「鹿を打つは慈悲無きに似たれども、内心の道理、
慈悲余れる事是のごとし」 (道元、源信)
*道元禅師は、鎌倉時代初期の禅僧、
日本における曹洞宗の開祖
*源信僧都は、平安中期の天台宗の僧(恵心流の祖)。
天慶五年(942)大和国(奈良県)生れ。
ある時、源信僧都は、庭に入ってきた鹿を棒で
打ち払わせた。
この行為は、慈悲のこころが無い者の行いとも
見えます。
しかし、源信僧都はその理由を「鹿が人に慣れて
しまうと、そのうち心無い人がその鹿を殺してしまう
ことがある。
だから、その様にならないためにも、
あえて鹿を打ち払わせたのだ」 と答えた。
この挿話を知り、道元はその細やかな心配りを
賞賛した。
野良犬が庭に入ってきただけで、目くじらを立て
追い払うだけの私(凡夫)は… 何者ぞ…………
夕立や 犬も隠くるる 出窓下
2020.07.09 moai291
※梅雨出水 泥の河なる 繁華街
(何とかしたい、援助の手………)