缶詰絵日記

漫画、旅行、TVドラマ、なんでも好きなものを詰め込んで、日常を描き留めます。

担当さんとのこと①

2020-04-10 18:00:00 | 日記
商業漫画で担当さんがついた‼️
・:*+.(( °ω° ))/.:+
ていう段階に入ることありますよね。

わたしも何度かついていただいたことあります。

担当さんがついたら、第2フェーズ突入です。

ここからは担当さんついたらどんなかんじ?っていうところをまとめていこうと思います🌟( ^ω^ )


🌱🌱🌱🌱🌱🌱🌱🌱🌱🌱

Q.漫画の担当さんって、合う合わないがある?

▶︎あります。確実に。

というか、担当さんも人間なので、すごく仕事に熱意があるひともいれば、全然ないひともいます。
漫画の世界じゃなくても一緒ですよね。
(仕事に熱意があるか?と自分の胸に手をあてて問う…)

そういうときはどうするか?

わたしは、「このひととはまだ話ができる状態が整えられてない」と捉えてます。
頭のなかが別のことでいっぱいな状態のひとに、仕事の話できないですよね。 

だからまず、話に集中してもらえる状態までもっていく。

お忙しいですか?とか、最近どこか行かれました?とか、担当さん自身のことに触れます。
これは商談や交渉の最初によくやる手法なんですが、人間って自分に興味を持ってくれてる人の話は素直に聞けるんですって。
だから「あなた自身に興味がありますよ」という姿勢をこちらから見せることで、相手に集中力もって聞いてもらう状況を作るわけです。

ちょこちょここういう、担当さん自身のこと教えてくださいというワンクッションを挟みます。
「このひとと話すの楽しいなあ」と思ってもらえるとベストです。

ビジネスには「マインドシェア」という考え方があって、そのひとの頭の何パーセントを占められるかによって優先順位が決まるというもの。

数いる作家さんのなかで、「このひとと話したい」と思ってもらえるということは、マインドシェアが大きい。
つまり、自分の優先順位が高いということ。

経営の世界では、経営者が最後に判断材料にするのは「金」や「リスク」ではなく「情」だといわれます。
なぜそんな判断をしたのか!という経営関連のニュースはたくさんありますが、数字よりも「情」を取った結果なんでしょうね。

ひとは、自分に関心のあるひとをむげには出来ない。
そしてそこに情がわく。

商業漫画どうこうって話ではなくて、人間関係の作りかたの部分ですね🌟


このシリーズもう少し続きます
( ^ω^ )

③商業投稿漫画:暗黙の制約

2020-04-09 18:00:00 | 日記
商業に漫画投稿しようと思っているかた、投稿しているけどあんまり…なかたに、わたしのこれまでの経験が役立てられるといいなと思って書いてます
( ^ω^ )


🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸

さて、タイトルのとおり読み切りには暗黙の制約があります。

そもそもページ数。
これは①の記事で書いたとおりストーリーのテンポを加味すると50P未満が望ましい。
さらに言うと、SFやファンタジーを舞台装置に使う場合は世界観の説明が必要になるので少なくとも40P、現代ものだと世界観の説明が省けるので32P程度がちょうどいいと言われています🌟

よって、編集部に持ち込みに行くと「あ〜、ファンタジーはちょっとねえ…」とか言われるのはこういう暗黙の制約があるから。
ファンタジーやSFを違和感なく読み切りでやるのは難易度がそこそこ高いんです。

創作界隈のひとたちはファンタジー好きが多いので、描きたいものと読み切り制約との不一致が起きやすいのかも?
ファンタジーの読み切り描くなら、あまり特殊な設定を入れすぎないことがポイントかな、と思います


ではそのページ数におさまるエピソード数は?
1,2エピソードが限界です💧
当然、主人公とその相手役に焦点を絞った作りにせざるを得ません。
読み切りでキャラクターの多い漫画がタブーとされているのも、それが理由です。

また、キャラクターにはそれぞれ物語上役割があるから登場するので、役割を消化しきれないくらいなら削ったほうがまとまりです。
なぜこのキャラクターが必要なのか、どんな役割があるのかを明確に描くことが、物語にメリハリを与えます

展開に凝るより、キャラクターの心が動く瞬間を丁寧に描くほうが、読み切りには向いているということなんでしょう。


②の記事でキャッチフレーズの話題に触れましたが、ここにもポイントが。
編集部のひとが「おもしろくない」とか「インパクトが足りない」とか言うのは、最初と最後のギャップがあまり感じられないとき。
たとえば「頑張り屋さんが世界を救う話」より「少年院出の不良が世界を救う話」のほうがギャップがあります。

主人公の劇的な変化を40Pほどで見せないといけないので難しいんですが、逆にギャップが大きければ非常にインパクトあるおもしろい作品といえると思います
読みごたえ」というやつですね!

読みごたえのある作品は、読後感もよく「続きが読みたい‼️」という気持ちにさせます。
読み手にそう感じてもらえたなら、最高の出来だとわたしは思っています


読み切り描くって、きちんと考えると結構大変なんだということがわかっていただけたのではないでしょうか…_(:3」z)_

正直わたしもこんなふうに考えるようになるまでは、作品が当たったり当たらなかったりの波を繰り返してました。 
(編集者は好き嫌いで適当言ってるだけなんじゃないのと思ったことも数知れず。)

でもなんとなく読み切りのルールがわかると、「その中で楽しく描くにはどうするか」を工夫できますよね。
持ち込む先でいろんなことを言われてわけわからなくなっているときこそ、「そもそも読み切りってなんぞや?」を考えてみるとよいかもですね🌟 


さて、次回は編集部のかたとのやりとりについて書こうかな。
ここまでの記事だと編集部全肯定派みたいに見えるでしょうけど、そういうわけでもないんです…
( ^ω^ )

②商業投稿漫画:テーマについて

2020-04-08 18:00:00 | 日記
商業に漫画投稿しようと思っているかた、投稿しているけどあんまり…なかたに、わたしのこれまでの経験が役立てられるといいなと思って書いてます
( ^ω^ )


🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸

まずは読み切りのテーマについて。

わりとジャンルから先に決めちゃうことが多いんじゃないかと思います。
ファンタジー、バトルもの、恋愛ものなど。

描き手としては好きなジャンルがあって、それを描きたいていうところから漫画を始めてると思うんですが、ジャンルはあくまで描きたいテーマを最大限活かすための舞台装置。

たとえば「冒険ファンタジーを描きたい!」っていう気持ちだけで始めると、絵面は確かにファンタジーだけど、いまいち物足りない感じになっちゃうことも。
(編集部に持っていったとき、オリジナリティがないとか、言いたいことがわからない、などと言われる原因に💧)


漫画はキャラクター(人)が行動して、その気持ちが変化していくもの
だいたいの場合がネガティブ→ポジティブな変化を遂げる物語です。
読んだあと元気になる・明るい気持ちになるという効果を読者に与えるからだと思います。
(もちろんポジティブ以外の感情を起こさせるのもアリだと思いますが、技術が必要💦)

なので「どんなひとが、どうなる物語」なのかを決め、そこに必要な舞台装置を考えます。


編集部のかたから言われたのが、「その漫画をひとことで言い表すキャッチフレーズをつくる」こと。
これやるには、言いたいことを端的にまとめる必要があります。
余計なものは省く。
どんなひとがどうなるのか、これだけ。
できたキャッチフレーズがその読み切り漫画におけるブレないテーマです。
そのキャッチフレーズ、ワクワクする?読んでみたいって思う?そういうことを考えながら練るといいと思います🌟


そうすると、「冒険ファンタジーを描く」はテーマじゃないことがわかりますよね( ^ω^ )
「○○な主人公が冒険を通して□□に変わる」とかだったらテーマになりうると思います🌟


次回は、読み切り漫画における暗黙の制約について書いてみようと思います
( ^ω^ )

①商業投稿漫画:読み切りって?

2020-04-07 15:00:00 | 日記
商業に漫画投稿しようと思っているかた、投稿しているけどあんまり…なかたに、わたしのこれまでの経験が役立てられるといいなと思って書いてます
( ^ω^ )


🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸

なんらかの商業漫画雑誌に投稿しようと思ったらまず投稿規定を見ますよね。
だいたいストーリーなら16~32P、多くて40Pとかじゃないでしょうか?
(たまにページ無制限とかあるけど…💧)

この規定ページ数から
読み切り漫画で描けることってなんだろう?と考えてみると、
主人公の気持ちがAの状態からBの状態に変化する、そのくらいの時間単位と捉えるとよいのでは、と思います🌟

なのでページ無制限とあるからといってめちゃくちゃ長編描いて持っていっても、すんなり受け入れて貰えるほうが稀だと思います。
(よほど画力が高くストーリーの主軸がしっかりしていれば見てくれる可能性もあるとは思いますが。)

編集部のかたと話すと、やはり読み切りで50Pは多いそう。
ページ云々っていうより、多すぎるとだれる・間のびするってことなんだと思います。
読み切りのページ数には、ストーリーのテンポ感の単位、という意味合いがあるんですね😊


創作漫画って、長くなることが多いですよね。
長くするのはやり易いです。
たくさんエピソード盛り込めばいいので。
あのキャラのこのエピソード足しちゃおうとか、こういうキャラ出しちゃおうとかやってると、簡単に長くできます。

でも読み切りだとそれができない。
描くものをグッと絞り込まないといけない。
おのずと出てくるキャラクターの数も絞られます。
少なくとも40P後にはひとつ結論出してないといけないわけなので、世界観もある程度わかりやすいほうがいい。(説明にページを取られると物語が進まない原因に💧)

そう、読み切り漫画って実はすごく制約が多いんです。
_(:3」z)_


では、そういう制約の多い読み切り漫画に適したテーマ選びとはなにか?

次回はこの辺を考えたいと思います🌟
( ^ω^ )

読み切り下準備🌸

2020-04-06 06:00:00 | comic
いま新しい読み切り描いてたりします🌟
🖋( ^ω^ )

こちらは商業用。
なんにも確約無いものだから載るかどうかも定かじゃないけどね〜

キャラデザ。


女性主人公にしたくて。
スーパーキューティクル!
強がってるけど結構繊細なキャリアウーマン大好物


バディの男の子。
対照的にしたかったのでモジャモジャのぼんやり之助。
普段これで急にしっかりされるとキュンとする



ライバル。
イケメンで有能、そして変態であって欲しい。

こんな感じの3人が出てくる漫画です( ^ω^ )




商業用にしては今のところ楽しく描けてるぞっ🌟
たぶん選んだテーマがマッチしたんだな。

商業漫画に売り込もうと考えてる創作のかたはたくさんいるけど、わりと最初のテーマ選びで苦戦するケースあると思う。
これまでの自分の経験でもそうだけど、商業読切の制約を無視したもの描いて落ちたりしてたなあ。

読み切りってどんなものがテーマとしてマッチしてるのかとか、読み切りを成立させるコツについて、次回以降の記事にまとめていってみようと思います( ^ω^ )

自分の失敗や成功の備忘録、そしていま苦戦している商業漫画志望のかたのために