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全国の池や沼などに自生するシダ植物で上から見た葉が「田」の字に見えることからこの名前が付いたそうです。一見全部四つ葉のクローバーに見えないこともないのですがクローバーとは別物です。シダ植物なので花は咲きません。水草として売られているウォータークローバーは =デンジソウかその仲間だと思います。昔は田んぼの雑草でもあったようですが現在では絶滅が危惧される植物です。
デンジソウは就眠運動をする結構可愛いヤツです。毎日暗くなるといつの間にか葉をたたむように閉じます。水槽で育てている水草にも夜になると葉をすぼめる有茎草がありますがデンジソウの場合はしっかりと葉を畳みます。ただし浮き葉は就眠運動はしません。
うちにあるデンジソウは36年間前に恩師よりいただいたもので もともとは池に生えていたものの採集品だそうですがずいぶん前に自生地の池が無くなったと聞いています。そして今ではこのデンジソウも恩師の形見となりどうしても絶やすことができないものになっています。
幸いなことにデンジソウは水さえあればいろんな環境でも育つ強健な植物なので36年もの間キープすることができています。
育て方
日向から半日陰まで水に入れても腰水でも水さえ切らさなければ環境に合わせてそれなりに育ちます。
土も選びませんが肥料分が無いと葉が小さくなり株もあまり増えません。どちらかというと肥料食いです。
植木鉢などに入れて池などに沈める場合はひたひたか水深を浅くして浮き葉がすぐに出せるように植えます。水中葉は出ないので深く沈めないようにします。この育て方の場合には水面近くをランナーが這うように伸びて葉は浮き葉になります。
たくさん増やしたい場合にはプランターに栓をして水を溜められる状態にしてから田土や腐葉土を1/3~半分ぐらいまで入れてデンジソウを植えこみます。水ははじめはひたひたぐらいにしておいて葉が成長してくると多めに水を入れても大丈夫です。私の場合は休日にたっぷりと水を入れて1週間ほったらかしです。この植え方の場合は葉柄が長く直立してクローバー状になります。
出てくる葉の大きさが小さくなってきたり成長が鈍ってきたら肥料切れです。窒素分が必要なので水草用の肥料では無く園芸用の肥料を使います。鶏糞や発酵油カスなどをすき込むと土の中で肥料が腐ってドブくさい臭いがしたりするので粒状の園芸用肥料を使います。土に混ぜ込むのがベストですがランナーや根がこんがらがっていたりするのでぱらぱらと適当に撒くだけでも効果はあります。園芸用の肥料は強力に効くので肥料あたりしないよう一つまみ程度から始めて下さい。植木鉢だとほんのちょっとですね。
冬になると葉は全て枯れてしまいますが乾燥しないようにしてそのままの状態で越冬させると春になれば新芽が出ます。
株分けで増やすのですがプランター植えの場合はランナーや根がからまっていてほぐせないので適当な大きさにちぎり分けて古い余分な土を適当に取り除いてから新しい土を入れたプランターに植えます。無理にほぐして植えなくてもそのうちランナーが伸びて隙間なく生えるようになります。
水辺に植えるとランナーが伸びて浮き葉を出すのでビオトープに使えそうですね。こまめにトリミングをしないとデンジソウだらけになってしまいそうですが…
イチョウの葉のような質感の葉もきれいですが浮き葉もなかなか趣があります。
ホームセンターでも売られていることがありますので(斑入り種もあるようです)チェックしてみてはいかかでしょうか?
それにしても36年物ですか。親を除いて、一番長く接してきた生き物に当たりそうですね。とても大切に育ててきたことと想像されます。
私のもちものでは36年物は無さそうです。ずっと使っているものといえば腕時計は20年物です。それでもmizuwarabiさんのデンジソウの約半分にしかなりませんね。
言われてふと考えてみるとガキの頃からなんやかんやと植えていたので結構ビンテージもの?があります。
30年ものなら結構あるのに気が付きました。
マイペースで絶やさないようがんばります。