屋久島木工木育デザイン ymmdesign

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杉の時計づくり その2

2021-02-23 11:11:29 | 木工品

木材を選定していきます。

タイトルの通り、杉でつくります。

 

戦後、高度経済成長時の木材需要から、建材としての杉がたくさん植林されました。

それまであった薪炭材としての広葉樹林は、電気・ガス・石油の普及により衰退していき、

日本の山々は拡大造林政策により、その風景は一変しました。

 

・・・書き出すと長くなりそうなので、

つまり、せっかく植えた杉がたくさんあるので、それをありがたく使いましょうということなのです。

 

いつも仕入れている杉は、地元の製材所。

私のような個人事業主にも親身に対応してくれるので助かります。

 

仕入れた杉材は、年月をかけて天然乾燥。

天然乾燥の目安は、一般的に「1寸1年」といわれています。

これは、1寸つまり約30mmの厚みの材を乾かすのに1年かかるということです。

2寸なら2年。

 

人工乾燥ならあっという間ですが、天然乾燥は結構な時間がかかりますね!

私はここまで時間をかけずに、ちょっと工夫して早めに乾燥させています。

詳しくは長くなるので、また別の機会に。

 

 

乾燥させた杉板材を平面と直角を出しているところ ↓

↑ これは手押しカンナという機械

 

 

時計のフレームとなる角材の切り出し ↓

↑ バンドソーという機械(帯鋸ともいわれ、刃が帯状になって回転します)

 

 

時計のフレーム(写真手前角材)とカットする前の時計板(写真奥)

 

 

こちらは、テーブルソーという機械 ↓

いわゆる丸ノコとテーブルがセットになったものですね。

フレーム角材に溝を掘るためにノコ目を入れています。

 

 

これはルーターという機械 ↓

ビット(刃)が回転します。

ビットには様々な形状があり、その形に加工します。

写真のビットは円柱形ですので溝掘用。(*写真左側の杉板はフェンス)

 

テーブルソーのノコ刃で荒く溝を掘っておいてからの仕上げ加工。

最初からこのルーターを使えばテーブルソーの工程を減らせるのですが、

切削抵抗を減らすため、慎重に作業を進めるために一手間加えています。

 

木材の機械加工には当然ですが、加工時の「木材」の音、「機械」の音が鳴り響きます。

私の場合、それぞれの立場に気持ち・情緒などが入り込むことが多々ありますので、

少しでもお互いに負担が軽減するようにしているとも言えます。

 

その3へつづく

 

 


 

 

福島木工家具店

オーダー・造作家具 木製品設計制作

〒891-4404 鹿児島県熊毛郡屋久島町尾之間752

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T/F :  0997-47-2695

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