FIFA WorldCup2026北米大会のアジア三次予選第五節、インドネスア代表対日本代表の試合は、日本代表が4得点を奪ってかつ完封し、0-4で快勝して4勝1分の勝ち点13で首位をキープしました。
3月のバーレーン、サウジアラビアとのホーム2連戦で勝ち抜きを決めるには落とせないこの11月のアウェイ2連戦。
日本はGK鈴木、DF右から橋岡、板倉、町田、MF右サイドに堂安、中央に遠藤と守田、左サイドに三苫、トップ下には南野と鎌田、1トップは小川。
ここまで4試合同じメンバーで揃えた3バックは、谷口の所属クラブでの負傷から板倉をセンターに回して右に橋岡を先発。
同じく負傷のFW上田に代わって初めて小川を先発。
一方で人材豊富な中盤は遠藤が先発に復帰、トップ下で鎌田が先発してオーストラリア戦から4人が入れ替わっています。
試合は大雨の降る状況下、スリッピーなグラウンドで縦パスを狙う相手のペースに巻き込まれ、8分に縦パス1本から1対1の状況を作られるも鈴木がセーブするなど、20分頃まではインドネシアのチャンスも多く散見されました。
20分以降は日本が落ち着いてキープする場面が目立ち始めチャンスを作り始めると、34分中央のパス回しから中央の守田→ペナルティ右側に侵入した鎌田と渡り、折り返しを小川が詰めて最後は相手DFの足に当たってゴール。
上田に代わって先発した小川がオウンゴールを誘発して結果を出し、良い流れを感じさせた日本。
39分には右サイドに上がった三苫にスルーパスが通り、右足アウトで相手のタイミングを外すパス、底に走り込んだ南野がダイレクトでシュート、ニアポストをたたいてゴールに転がり込んで0-2。
その後アディショナル3分の中でインドネシアのカウンターを受けるも鈴木が左手一本でクリア、コーナーキックも不正で前半終了。
オランダにルーツを持つ帰化選手を多数揃え、意外に足元のテクニックもある相手に手を焼いた印象でしたが、5分で2点を奪って理想的な前半でした。
後半はスタートから南野に代えて前田を投入。
開始間もない48分にはインドネシアのゴール前からのパスミスを拾った守田が冷静に右足グラウンダーのシュート、しっかり左サイドネットを捕らえて0-3に。
61分には堂安に代えて菅原、三苫に代えて伊東を投入。
どちらかと言うと4バックの右サイドバック要員のイメージの強い菅原でしたが、68分に結果を出します。
右サイドへの縦パスを受けてペナルティに侵入した菅原は、詰めてこない相手に対してゴールライン付近まで持ち込み、クロスを選択するかと思わせるような角度から右足一閃、GKの左上を抜くシュートを決めて0-4。
シュートのコースだけ見れば2022年大会のドイツ戦の浅野のシュートを彷彿とさせる一撃を決めました。
その後、1トップの小川に代えて大橋、鎌田に代えて旗手を投入、残り時間もの本がペースを握って、0-4で快勝しました。
なお、昨日行われたオーストラリア対サウジアラビアは0-0、バーレーン対中国は0-1という結果になっており、現在の順位は以下となっています。
1位 日本 4勝1分 勝ち点13 得失点差+18
2位 オーストラリア 1勝3分1敗 勝ち点6 得失点差+1
3位 サウジアラビア 1勝3分1敗 勝ち点6 得失点差-1
4位 中国 2勝3敗 勝ち点6 得失点差-8
5位 バーレーン 1勝2分1敗 勝ち点5 得失点差-5
6位 インドネシア 3分2敗 勝ち点3 得失点差-5
何と、中国がバーレーンに勝ったことでオーストラリアとサウジに勝ち点で並びました。
現在ちょうど折り返しなので、単純にこれが今の力関係なら、中国が得失点差をどうにかすれば4次予選進出の可能性も高まったことになります。
一方で、今日日本に敗れたインドネシアも勝ち点上では2~4位のチームと3しかなく、2節くらいで2位に浮上する可能性も秘めています。
10月のオーストラリア戦後の記事で日本の最短突破の可能性を書きましたが、その際はこの11月の2連戦でオーストラリアがサウジとバーレーンに対して2連勝するケースと、逆にオーストラリアが2連敗してサウジとバーレンが2連勝するケース、オーストラリアが2連勝してサウジとバーレーンがインドネシアや中国にも星を落とすケースで言及しました。
今回はそのどちらにも当てはまらないオーストラリアとサウジアラビアが引き分けるケースになったため、見直す必要があります。
2位以上を最短で決めるためには、過去にも書いた通り3位以下との勝ち点差を「残り試合×3+1」にしなければなりません。
日本が3月のホーム2連戦まで3勝した場合勝ち点22になり、オーストラリアはその間日本と対戦がないため3連勝で最大で同15、サウジと中国は日本と対戦するため良くても2勝1敗で同12。
バーレーンはオーストラリア戦で勝っても日本には敗れるので良くても同11、その際オーストラリアは同12。
従って、「残り試合2×3+1=7」を上回る勝ち点差10になる為、3連勝すれば他国の結果にかかわらず日本の突破が決定します。
さらに次節日本が中国に勝ち、現在3位のサウジが引き分け以下の場合は、3月のホーム2連戦のバーレーン戦が最短突破になるかもしれません。まずは来週の中国戦を引き続きオンライン観戦で見守りたいと思います。