ゴジラ祭り跡地 ーゴジラの原点ー
2023年11月3日に公開され、全世界興収が1億ドルを突破する大ヒットとなっている『ゴジラ-1.0(マイナスワン)』。
第96回アカデミー賞・視覚効果賞受賞を記念して、“ゴジラシリーズの原点”ともいえる場所について紹介させて頂きます――。
ゴジラ祭り
『初代ゴジラ』が完成したのは、1954年10月25日。
その当日に東宝撮影所のNo.1ステージの前で、神式の「ゴジラ祭り」という修祓(しゅぱつ)式が開催されました。
本尊にゴジラの撮影用の2号縫いぐるみを祀り、神主に扮した芹沢博士役の平田昭彦が祝詞を読み上げ、ヒロインの山根恵美子役の河内桃子が巫女を務めました。
田中友幸プロデューサー、本多猪四郎監督、円谷英二特技監督らのスタッフ陣らと、原作者の香山滋氏が祈祷を捧げ、興行の成功を祈りました。
ゴジラ祭りの後、撮影所内で行われた所内検定試写では、本編と特撮の素晴らしい出来栄えに場内は総立ちとなり、万歳三唱と拍手が鳴りやまなかったそうです。
現在のゴジラ祭り跡地
なお、「ゴジラ祭り」が行われたNo.1ステージがあった場所には現在、サミットストア成城が建っています。
世界に冠たる“ゴジラ”の初代作品の成功を祈念した日本映画史にとって重要な場所にも関わらず、周辺に記念碑などは無いのが現実です――。
【出典】「Wikipedia」「ゴジラ 特撮メイキング寫眞館」