前節で引き分けて、2位名古屋グランパス、3位ガンバ大阪に差を詰められた柏でしたが、同じく前節でほぼJ1残留を確定的にした浦和レッズに3-1と、ほぼ終始指導権を握り続けての勝利で自力での優勝を勝ち取りました。
これまでの柏でも序盤首位に立つことは良くあり、その後失速というのがパターンでしたので、正直期待していませんでした。アジアカップには代表選手を出していませんでしたし、ここ数年も優勝を争うというよりは何年かかけて戦力を上げていくというチーム作りだったように見受けられましたし。
1年を通して優勝戦線に居残り続けただけでなく、終盤で首位に立つと5連勝して2位以下のチームに差を詰めさせない力強さはこれまでのレイソルには見らませんでした。まさに優勝するにふさわしい勝ちっぷりではないかと思います。
というわけで勝てばそのまま自力で優勝という最終節、埼玉スタジアム2002に乗り込んで観戦することにしました。
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試合は序盤から柏がペースを握りました。
3ラインをきっちり保ったコンパクトな陣形から面白いようにボールを奪い、レアンドロ・ドミンゲス、ジョルジ・ワグネルを中心とした中盤がこれまた面白いようにボールをまわし、次第に浦和ゴールに迫るようになって来ました。
それでも目の前で優勝をさらわれたくない浦和は決定的なシュートを打たせるまでには至らなかったのですが、先制点は流れからではなくセットプレーから生まれます。
レイソルが奪った左CKはジョルジ・ワグネルが蹴り、浦和DF陣が一旦は防ぎますが、混戦からポストを叩いたボールがCKを蹴った後に内側に絞ってきたジョルジ・ワグネルの前にこぼれ、やや角度のないところから強烈なシュート。これが浦和ゴールに突き刺さって先制点となります。
2点目もCKから。
右CKをレアンドロ・ドミンゲスが蹴ると、クリアが小さくボールはゴール前の密集へ。そこへ待ち受けていた橋本がゴールを背負ってオーバーヘッドの体制でシュート。これが決まって2-0となりました。
前半は結局そのまま終了。
後半に入り、浦和の動きが良くなった(というか、後半開始直後で少し柏の追い回しがゆるくなった)と思っていたら、右サイドからフリーでクロスをあげることを許し、DFの間に上手く入り込んだ日本代表の柏木がヘッドで決めて2-1。
その後俄然レッズに勢いが生まれましたが、ネルシーニョ監督がそのまま黙っているわけはありません。4名の中盤に2トップだった前線を1トップにし、中盤を厚くしました。その後さらに残したFWも代えて動きをフレッシュにすると、狙いはずばりと当たります。再びペースを握ってCKを奪うと、クリアされたボールを茨田がシュート、GKが処理ミスし、3たびCKから決定的な3点目をゲット。
そのまま逃げ切った柏がついにJ1で優勝しました。
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来週には続けてクラブW杯に出場します。そして天皇杯ではリーグで優勝を争った名古屋と対戦。二冠を狙います。
来年にはACLにも出場することになります。
世界を舞台に闘うことになる柏に期待するとともに、これまで背伸びをしない経営とチーム作りで歩んできた柏が、来年はどのようなチーム作りをしてくれるのか注目です。
柏レイソル、優勝おめでとう!