ども、「電動キックボードMEISYA列伝」の執筆者mojyaoです。それにしてもまあ、巷では嫌われてますね~電動キックボード。で、少し思ったのですが、特定小型の制度が始まる前ってこんなに嫌われてたかな~って思ったんですよ。
特定小型の制度が始まる前は原付以上の免許で乗るか、小型特殊自動車以上の免許で乗るかのどちらかだったわけなのですが、やっぱり免許の有り無しが大きいみたいですね。
さて、今回は特定小型の制度が始まる前から一般原付モデルが存在しているFUGU INNOVATIONSのMEISTER F を取り上げてみたいと思います。最後までお付き合い頂けたらと思います。
さて、そのMEISTER F なのですが、これは車体の名称ではなくてFUGU INNOVATIONSで取り扱う電動モビリティ全般のブランド名なんですよ。電動キックボードのみならず電動バランスボードも電動スケートボードもみんなこの名称なんですね。
で、それらの個別の名称はと言うとこれが非常に長いんです。例えば特定小型原付版のキックボードではMF-EKRSA01RW-BKなんですが、これはもはや名前というよりは型番なんですね。
長くて名前を読むのも大変なのでこの番組では特定原付版とか一般原付版とかって呼ばせていただきます。あと、ドンキホーテ専売の車種もあるんですが、そちらは別の仕様となるので特定ドンキ版とか一般ドンキ版とかと呼ばせていただきます。
それで、特定原付版のみ国土交通省の性能等確認試験を通っているのですが、私は正直、この試験に合格することは難しいんじゃないかな?と思っていました。
何でかって言うと、サスは無い、タイヤは大きくない、タイヤに空気が入っていないと、無い無いずくしだからです。
走行試験にはさまざまな項目があるのですが、3cmの段差を安定して超えられるかどうかが最もなところなんですよ。で、3cmの段差ってあんまり大したこともないように思われるかも知れませんが、コレを乗り越えるにはタイヤの大きさは最低でも12cm程度必要になるんですよ。
特定原付版をはじめ全車種でタイヤは8.5インチなのですが、センチに換算すると約21.6cmなんです。余裕はありそうですが、8.5インチで乗り越えられる高さって5cm程度なんで、その差は2cmです。ただ乗り越えるだけだったら問題ないのですが、そこに「安定して」という文言がプラスされると果たしてどうなのかな?と思ったわけです。
で、実際には試験を見事に通って「おお!すげぇ!FUGUさん!ごめーん!」って思いながら車体の画像を眺めていたらあるところにひとつ気がついたんですよ。
それは車体真横から見てフロントフォークの角度が思いのほか付いているということです。一見するとそこの部分も他のキックボードとなんら変わりが無いようにも見えるのですが、ハンドルポストからタイヤのほうに辿っていくとフロントフォークの付け根の部分で少し、くの字に曲がっているんですよ。
ちなみにそこの部分って難しい説明を抜きにすると、適切な曲りがあることによって衝撃吸収性が向上すると理解して頂いて結構なんじゃないかな?と思います。
その部分が性能確認試験を通った理由かどうかは定かではないのですが、FUGUの車体は見た目よりもずっと段差には強そうですね。
あっ!そうそう、先ほどから言っているだけで全然、説明していない特定ドンキ版と一般ドンキ版についてです。特定ドンキ版のほうから先に言うと歩道モードが無いだけです。特定原付版には歩道モードがあります。あと、価格も違っていて特定原付版が税込みで\79,800で特定ドンキ版は税込み\65,978です。それと一般ドンキ版は現在売られていないようです。
ちなみに一般原付版の方は椅子付きモデルもあってそれを含めても実売で7万円位です。
一般原付版のほうは取扱店舗も多くて大手自転車チェーン店や大手家電量販店なんかで買えます。
今回取り上げたFUGU INNOVETIONSの電動キックボードはどれも大変、リーズナブルなので個人的に今後はただ乗るだけでなくカスタムベースとしても人気が出てもおかしくは無いと思っています。
特にカスタム要素がある部分として挙げられるのがデッキの部分なんですね。ウッドデッキを採用しているので、器用な人だったらオリジナル形状のウッドデッキを自分で作って交換するなんてのはそう難しいことでは無いとは思うんですよ。
あと、特定原付版や特定ドンキ版に椅子は無いのですが、そこに一般原付版の椅子付きモデルのデッキと椅子を付けるとか考えれば結構といろんなアイデアが出てきて何かと楽しいモデルなんじゃないかな?と思います。
それではごきげんよう~