12月に入り、Jリーグはヴィッセル神戸の2連覇で終了してサッカーの三冠が決定。
野球はプレミア12が修了して、日本のメジャースポーツも一段落しましたが、これから始まる屋外スポーツがあります。
そう、ジャパンラグビーリーグワンが開幕!
今年開幕の観戦に選んだのは、味の素スタジアムをホームで開催するサントリー東京サンゴリアス(以下東京SG)。
席はバックスタンド上段自由席。
この視野で2,000円ならかなり割安でお得。
そしてその対戦相手は・・・。
4年前のトップリーグ最後の覇者であり、3年前のリーグワン初代王者埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下埼玉WK)。
このカードは3年前のリーグワンファイナルと同じ。
その際はランで魅せる東京SGにオールブラックスのダミアン・マッケンジーを加えた”最強の矛”を、日本代表をまるごと組める豪華なFW陣を中心とした堅守が強みの”最強の盾”埼玉WKは、ダミアン・マッケンジーを抑え込んだ埼玉WKに軍配が上がりましたが、その後東京SGはプレーオフに進むもベスト4どまり、埼玉WKも決勝に進むも2年続けてクボタスピアーズ船橋東京ベイ、東芝ブレイブルーパス東京(以下BL東京)に屈し準優勝止まり。
今シーズンの捲土重来を期す両チームの一戦は、昨年優勝のBL東京と4位横浜キヤノンイーグルスの一戦と並んで注目の好カード。
両チーム選手の入場!
そして、開幕を告げるドカーン!という音とスモーク、ファイヤーの演出。
それ以外に開幕戦らしさはあまりなかったですが・・・(苦笑)。
試合は私から見て左に陣を取った東京SGのキックオフで試合開始。
東京SGはSH齋藤がフランスへ移籍、穴埋めでトヨタヴェルブリッツからSH福田を獲得し、BK松島は欠場。
一方で埼玉WKはHO堀江が昨シーズン限りで引退、日本代表SO松田はトヨタヴェルブリッツへ移籍、WGマリカ・コロインベテは欠場。
両チーム少しずつ主力の移籍や欠場があり、戦力的には埼玉WKがやや昨年からの戦力ダウンが大きいか。
それでも他チームがうらやむレベルの豪華陣容ですが・・・。
最初のセットプレーは開始直後の1分、埼玉WKのノットロールアウェイの反則で得たタッチキックからのラインアウト。
そして4分には埼玉WKのノックオンで埼玉WK陣内でのスクラム。
しかし、一連のプレーは東京SGにノックオンが出て、埼玉WKがタッチに逃げて陣地回復して得点ならず。
すると、開始10分に埼玉WKはWGで起用された長田の突破から押し込みます。
このプレーがTMOになり、東京SGのオブストラクションの判定。
東京SGのFL下川がシンビンとなり、埼玉WKはペナルティを獲得し、ショットを選択。
これをSOで先発している山沢京平が決めて先制。
21分には中央から左に展開して、長田がインゴールに飛び込んでトライ!
コンバージョンは山沢が失敗するも、0-8で埼玉WKリード。
すると23分、開始早々のパント処理で接触プレイで治療を受けていた東京SGの南アフリカ代表WGコルビが負傷で尾崎に交代。
前半を半分近く残してゲームプランの変更を余儀なくされます。
その後は両チームに細かい反則が相次いで、一進一退の攻防。
すると、度々力強い突進で東京SGを押し込んでいたWG長田が、中央のスクラムから左に展開されてたボールを受けてトライ!
山沢は再びコンバージョンを失敗するも0-13とリードを広げます。
すると、ハーフタイムを待たずして東京SGは動きます。
FL山本に代えてサム・ケイン、SH福田に代えて流れを投入。
残り時間が少なかった前半はこのまま終了。
後半はエンドを変えて、向かって右の埼玉WKのキックオフで試合再開。
すると後半はすぐに東京SGが得点。
42分に埼玉WKのノットロールアウェイでペナルティを獲得すると、タッチキックを選択、そこからモールを組んでトライを狙います。
そして中央に展開し、CTBイザヤ・プニヴァイがトライ!
コンバージョンを高本が決めて7-13と、1TGで逆転可能な6点差に詰め寄ります。
しかし今度のチャンスは埼玉WKへ。
連続攻撃から押し込むとNo.8ジャックコーネルセンがトライ。
コンバージョンも山沢が成功して7-20と13点差に点差を戻します。
48分には埼玉WKのホールディングの反則でタッチを選択、HO堀越がインゴールにグラウンディングするも、TMOで直前のプレーで味方のオブストラクションがあったことでトライは取り消しに。
結局このプレーが流れを大きく決定づけました。
返す刀で12分には埼玉WKが左サイドの攻撃から流れるようなパスで右サイドまで展開、最後はFLラクラン・ボーシェーがトライ。
コンバージョンは失敗して7-25に。
その後は試合が拮抗、一進一退で10分超が経過。
すると今度のチャンスは東京SG。
ラックで起点を作って連続攻撃を仕掛けると、最後はLOハリー・ホッキングスが食い下がる埼玉WKのDFを無理やり押し込むようにトライ。
コンバージョンは失敗して12-25と再び13点差に。
すると今度は29分に東京SGにオブストラクションがあり、埼玉WKはタッチキックを選択。
その後の連続攻撃から中央でラックを起点にして押し込むと、最後は大きく右に展開して、途中出場のヴィンス・アソが右隅に飛び込んでトライ。
コンバージョンは失敗して12-30に。
両チーム通じてキックの成功率は低かったですね。
スタジアムは結構スカスカに見えましたが、それでも秩父宮なら超満員の2万人越えでした。
そして、東京SGはこの試合で優位に立っていたモール戦を仕掛けるも埼玉WKが踏ん張り得点を許さず。
逆に終了間際には東京SGに押し込んで、蹴りだせない東京SGはつないで打開を図るも最後は埼玉WKに潰されてノットリリースの反則で万事休す。
このPGを山沢が決めて12-33でノーサイド。
東京SGは、コルビの早い時間での負傷退場はあったものの、サム・ケインと流れの投入で後半は流れをつかみかけ、7-20から49分にモールから押し込んだプレーが決まっていれば接戦に持ち込めた可能性がありました。
ただ、東京SGは前半に2回のシンビンがあり80分中の1/4を一人少ない状況で戦い、前半で無得点に終わったことが埼玉WK優位で試合を運ばせる要因であったことは否めませんでした。
今年からレギュレーションが変わり、12チームを2つのカンファレンスに分けて2回戦総当たりの12試合、別カンファレンスとは昨年まで1回戦6試合だったのが2チームとだけ2回戦戦う8試合に変更して、合計18試合に。
今日の試合は18試合中の1試合ではありますが、この試合の重みが判るのは来年5月の最終節になるかもしれません。
何はともあれ、半年間の長い戦いが始まりました。
今年も上位候補中心に熱い戦いを現地で追い続けていこうと思います。