トキワ荘レジェンドたちのお墓
トキワ荘マンガミュージアムの開館で、一躍注目を浴びているトキワ荘のマンガ家たち。
そんな少年時代を彩る作品を残してくれた手塚治虫、藤子・F・不二雄、赤塚不二夫、石ノ森章太郎のお墓を紹介します――。
手塚治虫
1989年2月9日10時50分、60歳でその生涯を閉じた”マンガの神様“手塚治虫。
「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」「ブラックジャック」などの大人気作品を生み出し、日本初のアニメを手掛けるなど、日本漫画の発展に多大な貢献をしました。
お墓は巣鴨の總禅寺(そうぜんじ)にあり、コロナ禍の現在はお墓参りをする前に電話予約が必要になっています。
建物左側のドアから入り、200円で線香を購入。「漫画家の手塚治虫先生のお墓参りに来ました」と言うと、お寺の方がお墓へ案内してくれます。
・總禅寺
豊島区巣鴨5-32-2(都営三田線・西巣鴨駅から徒歩6分)
藤子・F・不二雄
1996年9月23日午前2時10分、62歳でその生涯を閉じた藤子・F・不二雄。
国民的作品「ドラえもん」を生み出し、この世を去ってもなお、日本のみならず世界中の子供たちに夢を与え続けています。
お墓の場所は、事務所の受付で聴くと丁寧に教えてもらえます。(その際、氏名や住所などを記載する必要があります)
事務所からは徒歩10分ほどで到着し、途中に花屋もあります。
香炉の左右には、ドラえもんとドラミちゃんの石像、その上にはドラえもんのガラスの花瓶が置いてあります。
・緑ヶ丘霊園
神奈川県川崎市高津区下作延1241
赤塚不二雄
2008年8月2日午後4時55分、72歳でその生涯を閉じた”ギャグ漫画の王様“赤塚不二夫。
国民的ギャグ漫画「天才バカボン」「おそ松くん」「もーれつア太郎」などの大人気作品を生み出し、戦後ギャグ漫画の礎を築きました。
・大善寺
東京都八王子市大谷町1019−1
石ノ森章太郎
1998年1月28日午前2時33分、60歳でその生涯を閉じた石ノ森章太郎。
代表作「サイボーグ009」や、仮面ライダーやスーパー戦隊などの特撮作品の原作を始め、SF漫画、ギャグ漫画から学習漫画まで幅広いジャンルの作品を生み出しました。
入り口傍にある窓口で線香を購入し、機械で火をつけてお墓に向かう形になります。
お墓の周りには、自身の代表作である「サイボーグ009」や「仮面ライダー」などの絵が描かれた石物などがあって華やかです。
・祥雲寺
東京都豊島区池袋3丁目1−6(東京メトロ有楽町線・要町駅より徒歩3分)
編集後記
自分が少年時代を過ごした1980年代は、藤子不二雄作品、赤塚不二夫作品、石ノ森章太郎作品が全盛の頃。
各作品に夢中になっていた頃に会うことができなかった先生たちと墓前で初対面し、感慨深い気持ちになりました。
また、少年時代に先生たちの作品で楽しませてもらった感謝を伝えることができ、何か心の一区切りがついたような気がします。
生まれ持った才能で、この世に永続的に残る価値ある作品を生み出した先達の墓前に立つと、才能とそれに伴なう使命というものについて考えさせられます――。
【記事引用】「緑ヶ丘霊園」「日刊スポーツ」etc..