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『水戸黄門』が復活するとしたら何年後か

必殺シリーズの場合、1987年の『必殺剣劇人』から1991年の『必殺仕事人・激突!』まで4年。
また、1992年の『仕事人・激突!』終了から2009年の『必殺仕事人2009』まで17年。

『水戸黄門』が連続枠で復活するとしたら、4年後なら2015年、17年後なら2028年か。

必殺は1987年から1991年まで毎年、スペシャル版が放送され、2007年には『必殺仕事人2007』もあった。これはその前のSP版『せんりつ誘拐される』から15年後だった。
『水戸黄門』の場合、2012年以降、毎年スペシャル版で放送される可能性もあるが、もし15年後であれば2026年である。

いずれにしろ、署名運動で継続させようとするのは無意味である。
打ち切りになるのはスポンサーにとって赤字になる番組が多いだろう。民放の番組が終わるたびにファンが署名運動をしていたらビジネスとして成立しない。

今年生まれた赤ん坊は15年後は15歳。
今年10歳の小学生は15年後には25歳。
今年20歳の人は15年後は35歳。
時代劇を後世に残すには若い世代に見てもらう必要があり、15年後に『水戸黄門』が復活しても特に問題はない。

一方、今年85歳の高齢者は15年後は100歳で、おそらく生きていられないだろうが、それくらいの高齢者は42年前は43歳。
高齢者の中でも比較的「若い」世代に入る今年60歳の人でも40年前は20歳だった。つまり現時点での高齢者の大半は成人に達してから『水戸黄門』を見始めたわけで、もうこれだけ観れば充分であろう。

要するに『水戸黄門』を若い世代に観てもらうためには、2012年から休止に入って15年後に復活しても遅くはない。一方、2011年の時点における高齢者のほとんどは『水戸黄門』スタートのころは「大人」だったわけだから、過去の記憶と記録(録画された物の再放送やDVD)で充分である。
今年60歳の人は40年前は20歳だったわけだから、成人を迎えてから『水戸黄門』を見始めたのであれば、むしろ今の俳優には馴染めないだろうし、里見浩太朗が助さんに見えて仕方ない人も多いだろう。何より民放の番組が打ち切りになるビジネスの事情は社会人としての経験から理解できるはずだ。
逆に今年20歳の人は、15年後に『水戸黄門』が復活したとしてもその時には35歳になってから見始めるわけで、還暦まで25年あるからまだまだ時間はある。

署名運動は無意味だ。
水戸市が観光への影響を危惧しているが、『水戸黄門』の視聴率低下は、東野英治郎や西村晃の時代の『水戸黄門』を楽しんだ世代が今の里見浩太朗主演作品に馴染めないことによる部分が大きく、つまり今の『水戸黄門』を観ていない人でも『水戸黄門』を知っている人は多い。さらに『水戸黄門』の視聴率が下がれば、もはや日本では『水戸黄門』を観る人は少数なのだから、日本人の多くは茨城や水戸を「水戸黄門の地元」とは看做さず、観光するなら別の理由による場合が大きくなるだろう。観る人の少ない本放送が続くかどうかは観光客の数には影響しなくなるだろう。
水戸市も茨城県も『水戸黄門』に頼らない観光PRに切り替えるべきだ。

もし『水戸黄門』が60歳以上の高齢者向けの番組だったら
今60歳の人は42年前には18歳だったわけで、20歳前後から『水戸黄門』を観たはずだからもう充分である。
今50歳の人は10年後から『水戸黄門』を観ればいいので『水戸黄門』は10年後に復活すればいい。
今40歳の人は20年後に『水戸黄門』を観ればいい。
今30歳の人は30年後に『水戸黄門』を観ればいい。
今20歳の人は40年後に『水戸黄門』を観ればいい。
今10歳の小学生は50年後に『水戸黄門』を観ればいいから、あと半世紀後に『水戸黄門』が復活すればいい。
そして今年生まれた赤ん坊が60歳になって『水戸黄門』を観るには、あと60年たったときに『水戸黄門』が始まればいいというわけだ。
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