海辺のカフェMARZO

都会の片隅で気ままに暮らすがんサバイバーの記録

がん治療完了までの366日

2024-08-31 09:12:12 | 日記
手術の後の予防的な化学療法がおわって1ヶ月。
晴れて治療完了です。

がんそのもので痛みが起きることは
一度もなかったのですが
1年前には貧血は2回ほど。
抗がん剤6回で手足のしびれと
腕脚の皮膚のゴワつき脱毛など
治療の方がダメージ大きい。

そんなこと言っていられるのも
がんが小さいうちに見つかったから。
ありがたいこと。

もしも「人生をやり直せるならいつに戻りたい?」と聞かれたら
私にとって、ここまでの癌治療を終えた
今の自分以上に素晴らしい人はいないので
戻りたくはありません。
(ここに戻れるタイムマシンなら話は別!)

これは去年、2023年のちょうど今日くらい。

昨年夏は例年通りの旅を終え
秋には勤続15年のご褒美休暇直前に大出血しつつ🌊と🐼堪能。
からのポリープ切除でがん発見
クリスマス前の開腹手術。

年明け〜バレンタイン前のセカンドオピニオン
立春後から立秋前までの化学療法

実はまだ終わった実感がちょっと薄くて、
ちょっとずつしか冒険ができない。



ちなみに、もしも再発しても
「ここまでキッツイ治療はない」とのこと。

癌治療のセオリーとして、
ステージ1でない場合の初回の治療は
しっかり撃つ!という感じらしい。

がん治療と副作用対策は
一昔前のドラマのイメージと違って
うんと進化している。

膨大な数の患者先輩と医師・医療者たちの
努力で築き上げられてきたもの。
自分のがんが比較的その定型にはまって
大きく困窮することなく来れたのは
たくさんの先人のお陰。

同じがん、別のがん
たくさんのがんサバイバーがいます。
(告知を受けたところから「サバイバー」)
ステージ4は全身への拡大とはいえ
そこから生還する人たちも多数います。

がんは十人十色でがんの種類やステージでは
その後の展開は全く分かりません。

不謹慎に聞こえたらすみません。

がん治療完了までの366日を経験した感想。
私にとってがんは
新しいゲームへの招待状でした。

6年前にスタバはドトールを越えていた

2024-08-21 15:35:38 | 日記
最後の抗がん剤点滴から4週間が経過しました。
今週の通院でOKなら、毎週から月一の通院に変わります。
ここまで半年毎週でした。長かったようぅ。

もう白血球は回復しているので
いつもと反対方向の少しだけ遠い街へ行ってみました。

そこはいいカフェや喫茶店がたくさんある街なのですが
まだ外が猛烈に暑いので、駅のロータリー周辺を歩くのが精一杯。
大きな広告のお肉に吸い寄せられてドトール。

さっぱりねぎ塩レモン。美味しかった。
あんまり時間がなかったからすぐ出てくるの助かる。

実は駅により近い1店舗目は分煙が不十分で
別のお店にしようと炎天下トボトボと歩いていたら
すぐに2店舗目がありました。

そこがめっちゃ老人にも優しい感じ。

店員さんもほどよく丁寧、相手を一人一人ちゃんとみている。
お客様も良い。うわさ通り民度が高いという感じ。さすがや。
暑くてウィッグかぶれず前髪ウィッグと帽子の私も浮かない。
おしゃれお帽子マダムもいらっしゃる。

スタバもいいけど、
ドトールは落ち着く。

うちに帰ってから調べたのですが、
日本全国の店舗数では1100店舗のドトールよりスタバが多いそう。
2018年8月に全国1200店舗になったスタバがまだまだ増殖中。
カフェドクリエもドトールより少し多いそう。

ナジャさんが行く「片っ端から喫茶店」(YouTubeはこちら)が大好きなので
今後気持ちの上では<東のナジャ>と成るべく
チェーン店ではない喫茶文化も
大事にしていきたいものです。

がんばれ骨髄、あと少し!TC最終回はノイトロジン💉なしで自力回復待ち

2024-08-11 16:10:02 | 日記
抗がん剤点滴の最終回からあと少しで3週目。
白血球数は人生最低レベル。


白血球の中でも
好中球は自分史上2番目の低さ。

最低だった3回目の点滴後は
ノイトロジンという💉注射で
好中球数が
330から翌週10倍に爆上がり。

今回は次回がないので慌てる必要なし。
生ものを食べず人混みに行かず、
大人しく静かな部屋で
涼みながら静養しております。


猛暑の外に洗濯物を干して
涼しい部屋に戻って来たら
慶良間の海に潜っていたあの頃を思い出しました(写真は借用)

岸に近い場所、水面付近はぬるいけど
10mくらい潜るとひんやり心地よい。

白い砂地の上をまるで
飛んでいるみたいに浮かんで
ゆっくりゆっくり
自分と仲間の呼吸音と
泡の音を聞きながら
青い世界を探検します。

やがて時が満ちて
減圧しながら
ゆっくりと浮上していくと
小舟と夏の太陽☀️が待っています。

休養。パンダみたいに過ごす

2024-07-26 17:25:00 | 日記
「抗がん剤治療6回」のミッションを終えていよいよ、点滴後3~10日の副作用祭りを迎えました。

手首足首から先のシビレ
背腹腰ピキピキ筋肉痛

さいわい食欲あります。
パンダみたいにゴロゴロしたり遊びながら
もりもり食べ続けて今回も回復します。

南紀白浜
パンダまた見に行きたいな。

完走できた6回の化学療法

2024-07-25 17:11:06 | 日記
今日も猛暑です。途中寄り道してフルーツポンチを食べちゃいました。たった1個の巨峰が舌と歯を黒っぽく染めました。治療直後の口の中で化学反応を起こしたとか?

1Lの北アルプスの天然水と紙コップを持って日陰から日陰へと歩き、途中で何度も休憩、水分補給しながら帰宅しました。

がんも、がん以外も話題にできる仮想の海辺のカフェMARZO
店主です。

本日は一旦の治療が終わったご報告です。

ここから約1ヶ月、血液と尿検査で
回復が確認できたら復職!

おかげさまで無事に予定していた最終回、6回目の化学療法も「問題なく薬を点滴する」ところまで漕ぎ着けました。

始める前の病院の薬剤師さんの話では、完遂できるのは約7割とのこと(完遂する必要がない場合、お薬を変更する場合などもあるので10割でなくても良いもの)。できるところまでやってみよう、という気持ちでしたが、出来ました☺️。


かつてのイメージとはかなり異なる
がん治療

近くのクリニックから紹介された、がん専門ではない総合病院で「診察・診断・検査・手術・抗がん剤治療」まで受けて来ました。

病棟の同じフロアには女性のみですが、さまざまな疾病の治療、正常分娩を含む出産のために多くの患者さんがいました。廊下を歩く時、看護師さん・病院スタッフ以外では多分、私が一番早く歩く患者だったのでは、と思うほど「元気」な部類のがん患者でした。

しかし1回目の抗がん剤は、さすが劇物。点滴前に先に吐き気止め3種類混合の点滴、ついでアレルギー止め2種類混合の点滴、そして抗がん剤1つ目3時間、2つ目1時間。最後に点滴の管の中の抗がん剤を全て注入するための生理食塩水50mL。吐き気は全く感じませんでしたが、その他の副作用が次々と起きて、点滴翌日からびっくりする1ヶ月でした。
(※TC療法。実施方法は医療機関やがんの部位やステージ、患者の体質・体重・病状により異なると思います。)

この点滴を3〜4週間おきに行います。

脱毛は最大の壁です。拒否したい気持ちもわかります。それでも6回を終えてみるとなんとなく慣れました。途中やむを得ず点滴の間隔が開いた時、うっすら全部生え始めたので、思ったより早く髪が生えてくるのだと思います。(女性だからそう言えるのかも・・・)

その他の副作用は、1週間から10日間ほど続く筋肉痛(人にっては倦怠感)、手足の痺れ・麻痺。自分では気づきにくい14日目くらいまでゆっくり減って回復していく血液中の白血球数など。点滴後は毎週通院して血液と尿の検査をし、貧血に対応するお薬の処方や血球数を回復させる皮下注射など、必要な処置や治療が加わります。

これまでのところ「定型の範囲内」の対応でなんとかなって来たので、ここから先も穏やかに進めたらいいなと思います。

(2024年2月からの闘病の記録はこちら