竹馬とは、竹で作った遊具の一つ
一昔前の日本の風景では珍しくなかったのですが、
最近では竹馬で遊ぶ子たちは少なくなりましたね。
また、現代では竹でなくスチールパイプが主流となって、
竹でできた本来の竹馬は、自分で作る必要があります。
あらたて竹馬をウィキペディアで検索してみると
私の中では、日本もしくはアジアのイメージが強かったのですが、
形はちょっと違いますが、ヨーロッパなどでも結構ありました。
用途は遊具ばかりでなく、実用品として使われていた歴史があります。
世界の竹馬の歴史みたいなことをネットで調べてみると、
19世紀から20世紀のフランスでは、パリで竹馬のマラソン大会が開かれていたとか、
ある地方では、羊飼いが湿地の上でも歩きやすいように、
また、遠くまで見渡せるように、竹馬を使って移動していたという。
生活の一部、必要な道具として使われていた時代があったのですね。
前置きはこのくらいにして、
竹馬を作ることになったのですが、
今回が初めてではありません。
過去に2回作っています・・・我が子のために。
実は、子どもが通う小学校では、昔からの伝統行事で、年に一回竹馬大会があり、
竹馬は今風の既製品でなく、親御さんが我が子のために現地調達した竹で手作りしているのです。
私が初めて作ったのは2013年だから今から7年前。
上の子が小学1年生の時です。
その時につくった竹馬を紹介したブログ記事はこちら
この時は竹でつくりました。
簡単に作れるだろうと思っていましたが、
子どもとはいえ、それなりの体重がかかるし、転ぶし、ぶつけるし、
丈夫に作らなければすぐに壊れてしまいます。
また、適当な竹の入手も大変でした。
私の知る限り、細くて丈夫な竹はなかなか見つかりませんでした。
いろいろ工夫したつもりですが、上の子は女の子で、
体格も小さく、その時の竹馬は重くて使いづらかったようです。
そして次に作ったのが、それから4年後。
下の子(長男)が小学一年となり、竹馬大会が近づいてきた頃。
上の子(長女)は4年生で、当時作った竹馬はグラつきが出ながらも、
なんとか使い続けてくれました。
この時は、姉弟分をまとめて制作。
その時のブログ記事はこちら
竹から杉に変えて作った最初のモデル。
材料の杉を選ぶ段階から、結構手間暇かけて作った甲斐あって、
乗り心地のよい、完成度の高い木製竹馬となりました。
あれから月日が流れて、
長男が小学4年生となりました。
当時作った竹馬はずいぶんと小さくなりました。
学校の伝統行事である竹馬大会も半月後に迫り、練習する機会も増えてきて、
いつまでも小さな竹馬を使うのは申し訳ないと思い、
今すごく仕事とかアレコレと忙しくて時間を作るのが難しいのですが、
頑張って1日掛でつくったのが今回紹介する竹馬です。
3回目の制作で、なんとなくわかったつもりで適当に、
というと、いい加減にきこえますが、時間も限られているのでパッパと作業をすすめます。
まずは製材とカンナがけ
ドラムサンダーでペーパーをかけて
現物を見ながら、触りながら、フィーリングでデザインを決めていき
しかし、手抜きできない肝心要はホゾ組で
結構時間をかけてしまっている・・・
ああ、なんだか本格的になってきた
上の写真、黒い筋交の木は、アブラギリを焼き加工したもの
脚の設置面にはゴム脚キャップを採用
もう深夜だ!
こんな感じに
やっと完成
パパッっと作るつもりが、結局、結構な時間をかけてしまった・・・
一応、念の為、ちょっと乗ってみましたが、
アレっ
バランスがとりにくい・・・
前回の「木製竹馬」モデルに比べると格段に乗りにくい。
どうしようか?
翌日、子どもの反応もよろしくない。
学校へ持っていってくれると思いきや、持っていってくれない・・・
機会を見て調整が必要です。
今回はこれまで。
調整の様子は次回にあるかな。
せっかく作った竹馬、
お蔵入りにならないようにしなくては。
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