「若し全肯すれば、即ち先師に辜負(コフ)す」
(洞山良价)
*中国の唐代の禅僧、曹洞宗の開祖
洞山禅師は、師匠の説法等について、
「半分は認め、半分は認めない」 と言っています。
師匠の説法等をそのまま受け継いだとしても、
それをどのように生かすのかは、同じはずがない。
教えられたことを自分なりに解釈(理解)してから、
次に伝えていくことが大切であり、そこに発展性や未来が
あると言うことなのでしょう。
全面的な肯定は、むしろ師匠に対して失礼である。
との考え方です。
これは、弟子が師匠の教えをほぼ完全に理解できる
力量を持っていることが前提になると考えられます。
私などには、到底無理なレベルです。
※辜負(コフ):(好意などを)無にすること。 背くこと。
送り梅雨 山川木々を破壊せり
2020.06.29 moai291