やってきました!
秩父宮ラグビー場!!
今日はジャパンラグビーリーグワンのプレーオフ準決勝、16試合のリーグ戦を14勝1分1敗の好成績で2位で突破した東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)と、昨年に続き3位で突破したサントリー東京サンゴリアス(以下、東京SG)の一戦。
今シーズン、両チームは昨年順位がBL東京が5位、東京SGが4位で同じカンファレンスに属したため、リーグ戦では2度対戦して、ともに一桁の点差ながらBL東京が勝利していますが、個の準決勝が今シーズン3度目の対戦となります。
メンバーは、BL東京はリーグ戦終盤に負傷から復帰したリーチマイケルを始め、LOワーナー・ディアンズ、FLシャノン・フリゼル、SOリッチーモウンガ、WTBジョネ・ナイカブラらの日本代表、ニュージーランド代表選手がそろい踏み。
一方の東京SGも、HO堀越、PR垣永、FL下川、SH齋藤、FB松島に、WTBチェスリン・コルビ、FB松島などWRC2023の代表選手がずらりと並び、CTB中村もリザーブで控える豪華陣容。
ニュージーランド代表FLサム・ケインと、日本代表SH流は前年ながらベンチ外でしたが・・・。
選手の入場です!
先に東京SG、遅れてBL東京フィフティーンが入場して円陣。
試合は左に陣を取ったBL東京リッチー・モウンガのキックオフで試合開始。
開始早々に東京SGが敵陣でノックオンを取られ、BL東京ボールのスクラム。
このプレーはボールを出したSL東京がタッチに逃れます。
更に2分にはBL東京のハンドの反則からタッチキックを選択したSG東京がラインアウトを得ますが得点には結びつかず。
試合は意外な形で得点が動きます。
7分にSG東京のSO高本がドロ―ップゴールを狙い、見事に成功。
ラグビーを何年も見てきて、昨年までは生で見たことがなかったドロップゴールですが、今年は結構見ているような・・・。
何はともあれこれで0-3と東京SGが先制。
9分にはSG東京がインゴールにグラウンディングも直前にスローフォワードがありノートライ。
13分にはBL東京のノット・リリース・ザ・ボールの反則から再びタッチキックも得点にはつながらず。
ここまでSG東京優勢で試合が続きましたが・・・。
目の前でBL東京はラインアウトを得ましたが、距離は遠く得点にはならず。
この後、試合は前半半ば過ぎまで膠着状態が続きますが、20分にSG東京は敵陣深くでラインアウトを得て、そのままモールを組んで押し込みます。
そして、なだれ込むようにして垣永がトライ!
角度のないコンバージョンも高本がしっかり決めて0-10とSG東京がリードを広げます。
この後は双方にノックオンが続きますが、ゴール近くではなかったため、効果的な攻撃にはむずびつかず。
36分には10mライン付近でBL東京がラインアウトを得て、ここから連続攻撃。
敵陣ゴールライン近くまで深く押し込むBL東京。
最後はLOジェイコブ・ピアスがインゴールに飛び込んでトライ。
そして、この角度・距離のコンバージョンはリッチー・モウンガが難なく決めて、7-10として反撃開始。
勢いを得たBL東京はSG東京のキックオフのボールからジョネ・ナイカブラがカウンターを仕掛けるもノックオン。
しかし、そのスクラムでSG東京がコラプシング、BL東京はタッチキックを選択して直後にホーン。
モールを組んで仕掛けるBL東京。
さらにSG東京に反則があり、BL東京はタッチキックから深い位置でのラインアウトを得ます。
しかし、SG東京も粘り強い守備で耐え、7-10でSG東京リードで前半終了。
前半は両チームの締まった守りで見ごたえのある攻防でした。
後半はエンドを変えて、左に陣を取ったSG東京のキックオフで試合再開。
後半最初の得点はBL東京。
42分にFB松永の突破から佐々木が受けて右隅にトライ。
角度のないコンバージョンもリッチーモウンガがしっかり決めきって14-10と後半早々に逆転に成功。
48分にはコルビの突破に齋藤がフォローしてインゴールにグラウンディング。
しかし、このプレーはSG東京の選手にオブストラクションがあったと判定されノートライ。
50分にはBL東京にノットリリース・ザ・ボールの反則がありSG東京はタッチキックを選択。
そこからモールを組むと見せかけて素早く展開。
52分には攻め込まれたBL東京がホールディングの反則でSG東京はショットを選択。
これを高本がしっかり決めて14-13と1点差に。
PG2本で逆転できる点差だったので、確実に差を詰めることを選んだSG東京でしたが・・・。
その直後、54分にはFB松永の突破で押し込んで、最後はフォローしたシャノン・フリゼルがSG東京のDFラインを突破してトライ。
このコンバージョンもリッチー・モウンガがしっかり決めて21-13とリードを広げます。
この直後、TMOが入りますが判定変わらず。
63分にはWTB桑山がSG東京DFラインにハンドオフを仕掛けながら突進、DFをひきつけて、フォローに来たジョネ・ナイカブラに渡してそのまま右サイドを駆け抜けてトライ。
この難しい角度のコンバージョンもリッチー・モウンガが決めて28-13と15点差に。
PGで逆転できる点差に詰め寄られた直後に連続トライで突き放しました。
68分にはBL東京のアーリーエンゲージからタッチキックを選択してモールで攻めるSG東京。
ボールを動かしてポイントを変えながら押し込むSG東京。
しかし、SG東京がオーバーザトップを取られ、BL東京はタッチキックで陣地回復。
時間は70分を過ぎ、BL東京はオーバーザトップの反則で、SG東京はタッチキックを選択。
そこから敵陣深く押し込んで、左サイドに展開して最後はハリーホッキングスが飛び込んでトライ。
残り時間は7分でのトライ。
距離のあるコンバージョンも決めて28-20と8点差に詰め寄ります。
しかし、残り時間1TG以上の点差があるBL東京は、マイボールにした後は堅実に敵陣で時間を使う形ですすめ、そのままノーサイド。
その結果、来週5月26日に国立競技場で行われる埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)との決勝戦にはBL東京がっ進出することに。
今シーズン、BL東京の1敗はその埼玉WKに喫したもの。
両社の決勝でも対戦は2015-16シーズンのトップリーグ以来、その際は埼玉WKが優勝しています。
BL東京の優勝は2009-10トップリーグで、やはり埼玉WKをい下しての優勝でした。
2シーズンぶりの埼玉WKの復権か、14年ぶりのBL東京の優勝なるか、来週の国立決戦が楽しみです。