出勤途中の電車がとても空いていて、がらがらっていう感じです。
近くに大きな百貨店がいくつかあるので、
買い物目的の人が外出を控えているせいでしょうか。
毎日更新されるコロナウイルスの感染者数、
志村けんさんの死去、
いつまで続くのか不要不急の外出の自粛要請、
相変わらず品薄状態のスーパー、
どれも不安をあおります。
職場のOTさん(♂)は明後日から沖縄へ旅行の予定。
先週までOTさんは出かけるつもりでした。
「大丈夫なのかい?」
「ああ、2人だけで行くし」
「2人って言ったって、空港まで行って、飛行機に乗って、
その間だってたくさんの人に会うじゃないの」
「あのさ、もしコロナに感染したらどうすんのさ」
「だから、2人だから大丈夫だよ」
「だいたいこの時期に旅行なんて、
なんかあったらみんなに迷惑かけるんだよ」
その後も、場所や日にちを変えて色々と言われていました。
すると、きのうOTさんと仲のいいIさんが、昼礼前に話しかけてきました。
「OTさんって見かけよりずっと繊細なのよ。
みんなが意地悪言うから沖縄キャンセルしたって、可愛そうに」
「そうなんですか」
仕事が終わって、ロッカー室へ帰る途中、YSさんが隣を歩いていました。
YSさんもOTさんと仲がいい。
「OTさん旅行止めたんですって」
「そうなのよ。色々言われるからって」
「でも、また、環境が整えば行かれるじゃないですか」
「そうなのよ。5月に行くって」
政府や東京都、各地方自治体から、外出自粛の要請が出ている中、
沖縄へ出かけるのは個人の自由?
それに対して色々言うのは人の世の常?
コロナウイルスの不安は、人体だけでなく、
人の心にも感染を広げているのでしょうか。
でも、1か月前には体温が37度になったと、
職場で騒いでコロナウイルスの怖さを訴えていたOTさん。
でも、本当の怖さを理解しているのでしょうか。
感染症の怖さも、人の心の怖さも・・・。