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爺々ネタ?

「これ何? ブルドッグ」(oji3のブログ671)

   「何これ? 」:預かりもの

 「是れ天地の委形なり。 是れ天地の委和なり。
  唯、命は汝の有に非ず。是天地の委順なり。」
             (荘子)

  委形:預かった一時の体、
  委和:預かった一時の命、
  委順:預かった一時の自然のなり行き、

 命も体も天からの預かりものであるからこそ、
 ありがたく使わせてもらうものだと心えよ。

【閑話休題】:ブルドック

 力強さや頑強さを象徴するイヌの「ブルドッグ」。
しかし、100年以上にわたる選択的交配が、このイヌを
ひ弱にしてしまった様です。

 ブルドッグは呼吸や骨格、皮膚の障害をかかえている。
しかも、多くの個体が自然に交尾したり出産したりすることが
できない。

 仔犬のうちに呼吸障害を起こすと、5歳以上まで生きられない
可能性が高いと言う。

 ブルドッグは、遺伝的多様性が極めて低いことが明らかに
なっています。

 遺伝的多様性が低い理由は、現代のブルドッグは、
わずか68匹の集団が祖先であることに起因する。

 こうした小さな遺伝子プール(多様性)からスタートして、
つぶれた顔、ずんぐりした体、だぶついた皮膚になるよう
人間により選択的に交配が重ねられたブルドッグは、
遺伝子的多様性を失ってしまった様です。

 いわゆる「近親交配」の状態になっていると考えられます。
自然に、元の健康的な形質を取り戻すことは、甚だ困難な
状況にある様です。

 ブルドッグの仔犬は、母犬の産道を通れないので、
主に帝王切開で生まれるしかない。
ブルドッグの出産の80パーセントが人工受精と帝王切開だと言う。

 これらの事を踏まえ、ノルウェーでは裁判が起こされた。
訴訟はノルウェー動物保護協会(NSPA)が、愛犬団体の
ノルウェーケネルクラブ(NKK)やブリーダー団体などを
相手に起こした。

 重篤なる遺伝的疾患が判明しているにもかかわらず、
繁殖を行うことの倫理性が争点となった。

 ノルウェーの首都オスロの裁判所は1月末、
「イングリッシュ・ブルドッグ」と
「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」の
2犬種の繁殖は「動物福祉法」に反するとの判決を下した。

 人間により長期間にわたり続けられてきた近親交配により、
ブルドッグの遺伝子構造をどれだけ歪めてしまったことか……

 真の「動物愛護」を考えさせられる問題です………
わが国での認識は、如何なものなのでしょうか?

 * 探梅行 犬に吠えられ迂回せり
        2022.02.20/moai291

   〇何処かの「ブルドック」様

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