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2014年“終戦”の日朝日新聞投書について

戦死者の妹らしい84歳の人が投書。兄が靖国に合祀されていることに怒っているがそれは靖国神社という神社への批判であって、総理大臣や政府がどうこうする問題ではないので、本人が神社の関係者と話し合えば済む話だ。
また、この投稿者は「兄の霊は生家の墓にある」と信じ、「靖国にはない」としている。それならこの人の考えでは「兄の霊」は物理的(または心理的?)に生家の墓に固定されているのだから、靖国がどうであろうと関係ない。その人にとって靖国は「兄の霊がいない、自分と無縁の神社」だから文句を言う筋合いはない。
またこの人は「誰にもわだかまりなく行ける慰霊の場所を造ってほしい」と主張しているが、誰が誰のカネでそんな施設を造るか不明。もし、この人の兄の霊が生家の墓にあるなら、慰霊施設をどこに作ろうが、そこにはその人の兄の霊は存在しないから、誰が参拝しても意味はないだろう。この人の宗教観では、この人の兄の慰霊する人は本人の生家の墓に行かないといけない。
それとも日本各地の墓地などから慰霊施設に霊魂を運ぶ方法があるのか?誰がどうやってやるのか?祈祷師に頼むのか?

「霊」が「生家の墓にある」から「靖国にない」のなら、「新たな慰霊施設」にも「霊」など存在しないから、そんな新たな施設など政府が作ったところで、ただのハコモノ、税金の無駄であろう。正に「佛作って魂入れず」の状態だ。

新たな施設ができたら、各家の墓でじっとしていた「霊」が喜んで新たな施設に移動するのだろうか?ではそうなる前の「霊」は靖国にはなかったわけか。それなら靖国に総理大臣が参拝使用がしまいが関係ないだろう。「霊」の有無を調べる探知機でも存在するのだろうか?

大体、靖国合祀を批判する人は「霊」が存在すると本気で信じているのか?霊はあっちからこっちへ移動したり分身したりするのか?靖国が戦没者の霊を合祀したら各墓地にあった霊が拉致されて神社に集められ、金庫に入れられて拘束されているのか?
「兄の霊は家の墓にある」と思っている人の考えでは霊は生家の墓地から微動だにしていないから、あらゆる戦没者の霊がそうなら、靖国では「合祀」も存在しないのだからどうでもいいはずだ。
靖国に戦死者の霊がないと考える人の宗教観では、「合祀」は靖国が主張しているだけで実際は「合祀」されておらず、靖国には霊魂は存在しないことになる。ならば誰が参拝しようと関係ないし、新たな施設などできても「靖国神社」が増産されるだけの話だ。

「誰にもわだかまりなく行ける慰霊の場所」は靖国神社だけで十分だし、千鳥ヶ淵戦没者墓苑もあれば他に施設は必要ない。

なお、靖国神社による合祀について日本政府がどうこう文句を言ったり分祠を要求したりするのはそれこそ政教分離に反するだろう。靖国に参拝する人は新たな施設があろうとなかろうと靖国に参拝する。一般市民でも国会議員でも閣僚でも総理大臣でもそれは同じだ。

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関連語句
靖国 朝日 投書

参照
「どの宗教でも行ける慰霊施設」(朝日新聞投書欄)は無意味
2014年7月4日朝日新聞投書欄、集団的自衛権関連
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