商業に漫画投稿しようと思っているかた、投稿しているけどあんまり…なかたに、わたしのこれまでの経験が役立てられるといいなと思って書いてます
( ^ω^ )
🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸
さて、タイトルのとおり読み切りには暗黙の制約があります。
そもそもページ数。
これは①の記事で書いたとおりストーリーのテンポを加味すると50P未満が望ましい。
さらに言うと、SFやファンタジーを舞台装置に使う場合は世界観の説明が必要になるので少なくとも40P、現代ものだと世界観の説明が省けるので32P程度がちょうどいいと言われています🌟
よって、編集部に持ち込みに行くと「あ〜、ファンタジーはちょっとねえ…」とか言われるのはこういう暗黙の制約があるから。
ファンタジーやSFを違和感なく読み切りでやるのは難易度がそこそこ高いんです。
創作界隈のひとたちはファンタジー好きが多いので、描きたいものと読み切り制約との不一致が起きやすいのかも?
ファンタジーの読み切り描くなら、あまり特殊な設定を入れすぎないことがポイントかな、と思います
ではそのページ数におさまるエピソード数は?
1,2エピソードが限界です💧
当然、主人公とその相手役に焦点を絞った作りにせざるを得ません。
読み切りでキャラクターの多い漫画がタブーとされているのも、それが理由です。
また、キャラクターにはそれぞれ物語上役割があるから登場するので、役割を消化しきれないくらいなら削ったほうがまとまりです。
なぜこのキャラクターが必要なのか、どんな役割があるのかを明確に描くことが、物語にメリハリを与えます
展開に凝るより、キャラクターの心が動く瞬間を丁寧に描くほうが、読み切りには向いているということなんでしょう。
②の記事でキャッチフレーズの話題に触れましたが、ここにもポイントが。
編集部のひとが「おもしろくない」とか「インパクトが足りない」とか言うのは、最初と最後のギャップがあまり感じられないとき。
たとえば「頑張り屋さんが世界を救う話」より「少年院出の不良が世界を救う話」のほうがギャップがあります。
主人公の劇的な変化を40Pほどで見せないといけないので難しいんですが、逆にギャップが大きければ非常にインパクトあるおもしろい作品といえると思います
「読みごたえ」というやつですね!
読みごたえのある作品は、読後感もよく「続きが読みたい‼️」という気持ちにさせます。
読み手にそう感じてもらえたなら、最高の出来だとわたしは思っています
読み切り描くって、きちんと考えると結構大変なんだということがわかっていただけたのではないでしょうか…_(:3」z)_
正直わたしもこんなふうに考えるようになるまでは、作品が当たったり当たらなかったりの波を繰り返してました。
(編集者は好き嫌いで適当言ってるだけなんじゃないのと思ったことも数知れず。)
でもなんとなく読み切りのルールがわかると、「その中で楽しく描くにはどうするか」を工夫できますよね。
持ち込む先でいろんなことを言われてわけわからなくなっているときこそ、「そもそも読み切りってなんぞや?」を考えてみるとよいかもですね🌟
さて、次回は編集部のかたとのやりとりについて書こうかな。
ここまでの記事だと編集部全肯定派みたいに見えるでしょうけど、そういうわけでもないんです…
( ^ω^ )