横着をすることが出来ません。 水を入れて強く振るぐらいではぬめりはとれません。
エアーストーンもぬめりで目詰まりして泡が出なくなるので目の粗いプラストーンを使い捨てで使用していました。 今回はこのエアーストーンの問題も解決してしまいます。
まず容器の蓋の隅っこに5.8mmのドリルで穴を2個開けます。
シリコンホース2本を通して出来上がりです。 1本はエアレーション用で もう1本は排気用です。 ナット付きの怪しいシリコンホース(エアレーション用)については後ほど・・・
ただこれでは中身を移し替えようとする時にエアーストーンを取り外しにくいので不便です。 そこで・・・追加加工をしてみました。
上の写真のような
ペットボトルの飲み口
ペットボトルの蓋をリング状に切ったもの
ペットボトルの蓋の下半分を切り落としたもの
を用意します。
蓋は料理用のハサミで切ることができます。
密閉容器に直径2.5cmの穴を開けペットボトルの飲み口を差し込みリング状に切った蓋をナット代わりにして飲み口を固定します。
ペットボトルの蓋に5.8mmの穴を2つ開けシリコンホースを通し飲み口に取り付け完成です。
これで本体は完成です。 排気側のホースは適当なボトルなどにつっこんでおきます(トップの写真参照) これで排気側のエアーに含まれる飛沫はボトルの中に溜まるので周りが塩で白くなることもありません。
ここまで読んで気が付かれた方もいらっしゃると思いますが、まだ何処にもエアーストーンが登場していません。
ここで先ほどの怪しいシリコンホース(目詰まりがしにくいエアーストーン?)の作り方です。
エアーストーンをブラインシュリンプの孵化用に使うと目の粗いものを使っても最終的にはぬめりで目詰まりしてしまうので時々「ハイター」をしなくてはなりません。 なんとかメンテフリー(←大好きなんですこの言葉)もしくは手入れが簡単なものが出来ないかと以前から考えていて 硬いものでは無く柔らかいもの(シリコンホース)でエアーストーンの代わりにならないかと思い 押しピンでたくさん穴を開けてみたり カッターの刃を幅2mmに削って その刃で穴を開けてみたり(見た目は切り取り線ですね)してみたのですが思うような泡が出ませんでした。
やっぱりちゃんとした「穴」を開けないとダメなようです。 でもどうやれば柔らかいシリコンホースに小さい穴を開けられるのでしょうか? ポンチで打ち抜けば穴は開きそうですが 極少の穴を開けられるポンチ状のものが思い浮かびません。
買い集めてあったステンレスパイプにも直径1mm以下のものはありません。
ここで暫くの間行き詰まっていたのですが解決策が身近にあったのです。
そうシャープペンシルです これでポンチ状のも作れば穴が開けられるはず?です。
そこで先をオイルストーンで研いでポンチ状にしてみました
これで直径0.5mmの穴が開くはず?です
このシャープペンシルで6mmのシリコンホースにプチプチと穴を出来るだけたくさん開けていきますシャーペンの芯は抜いておきます) 開いた穴を観察してみると確かに「穴」は開いています 穴の大きさに多少ばらつきはありますがおおよそ0.2mmぐらいの穴が開いています。
シリコンホースに栓をして重りになるもの(写真は6Mのステンレス製ナット)を取り付けて完成です。
このシリコンホース製エアーストーン?を使っていますが問題なくブラインシュリンプは孵化しています。 汚れ(ぬめり)は雑巾などでしごくように拭いたり指で揉んだりすると綺麗になり泡の出は復活します。
開ける穴の数にもよりますが小型のエアーポンプでも十分な量の泡が出るので結構実用的です。
ついでに?容器の蓋の穴をあけた場所の反対側に1方コックを6Mのステンレスナットでしっかりと止めます
そして ペットボトルで下の写真のような「スタンド」を作ると
エアーレーションを止めてこのスタンドに立てると そのままブラインシュリンプ分離器にもなります。
製作をされる前に必ずこちらをお読み下さい。
またまた素晴らしい物をおつくりになりましたね~
>根っから邪魔くさがりの私
と言いながら、このマメな手作業!(ムジュンしてません?w)
チューブに穴を開けるというのは、目からウロコです。
これなら(これだけなら)マネできるかなぁ・・・
最後のボックスの倒立には、アッ!と叫んでしまいました。ヤラレタァ~~~♪
毎日同じ作業をするのがめんどうなので少しでも作業を減らす事を考え 細かい工作をしています
何より 考えながら工作するのは楽しいですよ!
シリコンホースの穴もそれほどたくさん開いていませんし 1回シャーペンを押し付けると表側と裏側と2つ穴があきますので・・・
ご紹介されている穴あきチューブ&6Mナットのアイディアを真似させて頂きました!
これでブライン孵化器のエアストーン目づまりが解消されそうです。ありがとうございました!
お返しといっては何ですが、私のブライン系小技をば。
1.私は孵化器に500mLペットボトルの上部を切り取ったものを使っています。
でも、ぬめりがつくとなかなか掃除しにくいんですよね。
そこで、使い古した歯ブラシに、適当な大きさに切ったスポンジを突き刺したものを作って、これで汚れを落としています。
歯ブラシのブラシ部分が良い引っ掛かりになって、スポンジが抜けることもなく、ほどよい大きさで500mLペットボトルも簡単にきれいになります。
スポンジに切れ込みを入れるとより良いと思いますよ。
メラミンスポンジを刺して、ストレーナーの裏のガラス面のコケ!とか、微妙に手が届きにくいところの掃除にも重宝してます。
2.孵化したブラインの保存ですが、冷蔵保存は試されていますか?
孵化にはある程度の水温が必要ですが、孵化してからは凍らない限り死なないようです。
あの冬季五輪のソルトレイク産ですから、低温には強いのかもしれません。
冷蔵状態ではブラインはほとんど動かず、代謝もほとんど止まっていると思われますので、栄養のロスも少ないのではないでしょうか。
とひと通り書いておいて何ですが、実際の冷蔵保存は数年前にやっていたことなので、あのとき偶然うまく行っていたのかもしれません。
毎日湧かすのが習慣になると、なかなか出番がありません(^_^;
チューブにあける穴の数が多すぎると泡が均等に出ないうえ掃除をする時にチューブがちぎれやすくなります 穴は少ないめにあけて泡の出かたを見ながら増やすといいでしょう。
うちでは現在6Mナットのかわりにチューブの中に車のワイパーブレードの骨(幅3mmぐらいののステンレス製のバー)を入れています。
孵化器に使う容器は「孵化器その2」の記事のガラス容器がおすすめです。広口なので手が入るうえ塩だれがありません。それまでは私も炭酸飲料のペットボトルを使っていました ボトルは切って使うとフニャフニャして持ちにくくなるので落としてしまったことがあります。
ちなみに ローソンストア100で1Lの炭酸飲料が売られています このペットボトルを使うと500cc程度の容量が確保できて直径も大きく洗いやすくなるので ボトル欲しさにわざわざ買いに行ったことがあります。
ブラインシュリンプの冷蔵保存の話は聞いたことがありますが 毎日そこそこの量を使うので試してみたことはありません。
見よう見まねで失敗しつつ自分でも挑戦してみようと思います
冬になったらどう沸かす環境を作ってますか?
それが気になりました