■ 手紙／少しだけ～ほろり

解説: 東野圭吾のロングセラー小説を映画化した社会派人間ドラマ。
殺人という大罪を犯した兄のせいで、人生を狂わされる弟の受難の日々を追う。
『電車男』の山田孝之が不運な弟にふんし繊細（せんさい）な演技をみせる。
坊主頭で服役囚の兄役に挑んだ『逆境ナイン』玉山鉄二や、健気なヒロイン役の
『シュガー＆スパイス 風味絶佳』の沢尻エリカらの演技も素晴らしい。
重いテーマでありながらも、随所に笑いを盛り込んだ見事な演出が光る。
（シネマトゥデイ）

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　原作は読んでいません。
原作も号泣しました！　の多い映画なら少しは泣けるかな・・・
そんな期待もあって観ました。

親の居ない兄弟の兄が　弟の学費稼ぎで腰を痛めとうとう強盗を犯してしまう。
お金を盗む時に仏壇に震えながら手を合わせる。（すみませんなんだろう）
ここであら・・・
逃げる時フト見た焼き甘栗に手が出てしまい　その為帰宅した住人に見られ
もみ合ううちに住人を花バサミで刺してしまう。



刑に服す兄は　弟にせっせと手紙を書く。
「元気でいるか」
「扇風機の付けっぱなしに気をつけろ」

犯罪者の弟と言う事がバレるたびに職場や住居を変えざる得ない弟。
追いかけるようにやって来る兄の手紙に押しつぶされていく。

そんな男でもいいと好意を伝える女を捨て　お笑いで売れかかった時に
知り合った裕福な家の娘と付き合いだす。
その恋も親から出された現金入り封筒を掴み終わらせてしまう。
ここでもあら・・・

捨てた女と所帯を持ち女の子が生まれる。
職場の会長や被害者の息子が男に話す
ここでも・・・

　丁寧に観ていたのにあの一瞬の「あっ」で忘却。。。。。

　多分職場の先輩の言葉
被害者の息子に書いていた手紙は
「お題目を上げてたんだよ。般若心経みたいなもの」

兄の手紙が写経の姿に見えて仕方がなったし　それらしい箇所が多いし
これで納得しました。

　「お題目」を唱える・・・
日蓮宗で唱える「南無妙法蓮華経」
「南無」身命を投げ出して教えに従って生きると
「妙法蓮華経」お釈迦様の功徳を自然と譲り受け「即身成仏」ができる。

「般若心経」を上げる。　このお経は宗派問わずのお経。
唐招提寺再建建立式典の時　天理教が法被を裏返し交通整理をかってでた。
頭の中では「般若心経」を上げていたとか・・・・・

慰問に来た弟の漫才に手をあわせる兄の目は月光見たかのよう～
お題目を唱えなくても　お経を上げなくても　自然と受け入れる「心」。
職場の会長は「般若心経」を、被害者の息子は「南無妙法蓮華経」を
苦悩する弟に説いていたような映画でした。　

　とても良かったです。　



職場の会長（杉浦直樹）が笠智秀とダブった！
被害者の息子（吹越満 ）元WAHAHAの！
沢尻エリカは鬼子母神予備軍！