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クリクリドーのトッピングバージョンです。
クリスピークリームドーナツは新宿への初出店で伝説的な行列を作って以降、有楽町店でも列を作っていましたが、今では関東10数店舗、名古屋、京都や大阪、博多にも店舗ができ、「新幹線で買いに来ました」という人は聞かなくなっています。
①「行列に並んででも買う」という人と、②「行列が嫌だから買わない」という人がいると思いますが、③「行列ができるから買いに来る」というプレミア好きな人も中にはいると思います。③は美味いまずいではなくて話題性を目指す限られた人しょうから、店舗が増えたことで来なくなる人たちですが、②の人が増加する分を考えると、客数はむしろ増えると考えて良いでしょう。
自分は一度は①にチャレンジしてみるタイプですが、本質は②です。とは言っても10分くらいなら並んでしまいますけどね。
何かのTV番組の話ですが、行列は宣伝効果になるという考えが一般的ですが、行列はロスなので作らないに越したことはないと言う経営者がいたのを見ました。
だとすると、クリスピークリームドーナツは行列ができてニュースにもなったことで全国的な宣伝になり、一気に店舗展開したことで皆が並ばずに買いにいけると近くのお店に行くという循環が生まれます。それで固定客をつかむことに成功すれば、安定した業績を上げることができるでしょう。イートインで客単価を上げることも期待できます。
ただ、クリスピークリームドーナツは宣伝活動をしていませんから、新商品や新キャンペーンを常に展開しているミスタードーナツとの差別化が常に課題です。
味と食感という本質で勝負しているクリスピークリームドーナツですが、ポイントカードやキャンペーンなどを展開するようなことはブランドイメージの維持からやらないと思います。そのような変わらずに行く部分と、一方で変えていく部分をミックスした戦略で経営していくのでしょうが、どのような部分を変えていくのかが注目です。