「苦を以て苦を捨てんと欲す」 (法華経:方便品)
*法華経:大乗仏教の重要経典、《妙法蓮華経》が正称
天台宗,日蓮宗の中心聖典
俗人(凡夫)は、「苦」に遭遇した時、その「苦」から逃れる
ために、別の「苦の原因になること」をしてしまいがちです。
例えば、営業目標が達成できなかったので
「苦」から逃れるため、憂さ晴らしにキャバクラで豪遊する。
一見すると営業目標が達成できなかった 「苦」 を
豪遊することで、その「苦」から逃れたかに見えます。
しかしそれは、単なる憂さ晴らしにしかすぎません。
このままでは、抱えていた 「苦」 は本質的には何も
解決出来ていないのに、また別の大きな苦(借金等)を
抱えてしまう事にもなりかねません。
「本質的には何も変わっていない」と言うことを認識し、
自分自身を見つめ、真摯に「苦しみに向き合うこころ」が
必要なのでしょう。
苦を以て苦を避けられないのは、自明の理です。
解決の方法は、常日頃から自分自身を変えていく
心積もりが必要なのでしょう。
苦しみから中途半端な逃げ隠れをしないで、
その実態を直視することが重要と言うことなのでしょう。
終電の 座席の真中 螽斯
2020.07.10 moai291
※さみだるる 川も街をも 破壊せり
(何とかしたい、明日のために………)