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「無敵艦隊」が代表のニックネームでありながら、自国開催の1964年ヨーロッパ選手権以来ビッグタイトルに見放されていた歴史を、ヨーロッパ選手権とワールドカップの連覇という偉業で飾りました。
試合の内容は、ワンセグ視聴で半分寝ながらだったので割愛しますが・・・。
決勝ゴールはしっかり見ることができました。おかげで目が覚めました。
「パスワーク主体の美しい攻撃サッカー」と言われながら、スペインは対戦チームすべてに激しくマークされたため、実は1試合3得点以上の試合がひとつもないという初めての優勝チームとなりました。グループリーグ初戦で敗れての優勝も初、欧州以外での開催での欧州の優勝も初と、初物尽くしです。
対してオランダは3度目の決勝進出でまたも涙。3度の準優勝は西ドイツ(1966年・82年・86年・02年)に次いで多く、決勝進出3回以上で優勝がない唯一のチーム(これも初)となってしまいました。
「守って勝つより攻めて敗れる」というクライフ以来の気質から、スペイン同様にやはりビッグタイトルに手が届かなかったチームを、守りをしっかりさせることにより現実的なチームに仕上げて来ました。しかし、最後の最後でスペインにその守りを打ち破られました。
スペインはオリンピック、ヨーロッパ選手権に次いで最後のビッグタイトルを手にしたことで、ますますマークが厳しくなるでしょう。それでも、見ていて楽しい攻撃サッカーを続けて欲しいと思います。スペイン以上のパスワークを磨くチームや、それを打ち破る個人技主体のチームが現れて欲しいですが、逆にスイスのようなチームが増えたりしないことを祈ります。ちなみに、スイスを批判しているわけではないです。あの戦い方で唯一スペインを破っているのがスイスなのですから。強豪国までああなって欲しくないということです。
これでまた3年11か月後のブラジル大会までワールドカップとお別れです。
南米大陸での開催は1978年のアルゼンチン以来36年ぶりです。次は南米諸国も黙っていないでしょう。楽しみです。
ちなみに、自分にとって一番楽しいサッカーはやっぱりアルゼンチンでした。ドリブル・ショートパス・スルーパスで崩すスタイルにこだわりを見せ続けた、南米らしい攻撃。メッシと仲間たちの成長で4年後に結果を出すことを期待しています。