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テレカを知らない世代の出現がそれほど大事件か・補足

2015-10-17 08:21:00

/テレカを知らない世代の出現がそれほど大事件か | 虚実歴史のブログ (ameblo.jp)/
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『ドラえもん』は有名で今の小中学生～高校生でも知っているし、テレホンカードは知っていた方がいい。しかし、『ザ☆ドラえもんズ』や「親友テレカ」になると知っている世代は限られる。今の10代が知らないのは当然で、30代後半から上でも知らない人が多いだろう。

『ザ☆ドラえもんズ』が登場したのは1995年の映画、「親友テレカ」は1996年の映画から本格的に使われたらしい。
1970年の原作連載開始1年目で10歳だった世代(2015年で45歳)は1995年当時35歳、1980年の映画ドラえもん第1号『のび太の恐竜』公開当時10歳だった世代（2015年で35歳）は1995年当時25歳。結婚して子供と一緒に映画ドラえもんを見ていれば王ドラやドラ・ザ・キッドのような「新キャラクター」や「親友テレカ」といった「新しい秘密道具」を知っただろうが、子供と一緒に見る機会がなかったら、40歳前後が1995年以降の『ドラえもん』を知らないのは当然。

一方、『ザ☆ドラえもん』最終作は2002年、「親友テレカ」は2001年までだったらしい。これだと2015年で15歳（中学3年か高校1年）の人は1歳か2歳。2005年の声優交代の直後に5歳になった世代であれば『ドラえもん』に馴染んでも、物心ついた時はテレカの時代は終わって携帯電話の時代に入っていた。「親友テレカ」など知ってるわけがない。

今の19歳、20歳前後（多くは大学生）が『ザ☆ドラえもんズ』と「親友テレカ」を知らないとしても当然。

2015年で19歳の人は1996年生まれ。この世代にとって『ザ☆ドラえもん』が上映された1995～2002年は誕生直前から就学直前までの成長期で、20歳前後になったら幼少期の記憶は非常に少ない。

一方、『ザ☆ドラえもんズ』を見て育った世代は、20代後半か30歳前後、ポケベル世代になる。もし、1995年春の時点で小学校に入った世代を例にすれば、2015年度（2016年4月1日まで）で27歳。この世代は1988年～89年生まれで、「ポケベルが鳴らなくて」が流行した1993年当時で4歳か5歳。2歳～3歳年上の1985年生まれ（2015年で30歳）になると1993年で8歳、1995年で1995年で10歳、ポケベル全盛期に小学生だったはず。この世代は物心ついた時にはテレカがあって当たり前、『ドラえもん』の映画の『ザ☆ドラえもんズ』があって当然という環境で育ったので、これらが過去のものとなって新世代に記憶されないことに驚いているわけだ。

しかし、この世代は500圓札もダイヤルを回す電話も知らないだろう。1985年の時点で「♪ダイヤル回して手を止めた」という歌詞は古かった。

自分はもっと年上で1976年に「もしもボックス」が出た時は小学生、1985年に「糸なし糸電話」が出た時は高校生だった。1970年代の日テレ版と原作『ドラえもん』直撃世代である。

まだテレカのない時代に小学校時代を過ごした立場としては、1982年に「テレカ」が出た時点で時代の変化を感じたはずで、1996年以降の『ドラえもん』の秘密道具に「親友テレカ」が出た時点で「時代の変化」を痛感したはず。それ以前に「テレカ」が秘密道具に採用されたことすら知らなかった世代が多いだろう。

『ザ☆ドラえもんズ』世代は「昔を知る世代」を気取っているのだろうが、1980年代後半や1990年前後に生まれた世代も結局は「若い」。

『ザ☆ドラえもんズ』世代は『ザ☆ドラえもんズ』を知らない世代が上にも下にも多いことを想定できていないようだ。

2015年の時点で『ザ☆ドラえもんズ』の記憶を「幼少期の思い出」として語っているのは20代～30代前半だろう。30代後半～40代以上になると、『ドラえもん』とテレカをよく知っていても『ザ☆ドラえもんズ』と「親友テレカ」は知らないだろう。1970年代や80年代に『ドラえもん』を読んで、見て育った世代は1995年には『ドラえもん』を卒業していた可能性が高い。

『ザ☆ドラえもんズ』世代は下の世代が『ザ☆ドラえもんズ』を知らないことを嘆くようだが、上の世代も知っているかどうか確認した方がいい。

「今の子供たちは『ザ☆ドラえもんズ』を知らないのか」と嘆く世代は20代だろう。そういう世代の多くは今の『ドラえもん』を見てない多いようだ。それなら『ザ☆ドラえもんズ』が上映されていた時、20代だった人は当時、既に見なくなって久しく経っていた可能性もある。