またまたやってきました!
熊谷ラグビー場!
今日はお昼に行ったラーメン店「きくちひろき」で意外に待たずに入れたので時間が空いたため、駅から徒歩で移動してきました。
約4㎞、50分の道のり。長かった・・・。
途中、対戦相手の止まったらしきホテルに選手が乗るバスが止まっていましたが、その時間普通に考えたら既にスタジアム入りしているはずで、一部遅れて出た選手orスタッフと大量のスーツケースのみにしか会えませんでした。
少なくともあと1時間は前に出ていたでしょうね・・・。
ホストチームの埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下:埼玉WK)のスタメンです。
開幕戦の時とLOの2人、FLの2人が変わっていますが、FLは日本代表ベン・ガンターが入ってますし、FW陣の層の厚い埼玉WKですから、問題ないでしょう。
SHは日本代表歴のある内田、SOはやはり日本代表の松田、そしてバックス陣は埼玉WKの誇る両ウィング、コロインベテと竹山は今日もしっかり先発。
そして日本代表クラスSO2人を擁する埼玉WKは、前節は山沢をFBで起用。W司令塔と呼ばれるシステムで、リコーブラックラムズ東京をWスコアで破っています。
さらに、リザーブにはフロントローにヴァル・アサエリ愛、堀江、グレイグ・ミラーと日本代表経験者が並んで、対戦相手にとってはもう勘弁してくれ、ですよね。
一方の対戦相手はここまで3勝1分1敗で4位につける横浜キヤノンイーグルス。
何と言ってもその原動力は世界王者南アフリカ代表のSHファフ・デクラーク(写真真ん中下の金髪)。
アップでもパスとパントの練習に余念がありません。
今日の席もバックスタンド真ん中付近で、一番後ろの席。
ということは・・・。
試合開始前のDJタイムではこのお方のDJが特等席で拝めます。
手を振ったら振り返してくれました(この写真ではないです)。
そして、選手の入場!
まずは埼玉WKフィフティーンが前回同様、スタンド中央ではなく右から(私から見て)入場。
ラグビー専用スタジアムとは言え、バックスタンド最後列からだと遠いな・・・。
そして、横浜Eフィフティーンも入場。
今日は日本代表SO田村は欠場ですが、本日出場の小倉にも日本代表歴があります。
そして、RWC2大会出場のNo.8アマナキ・レレイ・マフィに、CTBには南アフリカ代表ジェシー・クリエルがおり、何と言っても世界王者であり”小さな巨人”SHデクラーク。
FW陣の名前では埼玉WKですが、横浜Eもさすがここまで上位をキープしている陣容。
両チーム円陣を解き・・・。
横浜Eボールでキックオフ!
試合は開始40秒でいきなり埼玉WKのノックオンが出てこの試合最初のスクラムに。
まあ、まだここは大きくスクラムで優劣がつく状況ではないですが・・・。
開始2分にも埼玉KNが攻め込むもノックオンが出て、今日は強い風の影響は小さくはなさそうです。
ですが、試合は序盤に動きます。
開始5分に埼玉WKの右WTB竹山が右サイドライン際でパスを受けると、縦のスペースにハイパント。
そのパントを自ら走り込んでキャッチし、電光石火のトライ!
このコンバージョンを松田がしっかり決め、埼玉が7-0と先制します。
しかし直後には埼玉WKのノットロールアウェイから左サイドタッチにラインアウトを得ると、モールを起点に攻撃。
モールから出たボールを細かく右サイドにつなぎ、最後はデクラークがパスを受けてトライ!
このコンバージョンは角度がないためか外してしまいますが、7-5と追い上げます。
その後、試合は双方の守備が光り、深く攻め込まれることなく相手をつぶして反則を引き出す展開に。
敵陣でのペナルティをなかなか奪えない状況が続きましたが、28分には埼玉WKが自陣でノットリリースの反則。
ここで横浜Eはショットを選択しますが、距離と風の為か失敗。
その後横浜Eの連続攻撃も埼玉WKの堅い守りに封じられ、埼玉KNもパントで打開を図りますが向かい風でボールが戻り気味になりキャッチが難しく、ノックオンになるなどチャンスを作れず7-5のまま前半終了。
そして後半は、またしても埼玉WKが序盤に前半同様の展開からチャンスを作ります。
4分にやはり右サイドから竹山がボールを受けて縦にパントを蹴ると、自ら走り込みゴールラインを超えたところで相手と競いあいながらボールに腕を絡めるようにキャッチ、そのまま倒れ込むようにグラウンディング。
きちんとグラウンディングできたかどうかでTMOになりますが、結果も変わらずトライ。
45度のやや難しい角度のコンバージョンも松田がきっちり決めて14-5。
後半最初にスコアを動かしたのもやはり埼玉WKでした。
その後、横浜Eはキックオフから埼玉WK陣内に攻め込みますが、ここで相手に巻き込まれるように倒れこんだマフィが負傷。
治療と状態の確認で少々長い時間中断しましたが、マフィは結局負傷交代し、その再開のプレーから驚きのトリックプレーが飛び出しました。
再開のプレーでボールを持って埼玉WKのラインに向かったLOコーバス・ファンダイクは、何とパスではなく、埼玉WKのラインの1m手前でボールを地面に置き去り。
動きが止まる埼玉KNのラインを尻目に、そのボールを素早く拾い上げたデクラークが走り込んだFBエスピー・マレーに短くパスを送ると、そのままラインブレイクしてトライ。
このコンバージョンもエスピー・マレーが決めて、14-12と再び2点差に追い上げます。
この直後に埼玉KNはフロントローを一気に3枚替え、前線をリフレッシュしてFW戦での主導権を握りに動きます。
この後は前半同様に両チームの守備が相手の攻撃を潰す展開が続きますが、30分過ぎには横浜Eが連続攻撃。
ゴールラインを超えたボールはグラウンディングできず埼玉WKボールになりますが、その直後ののプレーの33分、埼玉のゴールラインからのキックを受けた横浜Eは中央でラックから起点を作り、後半マフィに変わって入ったシオネ・ハラシリがボールを受けると、堀江を突き飛ばして突破、さらに2人のタックルを振りほどき、更にもう1人のタックルをかわしてガッツポーズしながらダイビングトライ!
シオネ・ハラシリの驚異の突破力で14-17とついに逆転に成功。
特に、最初にコンタクトした堀江を吹っ飛ばしたパワーには驚きました。
このコンバージョンも成功して、14-19で5点差にします。
残り時間は5分、窮地に追い込まれた王者埼玉WK。
キックオフ直後には横浜Eの反則から埼玉WKはマイボールラインアウトを得てモールで押すも、モールアンプレアブルで横浜Eボールのスクラムに。
その後も埼玉WKの攻撃が続き、連続攻撃からゴールライン直前での攻防が続き、最後はライン手前のラックからボールを取り出したヴァル・アサエリ・愛が横浜Eのラインの一瞬のスキをついてインゴールに飛び込んでトライ。
土壇場で埼玉KN19-19の同点に追いつきました!
バックスタンド埼玉サポーターは大興奮。
そしてホーンが鳴った直後のコンバージョンは、距離のないキックを松田がしっかり決めノーサイド。
埼玉WKが大接戦を21-19で制し、全勝を守って6連勝で首位をキープしました。
一方の横浜Eは後半のトリックプレーとシオネ・ハラシリのパワフルなプレーで逆転しながら、残り僅かで同点トライを許し、松田のコンバージョンで逆転を許してしまいました。
マフィとデクラークの大黒柱2人の交代後に逆転し、その勢いのまま勝利を勝ち取りたいところでしたが、最後は後半から入ったフロントローの選手たちのゴールライン際での押しで得点をもぎ取る、埼玉WKにとっては会心のシナリオでした。
今回の対戦は別カンファレンスの交流戦の為、両チームの今シーズンの対戦はこの1度のみ。
直接対決で勝ち点差を縮めることはできないため、単なるリーグ戦なら横浜Eにとっては他力本願となりますが、今回のレギュレーションも4位に勝ち残ってプレーオフトーナメントで準決勝・決勝を勝てば王者となります。
是非プレーオフトーナメントで両チームの再戦を見たいです。
もちろん他の上位陣もこの両チームに勝つことでプレーオフ進出を狙ってくるでしょうし、下位チームも入れ替え戦回避に向けた戦いが続きます。
残り10節、まだまだ予断を許さない熱い戦いが続きそうです。