もむでんブログ

2年ぶり復権か、14年ぶり戴冠か?:ジャパンラグビーリーグワン プレーオフファイナル 埼玉パナソニックワイルドナイツ20-24東芝ブレイブルーパス東京

やってきました!

新国立競技場!

 

今日はジャパンラグビーリーグワン2023-24ファイナル、埼玉パナソニックワイルドナイツ対東芝ブレイブルーパス東京の一戦。

共に準決勝を一桁の点差ながらしっかり勝ち切り、レギュラーシーズン1位対2位の対戦になるのはリーグワン移行後3年連続。

昨年クボタスピアーズ船橋・東京ベイに優勝をさらわれて連覇を逃した埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下埼玉WK)はレギュラーシーズン16戦から先週の準決勝まで全勝でBL東京を迎え撃ち、2年ぶり復権を狙います。

一方の東芝ブレイブルーパス東京(以下BL東京)はトップリーグ2009-10シーズン以来、14年ぶりの優勝を狙います。

両社がファイナルで対戦するのは2015-16シーズン以来8年ぶりですが、BL東京最後の優勝の際のファイナルの対戦相手も埼玉WKでした。

果たして、今日の勝利の女神はどちらに微笑むのか。

 

優勝カップをセットするのは、昨年に続き国民的アイドルグループの〇井〇。

準決勝の東京ダービーにもいたみたいですが、皆立ってスマホ構えていたので全然見えませんでしたが、今日は遠すぎて誰かわかりません(苦笑)。

 

そして、キックオフ前セレモニーは・・・。

出ましたファイヤー演出。

 

そしてスモーク演出。

さすがファイナル。

 

選手の入場です。

 

準決勝までと違って、同時入場とベンチ入り23名の整列がありました。

埼玉WKは、準決勝に続いてPR稲垣が欠場も、HO坂手、LOジャック・コーネルセン、FLベン・ガンター、No.8福井、SO松田、CTBディラン・ライリー、らWRC2023日本代表をスタメンに揃え、CTBにRWC南アフリカ代表ダミアン・デアレンデ、WTBにはWRCオーストラリア代表マリカ・コロインベテ、FBには”W司令塔”山沢拓也も先発。

控えにはおなじみHO堀江、PRヴァル・アサレリ愛とクレイグ・ミラー、CTB長田と後半にもWRC日本代表が控えています。

同じくベンチに控えるSH内田はHO堀江とともに今日が現役ラストマッチ。最後を飾れるか?

一方の東芝BL東京は大黒柱リーチマイケルがNo.8、LOワーナー・ディアンズ、FLシャノン・フリゼル、SOリッチーモウンガ、WTBジョネ・ナイカブラらの日本代表、ニュージーランド代表選手が今日も揃い踏み。

 

両チームの円陣を経て・・・。

 

左に陣を取った東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)のキックオフで試合開始。

こうしてみると、キックオフ側はFB残して横1列、受ける側はハイボールに備えて、LOやバックローの長身選手とPRやHOなどの選手と組みにして両サイドに配置し、バックス陣は後方に横一列になっているのがわかります。

 

試合はキックオフを受けた埼玉WKが相手陣内に攻め込みます。

そういう意味では、キックオフを得たほうが相手にボールを渡すところから始まるラグビーのルールにはいまだに少々違和感を感じます。

 

そのまま2分埼玉WKはポイントを移しながら押し込みグラウンディングを試みますが・・・。

ボールがこぼれてBL東京がクリア、TMO判定が入るもノートライ。

 

3分には劣勢だったBL東京がノットロールアウェイの反則でペナルティ。

ここは当然ショットを選択。

この正面で距離もちょうど良いキックを松田は難なく成功。

3-0で埼玉WKか先制します。

 

7分にはBL東京のノックオンでこの日最初のスクラム。

ちょっと驚いたのが、日本代表を揃える埼玉WKのFW陣に対して、BL東京が押し気味だったこと。

しかし、埼玉WKはスクラムが危ういと見るやすぐにボールを出して展開。

 

9分にBL東京の反則からクイックスタートした埼玉WKはゴールライン際まで押し込みますがトライならず。

 

10分には埼玉WKがラックでのアンプレアブルからBL東京ボールでのスクラム。

14分にも埼玉WKがモールでのアンプレアブルを取られ、敵陣内で進めながら要所で反則が出ます。

 

15分には埼玉WKにノックオンが出てスクラム、BL東京が押し勝ってコラプシングを得るも、選択したタッチキックはフィールド内へ。

 

18分にはBL東京にオフサイドの反則で、再びショットを選択。

先程より距離のあるショットも松田はしっかり決め、6-0とリードを広げます。

 

21分にはBL東京がスローフォワードの反則を取られますが、そのスクラムでは逆に埼玉にコラプシングの反則が出て、今度はタッチキック成功でラインアウトから攻めるBL東京。

 

24分には埼玉WKのオーバーザトップからスクラムを選択。

 

この攻撃から右サイドへ展開し、最後はWTBジョネ・ナイカブラがトライ。

これまでスクラムで優位に立ちながら攻めきれなかったBL東京が、敵陣でのスクラムからトライを奪うことに成功。

 

このコンバージョンを28分にリッチーモウンガが決めて6-7と逆転に成功。

 

31分には埼玉WKのオーバーザトップからBL東京はタッチキックを選択しますが、埼玉WKが競い勝ってボールを奪ってクリア。

 

33分にも埼玉WKにオーバーザトップの反則。

ここでBL東京はショットを選択。

ほぼ正面で距離もほど良いキックをリッチー・モウンガがきっちり決めて6-10とリードを広げます。

 

38分にはBL東京のWTBジョネ・ナイカブラが右サイドで突破しかかりますが、埼玉WKのマリカ・コロインベテが襟をつかんで止め、TMOに。

判定の結果、コロインベテはシンビンに。

BL東京はタッチキックを選択し、ラインアウトから残り時間での追加点を狙います。

 

モールを組んで攻めるBL東京。

 

寸前までBL東京が押し込むも、ノットリリースで埼玉WKボールに。

 

埼玉WKはタッチキックで陣地回復、マイボールラインアウトを得ますが、こぼれ球をBL東京が奪い、さらに埼玉WKがターンオーバー、そのまま蹴りだして6-10で前半終了。

 

前半は互いに締まった守備を見せた両チームでしたが、意外にもスクラムはBL東京が優位に立ち、埼玉WKは要所で反則が目立ち自らの首を絞めた格好でした。

この流れが続くと埼玉WKは昨年決勝の再現になってしまいますが、交代策含めてどう挽回を測るか、BL東京がどう対抗してくるかも注目です。

 

後半はエンドを入れ替えて、左に陣を取った埼玉WKのキックオフで後半開始。

前半スクラム含めたFW戦で不利だった埼玉WKは、後半からHO堀江、PRクレイグ・ミラーとヴァル・アサエリ愛の日本代表リザーブフロントローに総入れ替えを敢行。

 

するといきなり埼玉WKのノットストレートでスクラムに。

 

さらに43分にはBL東京が50:22でマイボールラインアウトを得ると、モールを組んで攻めると見せかけ、ジョネ・ナイカブラがボールを受けてモールの外側、ライン際を疾走。

レフェリーの手が上がりトライ!

FW戦を受けて立とうとした埼玉WKの裏をかいた鮮やかなプレーでこの試合2トライ目を奪います。

 

この角度のないコンバージョンもリッチー・モウンガが決めて6-17。

11点差となり、この試合初めて1TG以上の差がつきました。

 

埼玉WKは48分にBL東京のノットロールアウェイからラインアウトを選択。

 

モールを組んで押し込みます。

 

50分にはBL東京にオフサイドがあり、続くプレーで埼玉WKがノックオンを取られますが、BL東京陣内でのセットプレーが続きます。

 

54分にはBL東京のホールディングからラインアウトモールで攻める埼玉WK。

これが続くとBL東京も消耗します。

BL東京の交代はPR小鍛冶→真壁のみで、どこまで耐えられるか・・・。

 

中央のラックから機を伺う埼玉WK。

 

しかし、BL東京がボールを奪ってクリアし、埼玉WKのノックオンでBL東京ぼおーるのスクラム。

 

ここでも押し勝ったBL東京は、埼玉WKのコラプシングを引き出し、確実に差をつけるべくショットを選択。

しかし、ボールは右に外れ、この試合初めてのキック失敗。

 

すると、直後のプレーから埼玉WKは縦にキックパス、ボールの奪い合いからベン・ガンターがキャッチしてインゴールに飛び込みます。

 

埼玉WKがこの試合ようやく初トライを奪いました。

このコンバージョンを松田が成功させて13-17と追い上げます。

 

さっきのコンバージョンが決まっていたら6-20だったはずが、失敗して反撃を許して一気に4点差になるのがラグビーの怖いところですね・・・。

 

更に埼玉WKは66分にBL東京のノットリリースからタッチキックを選択。

68分には左サイドでキックパスを展開しコロインベテがキャッチ、BL東京DF陣が止めるも小山がフォローしてトライ。

瞬く間に逆転した埼玉WK。

 

このコンバージョンを松田が決めて20-17とします。

 

しかし、次のチャンスをつかんだのはBL東京でした。

右サイドを攻め込むと、ジョネ・ナイカブラのオフロードパスを直前に交代で入っていたWTB森が受け、フリーで駆け抜け、中央まで持ち込んでグラウンディング。

しかし、FB松永からジョネ・ナイカブラへのパスがタッチラインを踏んでいたかどうかがTMOになり、ビデオ判定の結果、踏み前のパスと判定されとトライ!

このコンバージョンもリッチーモウンガが決めて20-24と再々逆転。

 

すると今度は埼玉が猛攻。

連続攻撃を仕掛け、左→中央→左→中央→左とポイントを変えて揺さぶりをかけると、中央から右へ展開、最後は途中交代の眞野がインゴールへと駆け抜けます。

この時時計は79分。

 

しかし、ここでTMO判定が入ります。

連続攻撃が長かったので、どこかと思いましたがもしや・・・。

左→中央→左→中央→左→中央→右と攻撃した際の、二度目の左への展開の際の堀江のパスが自分にはスローフォワードに写っていましたが・・・。

 

やはりそのプレーがスローフォワード!!!

スコアが20-24に戻され、その瞬間時計が動き始め・・・。

80分を経過!

ホーンが鳴って、埼玉WKは内田を投入、ボールを奪っての反撃に賭けます。

すると、BL東京はスクラムからボールを出して蹴りだせば良いはずが、ここで埼玉WKは意地のプッシュでBL東京にコラプシング!

 

すごい試合になってきた・・・。

松田のタッチキックから最後の攻撃。

 

しかし、BL東京は埼玉WKボールのラックにジョネ・ナイカブラがジャッカルを仕掛け、埼玉WKは痛恨のノットリリース!!

ベンチからも選手が飛び出し、なだれ込む準備をするBL東京。

 

そして、ノーサイドの瞬間、ベンチにいた選手も、私の席の前方にいたBL東京関係者(黒いシャツに人々)も大喜び。

 

ピッチ上も歓喜の輪ができています。

 

スコアは準決勝2試合に続いて一桁点差の好試合。

それだけでなく、終盤残り10分の攻防を始めとして、決勝戦にふさわしいハイレベルで、かつラグビーの面白さと怖さの両方が詰まった歴史に残る好試合だったと思います。

 

健闘をたたえ合う両チーム。

 

そして、MVPはジョネ・ナイカブラ。

前半の反撃のトライ、後半早々の追加トライ、そして決勝トライのアシストに、最後はジャッカルで試合を決める大活躍。

もちろん、スクラム戦で優位に立ち、DFを引き締めたFW陣も、他のバックス陣の献身的な活躍あっての勝利ですが、疑いない受賞かと。

遠くて顔もわからん・・・。

 

さっきスタンドにいたベンチに入っていない選手や関係者も駆けつけて祝福。

 

そして、この試合ラストマッチの堀江のインタビューも欠かせません。

「悔いなく追われます。生まれ変わっても絶対にラグビーしません。」で会場の笑いを誘った堀江選手。

今後の活躍にも期待です。

 

そして表彰式へ。

準優勝の埼玉WKへの目録が渡され・・・。

 

BL東京の選手たちが登壇。

盾が渡されます。

 

続いては優勝賞金5,000万円の目録。

 

キャプテンのリーチ・マイケルに優勝杯を授与。

BL東京はトップリーグ2009-10シーズン以来の優勝で、実に14年ぶり。

チーム最年長のベテランのリーチも入団前ですので、今日出場の全員が初めて栄誉を味わうことに。

 

「ジャパンラグビーリーグワン2023-24シーズン優勝はブレイブルーパス東京です!」

パーン!!

 

そして花火が盛大に・・・。

って上空映せてませんが・・・(苦笑)。

 

チャンピオンTシャツを着た選手、スタッフも一つになって歓喜。

 

半年にわたって繰り広げられた戦いはBL東京の14年ぶり日本一で幕を閉じました。

これで、トップリーグ移行後3シーズンで毎年優勝チームが変わりましたが、レギュラーシーズン2位が1位を破って栄冠を勝ち取ったのは3シーズン連続です。

(2021-22シーズンは、埼玉WKが不戦敗2試合後残りを全勝するも、1位は14勝2敗で並んだサントリー東京サンゴリアス)

一方で埼玉WKが3年連続ファイナル進出し、埼玉WK包囲網がますます厳しくなると想定されますが、堀江と内田の引退他、選手の入れ替えもあるでしょうし、上位チームの差はますます小さくなっていくと思われます。

今シーズンはRWCで活躍した選手の補強で話題を呼び、リーグ全体のレベルアップが図られて集客にも寄与していました。

(本日の入場者数は56,000人越え!!)

今後は夏の代表活動期間とオフシーズンを挟んで、また冬から始動するリーグワン。

日本代表の選出と移籍市場も楽しみです。

 

まずは来月の久々の代表戦を楽しませてもらうとして、新年度の熱い戦いにも期待です。

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