どうも~。執筆者のmojyaoです。
・・・いやぁ~。電動キックボードって単純な構造なのですが思いの他、難しいですね~
特に文章を書くとなると余計に難しくなります。
乗り物ってどこかが良くなればどこかが悪くなるというトレードオフの関係の上に成り立っているんですが、言葉や文章だと良いと悪いとを同時に伝えることが出来ないんですよ。
で、悪い点を先に伝えてしまうと、その反面の良い部分が伝わりにくくなるんですね。
乗り物を題材に執筆するライターさんってスゲエなぁってこのブログを作って気付かされましたね。
さて、今回は価格が10万円を切ってリーズナブルながらも見た目は上質感が漂うBLAZEのキックボードEV liteを取り上げてみたいと思います。最後までお付き合いいただければと思います。
以前、このブログでデッキの高さが重心に関係するとお伝えしたことがありますが、このモデルはデッキの高さを低く設定していて、まさにその辺りのことをしっかりと踏まえた設計をしているなぁと私は思っています。
ここまでデッキの高さを低く抑えられたのはバッテリーをデッキの中に搭載せずに別の場所に搭載したからと言えるのですが、電動キックボードってバッテリーをデッキの中に搭載しているケースが多いんですよ。あっ!誤解の無いように先に書いておきますが、決してデッキの中にバッテリーを納めるということが悪いというわけでは無いんです。デッキの中にバッテリーを納めるということ自体にはメリットがあって、乗る人の体重プラスバッテリーの重さで前後の重量配分を均等に近づけることができるんですよ。
乗り物って前後の重量配分が同じことが理想?みたいな考え方が基本的にはあるのですが、それはモータースポーツの世界でこそ重要になる話で、それ以外になると必ずしもそれが理想というわけではなくなるんですよ。例えば乗用車でフォーミュラカーと同じことをやったら乗る人間のスペースが犠牲になってしまうんですね。
電動キックボードで前後の重量配分を均等に近づけつつ十分な航続距離を確保しようと考えた場合、容量の大きなバッテリーを積むためにデッキを長くするか、デッキの幅を広げるかデッキの厚みを増やすかになるんですが、デッキを長くしてしまうとその分、車体全体が伸びてしまってコンパクト性を欠いてしまいますし、厚みを増やすと結果として乗る人の体重を含めた重心が上に上がってしまうんですね。
それで、デッキを長くするのも厚くするのも嫌だからといって幅のほうを広げてしまうと二輪車って曲がる時に車体が傾きますのでデッキが低い位置にあると今度は地面を擦るようになるんですね。それを避けようと思ったら結局はデッキを全体的に上へと上げなければならなくなるんですよ。
そうなってくると重量配分は犠牲にしつつもバッテリーの搭載位置は別の場所に・・ということになるのですが、キックボードEV liteはこれがまた実に良い位置でしかも脱着可能な形で搭載しているんですね。
デッキの前方からハンドルポストへと繋がる部分の低い位置に搭載しているんですよ。
そして、このモデルは後輪駆動を採用していますので、重い部品のバッテリーが前で重い部品のモーターが後ろにあるという格好になるんです。結果として重心を低く抑えることもできるし、前後の重量配分も大きく崩すこともないということになるんですね。
ちなみにデッキの中にバッテリーを搭載しない車種のほとんどはハンドルポストの中間あたりから上の方にバッテリーを搭載していることが多いのですが、これは重心への影響はさることながらそれ以上にバッテリーの重さがハンドリングに少々悪影響を与えてしまうんですね。
そしてさらにこれが前輪駆動だった場合は前後の重量配分をも変えてくるんですね。
まあ、前輪駆動車の場合、前が重いほうが都合が良い場面もあるので一概には言えないのですが、それはまたの機会に書きます。
それで、キックボードEV liteの場合では舵取り装置に関係の無い部分にバッテリーが付いていますのでバッテリーの重さがハンドリングに影響を与えることが無いんですよ。
ちなみにここで言うハンドリングって言うのはハンドルが重いか軽いかということです。
ハンドルが重ければ真っ直ぐ走ってくれそうな気もしますが、ハンドルって曲がるためのものでもあるし、曲がった後には真っ直ぐに戻すためのものでもあるんですよ。
一連の動作がスムーズに動くもののほうがやりやすくて良いというものなんですね。
自転車のカゴに荷物を入れない時と入れた時の違いと考えて頂ければよろしいんじゃないかな?と思います。
あと、このモデルは前後のブレーキも個人的には良いなって思っています。フロントがドラムでリアがディスクなんですよ。人によっては「おいおい!これは逆にするべきだろっ」って思う人もいるかもしれません。
それは確かに正しいんです。ですが、誰でも使えますよ!というコンセプトの二輪車の場合、フロントのブレーキは緩やかに効くものを採用するのも私はアリだと思います。
何故かと言うと二輪車ってフロントのタイヤが滑ると転倒する乗り物だからです。砂や落ち葉などが多い所でブレーキが急に効き過ぎるとタイヤがロックしてしまって滑って転倒するんですね。ママチャリなんかのブレーキは後輪よりも前輪のほうが効きは緩やかと考えて頂けると判りが良いはずです。あとは急ブレーキによる前転での転倒をしにくいということも挙げられますね。
あっ!今回もこれを書き忘れていましたがこのモデルは歩道モードが付いています。
それではごきげんよう~