職場の昼礼で服装のチェックがあり、
2列に並んだ反対側の人とお互いをチェックしあいます。
きのうの相手はIさん、
「ボタンよし!」と声を出しながら指差しで確認。
そして次は、「名札よし!」と言いながら、
きちんと名札が胸にあるかを確認しようとしました。
するとIさんはわたしの靴を指して、
「名札よし!」って言ったのです。
えっー??? どーしたの???
わたしは、おかしくて、おかしくて、
その場で笑い崩れました。
事情が分からない他の人はどーしたんだという表情。
「この人ゲラ子だから」
そう言いながらIさんはケロッとしていました。
でも、わたしはそのあとも、おかしくって、おかしくって、
笑いをこらえるのが大変でした。
昼礼が終わるとすぐにHさんがわたしに言いました。
「ねぇ、そんなにおかしいことあった?」
説明するとHさんも大笑い、
でも一緒にいたIさんはポーカーフェイス。
わたしが失礼にも笑い過ぎていることを、
気にしていない様子でした。
今年になってIさんは、事務所でちょっと静かです。
年末Oさんと言い合いをしたせいかしら?
ふたりはお互いを避けているように感じます。
でも、ロッカールームでIさんは結構おしゃべり。
そのおしゃべりにいつもわたしがお付き合いしています。
だから、きっと笑い過ぎも許してくれたのかしら?
みんながちょっと煙たがっているIさんですが、
いい所もあるんです。
週に2回、ユニフォームがクリーニング店から戻ってきます。
その女性用のユニフォーム50人分を、
各人のロッカー前に配ってくれています。
洗濯室の知的障害の人たちには、必ず声をかけています。
いつもたわいもない冗談なのだけれど、
洗濯室の人たちは、楽しそうにその冗談に応えています。
わたしにはできないな・・・。
Iさんっていい人なんです。
64歳のわたしが笑い崩れるくらい、
おかしいことしてくれる。
だれかれ構わず言う人の悪口さえなくなれば、
もっと、もっと、いい人なんです。