ランドセル (一年生へのメッセージ)
ほそや よういち
ちょうちょうが ふわりふわりと とんでいます。 チューリップから、なの花へと、はねをパタパタさせながら、みつの中へ、かおをつっこんでいきました。
しばらくしてちょうちょういちょうは、きいろいかふんをお口いっぱいくっつけて、でてきました。
そしておうちにかえり、おいしいみつをおいて、またお花へと とんでいきます。
そうなんです♪ 春がきたんです!
おひさまも笑顔で良い子のみんなに、あたたかいひざしをあげています。
春にはたくさんの命が生まれます。
これから新一年生になるみんなは どうして地球に生まれてきたのかな?
どうしておいしいものがたべられるんだろう?
どうしておもしろいテレビを見たり、楽しいゲームをすることが、できるんだろう?
ふしぎに思ったことはないかい?
それはね・・。
パパがはたらいていたころ、きれいなママがパパの前にあらわれましたー。
パパはすぐに、ママのことを好きになってある日、ママの手をしっかりにぎりしめて;こういいました。
「ぼくは・・・。ぼくは、あなたが好きなんです!」
顔を赤らめて、それでもはっきりといいました。
そのときのパパったら、くちもとをとんがらせ、まっすぐ背中をのばして、まるで森の中の大きな木のようでした。
そのときのママは、ようせいのようにかがやき、コックリとうなづくと、パパによりそいました。
まもなくして君はママのおなかから生まれてきました。
パパとママには、大事なすばらしい愛のお花のたんじょうです。
きれいな花は、水をたくさんあげて、まわりのいらない草をむしって大きくしてあげますよね。
君だっておなじです。
学校へ入るまでは ゆうえんちにいったり、どうぶつえんにいったり、たのしいことが、たくさんあったものね♪。
そして桜の花がさきました。
きいろい大きなランドセルが目の前にあります。
さあ!今日から小学一年生です!
新しいお友たちもたくさんできて、いままでいじょうにたのしいことがいっぱい待っているでしょう♪
でも、でもね、たのしいことばかり待ってはいないと思うよ。
先生にはしかられるし、おともだちとも、けんかをするときもあるかもしれません。
泣きそうな、かなしいできごともあるかもしれません。
そんな時かならず、そ~っと、そばについて、みまもってくれているだれかがいます!
そう君を生んでくれたパパとママです!
君はパパとママの二人に作ってもらっただいじなだいじなお花なんです。
一人でかれてしぼんじゃってはだめです。
パパとママが、きみのために愛のやさしいお水を、いつもかけてあげていたんだからね。。
桜の花、夏のひまわり、秋のコスモス、お花はみんなきれいな色にさきます。
しかし人間は、みんなおなじではありません。
からだのひふの色や、考えていていることも、すこしずつちがいます。
神様は、ちがうものをひとつ作って、おあたえなさいました。
それは「心」です。
だから生きている人は、少しずつかんがえていることも、することもちがっています。
心は、人間にしかないだいじな、たからものです。
たくさん色々な物を持っている人はしあわせでしょうか?
何も持ってない人はふしあわせでしょうか?
いままでは、ほしいものはなんでも、買ってもらっていました。
ピッカピッカの大きなランドセルは、今はからっぽです。
入学したら、たくさんの本や鉛筆などが入ります。
でも、これからはそれだけでなく、その中には、君のやさしい心も、すこしずつ入れていくようにしましょう。
ないしょできいたお話、ちょっとだけ、しようか?
パパのことなんだけどさ、パパだっていじめにあったことが、あったんだって!
くつをかくされたり、本をカバンからぬかれたりね~。
でも、その前はパパもだれかのいじめのグループに入って、いじめていたんだって。
だからパパも同じ目にあったんだと、おもうんだ。
でもそのときは、パパのおとうさんに話して、学校へ行きました。
そしてみんなとも話し合って、なかよくできました。
ランドセルには「つらいこと」「かなしいこと」「くるしいこと」も、うれしいことと、いっしょに入ってきます。
そのときはぜったいに、にげないでパパや、ママにお話ししましょう。
そして希望と夢のいっぱい入ったランドセルをせおって
「さあ~。元気に行ってらっしゃ~い」
パパとママが、きみのお見送りです。
孫が小学校に入学する時に書きました。
勉強も,勿論必要ですが、「優しさ」「いたわり」を
心に持った子として健やかに育ってくれることを願っております。
ほそや よういち
ちょうちょうが ふわりふわりと とんでいます。 チューリップから、なの花へと、はねをパタパタさせながら、みつの中へ、かおをつっこんでいきました。
しばらくしてちょうちょういちょうは、きいろいかふんをお口いっぱいくっつけて、でてきました。
そしておうちにかえり、おいしいみつをおいて、またお花へと とんでいきます。
そうなんです♪ 春がきたんです!
おひさまも笑顔で良い子のみんなに、あたたかいひざしをあげています。
春にはたくさんの命が生まれます。
これから新一年生になるみんなは どうして地球に生まれてきたのかな?
どうしておいしいものがたべられるんだろう?
どうしておもしろいテレビを見たり、楽しいゲームをすることが、できるんだろう?
ふしぎに思ったことはないかい?
それはね・・。
パパがはたらいていたころ、きれいなママがパパの前にあらわれましたー。
パパはすぐに、ママのことを好きになってある日、ママの手をしっかりにぎりしめて;こういいました。
「ぼくは・・・。ぼくは、あなたが好きなんです!」
顔を赤らめて、それでもはっきりといいました。
そのときのパパったら、くちもとをとんがらせ、まっすぐ背中をのばして、まるで森の中の大きな木のようでした。
そのときのママは、ようせいのようにかがやき、コックリとうなづくと、パパによりそいました。
まもなくして君はママのおなかから生まれてきました。
パパとママには、大事なすばらしい愛のお花のたんじょうです。
きれいな花は、水をたくさんあげて、まわりのいらない草をむしって大きくしてあげますよね。
君だっておなじです。
学校へ入るまでは ゆうえんちにいったり、どうぶつえんにいったり、たのしいことが、たくさんあったものね♪。
そして桜の花がさきました。
きいろい大きなランドセルが目の前にあります。
さあ!今日から小学一年生です!
新しいお友たちもたくさんできて、いままでいじょうにたのしいことがいっぱい待っているでしょう♪
でも、でもね、たのしいことばかり待ってはいないと思うよ。
先生にはしかられるし、おともだちとも、けんかをするときもあるかもしれません。
泣きそうな、かなしいできごともあるかもしれません。
そんな時かならず、そ~っと、そばについて、みまもってくれているだれかがいます!
そう君を生んでくれたパパとママです!
君はパパとママの二人に作ってもらっただいじなだいじなお花なんです。
一人でかれてしぼんじゃってはだめです。
パパとママが、きみのために愛のやさしいお水を、いつもかけてあげていたんだからね。。
桜の花、夏のひまわり、秋のコスモス、お花はみんなきれいな色にさきます。
しかし人間は、みんなおなじではありません。
からだのひふの色や、考えていていることも、すこしずつちがいます。
神様は、ちがうものをひとつ作って、おあたえなさいました。
それは「心」です。
だから生きている人は、少しずつかんがえていることも、することもちがっています。
心は、人間にしかないだいじな、たからものです。
たくさん色々な物を持っている人はしあわせでしょうか?
何も持ってない人はふしあわせでしょうか?
いままでは、ほしいものはなんでも、買ってもらっていました。
ピッカピッカの大きなランドセルは、今はからっぽです。
入学したら、たくさんの本や鉛筆などが入ります。
でも、これからはそれだけでなく、その中には、君のやさしい心も、すこしずつ入れていくようにしましょう。
ないしょできいたお話、ちょっとだけ、しようか?
パパのことなんだけどさ、パパだっていじめにあったことが、あったんだって!
くつをかくされたり、本をカバンからぬかれたりね~。
でも、その前はパパもだれかのいじめのグループに入って、いじめていたんだって。
だからパパも同じ目にあったんだと、おもうんだ。
でもそのときは、パパのおとうさんに話して、学校へ行きました。
そしてみんなとも話し合って、なかよくできました。
ランドセルには「つらいこと」「かなしいこと」「くるしいこと」も、うれしいことと、いっしょに入ってきます。
そのときはぜったいに、にげないでパパや、ママにお話ししましょう。
そして希望と夢のいっぱい入ったランドセルをせおって
「さあ~。元気に行ってらっしゃ~い」
パパとママが、きみのお見送りです。
孫が小学校に入学する時に書きました。
勉強も,勿論必要ですが、「優しさ」「いたわり」を
心に持った子として健やかに育ってくれることを願っております。