FIFA WorldCup2026北中米大会のアジア三次予選は、前節で全10試合のうちの5試合を終え、折り返しての第6節、日本は初戦ホームで7-0と撃破した中国と対戦し、1-3で勝利してアウェー2連戦を2連勝、通算成績を5勝1分として首位をキープしています。
日本はインドネシアでのアウェーからの転戦、GK鈴木、DF右から瀬古、板倉、町田、MFはセントラルに遠藤と田中、右伊東、左中村、トップ下には久保と鎌田、1トップ小川の3-4-2-1。
システムは変えずに3バックの右を橋岡に代えて瀬古、セントラルMF守田に代えて田中、両翼を堂安→伊東、三苫→中村と4枚替えてのスタート。
試合は開始直後から中国サポーターの大歓声の中、互いにボールが収まらない状況が続き、最初のシュートは中国。
9分にスローインからつないだボールをゴールライン近くまで持ち込んでシュートを打ちましたが角度がなさすぎサイドネットへ。
その後もなかなか日本がボールを収める機会が少なく、21分には中国がFKを得てクロスを入れるもクリア。
ここまで日本はチャンスらしいチャンスを作れていませんでしたがここからは徐々に日本ペースに。
24分には中央に持ち込んだ久保から中村の足元へパス、右足インフロントでファーを狙いますが大きく枠の外へ。
このプレイでペナルティのチェックが入りましたが判定は変わらず。
27分には中央の遠藤に後ろからチャージした中国選手にイエロー。
29分には中央の田中が持ったボールを奪われてシュートを瀬古がブロックしてCKになりますが、折り返しを鈴木がキャッチ。
32分には日本のカウンターからGJKの位置を見た小川が超ロングシュートを放ちますが、戻った中国GKがキャッチ。
36分には南野がペナルティエリアで3人に囲まれてキープ、後ろに落としたボールを田中がミドルで狙いますが中国がブロック。
37分に右サイドでFKを得た日本は伊東がクロスを送るもクリアされ、その連続攻撃から久保の左足ミドルを放つも中国GKが弾いて左CK。
ここで日本の連続攻撃が実を結びました。
久保が左足で蹴ったボールは、中央に空いたスペースに小川が飛び込んでドンピシャヘッド、前半残り10分を切った時間帯で日本が先制に成功。
42分には日本が得た右CKから久保にショートコーナー繫ぐも中国がカット。
アディショナルタイムは5分。
49分には日本が右CKを得て、伊東がニアへ蹴り、町田が合わせてファーに流したボールに板倉がフリーでとこ込んでダイビングヘッド、こっれが決まって0-2。
アディショナルタイムで貴重な追加点を得て前半終了。
後半は両チームメンバーを代えずスタート。
しかし、48分に中国は中央で遠藤のマークをはがし、右サイドに送るとグラウンダーで中央へのパス、左から走り込んだ選手に瀬古がついて行きましたが、美味くスルーされて左サイドのフリーの選手へ。
フリーで打たれては鈴木も敵わず、中国が1点を返して1-2。
アジア予選ではめったにない中盤で遠藤がはがされたことで、左サイドへのパスで3バックをずらされ、日本の右サイドに作られたスペースを使われてしまいました。
日本は三次予選で2失点目ですが、初めて相手のシュートによる失点。
しかし日本もすぐに突き放します。
53分に右サイドで伊東がパスを受けると深い位置で久保とパス交換、ハイボールでマイナスのセンタリングを送ると、ファーサイドの小川にピタリ。
ヘディングで合わせて1-3と5分ほどで2点差に戻しました。
59分には遠藤に後ろからチャージした中国にイエロー。
62分には初めての交代を中国が行い、63分には日本も南野→鎌田、中村→三笘に交代。
南野は今日の試合消えている時間が長くて、良くないときの南野でしたね・・・。
中村も途中出場したオーストラリア戦ほどのインパクトを残せませんでした。
64分には遠藤が中盤でカットして水から攻めあがるもファウルで止められ、そのFKな久保がふわりとしたボールを送るもシュートできず。
67分には瀬古にイエローが出て、直後のプレーで中国が左サイド攻めあがって早めにクロス、受けた選手がキープしてミドルを放つも鈴木が触ってCKに逃げ、日本がクリア。
そのスローインから中国はロングスローを入れ、こぼれ球をシュートも大きく枠外へ。
代表クラスであまり見ないロングスローですが、解説曰く今日のスタジアムのコートは横幅が結構狭かったらしいです。
74分には日本がCKを得て、久保が中央に入れるも合わず、直後に日本は伊東→橋岡、小川→古橋の2枚替え。
前節3バックで先発した橋岡が伊東と交代したので、システムをどうするか気になりましたが、4バックにも見え、伊東ほど積極的に上がらない3-4-2-1にも見えました・・・。
79分には日本がCKを得るものの得点にはつながらず。
80分には中央の鮮やかなパスつなぎでハーフライン付近から一気にペナルティエリア手前までボールをつなぎ、最後は田中ががシュートを放つも枠外に。
83分にはようやく古橋に久保からふわっとした縦パスを送りますがつながらず。
84分には久保に代えて前田を投入し、5枚のカードをすべて切りました。
90分には前田のアンダーラップからマイナスの折り返しもシュートには至らず。
アディショナルタイム表示は7分。
93分にはDFラインの裏を取る動きをした古橋に鎌田からピタリと足元に通りますがオフサイド。
95分には左サイド深く侵入した前田がグラウンダーで中央に送るも古橋には合わず、右サイドに流れたボールを再び送って古橋に合わせますが、少しボールが高くミートせず。
アディショナルタイムでようやくらしい動きを見せた古橋でしたがゴールはならず。
それでも効果的な交代で主導権を持ったたまま残り時間を消費させ、日本は1-3でアウェイ2連勝を飾りました。
ほぼ同時刻に行われていたインドネシアとサウジアラビアは、2-0でホームのインドネシアが勝利。
この結果、この後行われるバーレーンーオーストラリアが未消化ですが以下のようになっています。
1位 日本 5勝1分 勝ち点16 得失点差+20
2位 オーストラリア 1勝3分1敗 勝ち点6 得失点差+1
3位 インドネシア 1勝3分2敗 勝ち点6 得失点差-3
4位 サウジアラビア 1勝3分2敗 勝ち点6 得失点差-3
5位 中国 2勝4敗 勝ち点6 得失点差-10
6位 バーレーン 1勝2分1敗 勝ち点5 得失点差-5
※3位と4位は総得点で上回るインドネシアが3位、サウジが4位
インドネシアがサウジに快勝したのも驚きですが、6チーム中3位と4位がアジア4次予選に進めるレギュレーションが現段階で最下位チームでもモチベーションを失わせず、各国のレベルアップとともに混戦を生み出す要因になっているようです。
アジアカップ連覇のカタールですらグループAの4位ですからね・・・。
で、日本の属するグループCは、この後バーレーンが勝って勝ち点8になっても、オーストラリアが勝って勝ち点9になっても、また引き分けても、勝ち抜け決定の対象となる3位チームの勝ち点は6になる為、日本は次節で勝てば勝ち点19となり、3位チームが勝利しても勝ち点9にしかならないため、残り3試合での勝ち点差が「残り試合数×3+1」に到達し文句なし出場権を獲得します。
日本が引き分けた場合は勝ち点17となり、対象となる3位チームが引き分けて勝ち点7にとどまった場合のみ本大会出場決定。
日本が敗れると(それは考えたくはないですが)勝ち点16にとどまり、他2試合がどのような結果になっても3位は勝ち点7以上になる為、日本の出場権獲得は持ち越しとなります。
恐らく次のホーム2連戦で日本が2引き分けで勝ち点18でも、他国がつぶし合って3位は勝ち点11以下になりそうなので、これまでの試合内容と日本のホームであることからホームでの出場権獲得は濃厚です。
が、最悪のシナリオは日本が2連敗で終えて、サウジとバーレーンが息を吹き返すことも可能性として0ではありません。
何があるかわからないのがサッカーなので、とにかくホームの2連戦は熱く応援して本大会出場を見届けたいと思います。