「何これ? 」:悪事
「己の幸せだけを求める人々は、
笑いながら悪いことをする。
しかし彼らはのちに苦しんで、
泣きながらその報いを受ける。」 (釈迦)
自身の利益のためだけに簡単に悪事を働くものは、
必ずやその報いを受ける。
【閑話休題】:ドーピング違反もなんのその……
「ワリエワ選手、薬物陽性でも出場容認」?
『経緯』(カミラ・ワリエワ選手のドーピング問題)
1,2月8日
2021年12月25日のロシア選手権で採取された検体から、
禁止薬物に指定されている「トリメタジジン」が検出されたことが判明。
ロシアの反ドーピング機関は、ワリエワ選手の選手資格を暫定的に停止。
2,2月9日
ワリエワ選手側から“異議”が申し立てがあったことから一転、
処分を、いとも簡単に解除しオリンピックの出場を認めた。
3,2月9日
この決定を不服とした「世界反ドーピング機関」と、
「国際オリンピック 委員会(IOC)」、「国際スケート連盟」
の3者が「スポーツ仲裁裁判所」に提訴。
4,2月14日
スポーツ仲裁裁判所の判断は、”出場を差し止めるには
十分な根拠がない”との判断を下した。
理由としては、
①彼女が15歳で保護監督下であるということ。
②将来に大きな影響を及ぼすことが懸念されるため、
16歳未満への制裁の基準は低いと判断。
③検体が採取から結果を出すまでの期間が長すぎた。
オリンピックの競技が始まってから通知がされたことは
本人のせいではない。
と説明している。
どれも、正当な判断理由からは程遠い………
禁止薬物に指定されている「トリメタジジン」が検出された事実が
一番の判断基準になるはずなのに、そのことはどうでもいいのか?………
決して、禁止薬物が検出された事実が覆ったものではない。
世界反ドーピング機構では、トリメタジジンを「非特定物質」と
して、使用すると原則4年の停止になる非常に悪質性の高い物質に
指定しています。
そもそも「ドーピング」をしてはならない理由とは、
ドーピングは、健康に悪影響があること、そして競技の公正性が
損なわれるということです。
今回の事例は、このどちらにも懸念があると言う事なのに………
自ら出場を辞退して欲しかったのですが、15才の
彼女自身が判断するには、あまりにも大きすぎるきらいがあります。
彼女を食い物にしている周辺の人物や組織が見え隠れしています。
そもそも、五輪の出場は、国際オリンピック委員会(IOC)が
決めるべきものでしょう。
「スポーツ仲裁裁判所」の判断が、「出場を差し止めるには十分な
根拠がない」と判断したとしても、その結果を尊重するフリをして、
何らかの理由をつけて、出場停止にすることは、国際オリンピック
委員会(IOC)なら出来たはず。
出場選手の最終決定は、「IOC」が判断する事項ではないのでしょうか。
何故しないのか?………(大人の事情??)
今回、ワリエワ選手が、仮にメダルを獲得したとしても、
他の選手が、ワリエワ選手は2021年12月25日のロシア選手権で
採取された検体から、禁止薬物が検出されている。
この事からワリエワ選手は、そこから起算して4年間は
ドーピング違反の状態にある。故に、メダルは無効である。
この様な提訴があった場合、世界反ドーピング機関や、
国際オリンピック委員会(IOC)、国際スケート連盟、そして
スポーツ仲裁裁判所は、どう対処するつもりなのでしょうか?
無視するのでしょうか?……
(検査結果が、無かった事にするのでしょうね……)
「オリンピックの精神」なんて、どうでもいい人達が
多すぎるようです。
* 想定外蒲団を被り引き籠る
2022.02.17/moai291