gooブログ ものがたりの歴史 虚実歴史

明治維新100年と辛亥革命100年

『水戸黄門』が始まった1969年は、1868年の明治維新から101年後だった。
『水戸黄門』終了が辛亥革命(清朝崩壊)から100年というのも何とも奇遇。

1911年の辛亥革命の翌年が中華民国元年なので、辛亥革命100年は民国100年に一致する。

明治維新から100年後は1968年で、これは明治の元号で言えば明治101年である。
明治100年に相当するのは1967年で、1867年の大政奉還から100年。

日本では1968年に明治100年のイベントがおこなわれたらしいが、本来は前年の1967年に「大政奉還100年」と「明治100年」のイベントをすべきであった。

厳密に言うと2011年は辛亥革命100周年、中華民国100年目。
1967年は大政奉還100周年、明治維新100年目である。

明治の末年は明治45年(1912年)で、明治45年が大正元年である。
つまり明治は明治元年から明治45年まで44年続いた。
『水戸黄門』が明治維新から101年後に始まり、終了が辛亥革命から100年後の年。
これは『水戸黄門』の43年の長さが、明治時代の44年の長さとほぼ一致するからだ。

なお、『水戸黄門』の映画の最初は明治末期の1910年からのようなので、テレビの『水戸黄門』終了は映像作品としての『水戸黄門』の歴史が101年で終わったとも解釋できる。

それは昭和の時代劇の終焉とともに、江戸時代の講談から続く『水戸黄門漫遊記』の200年ほどの歴史の終了であると同時に、21世紀の『水戸黄門』の10年の歴史の終了でもあった。

1969年の『水戸黄門』スタートは、喩えて言えば辛亥革命から100年余り過ぎた時期に、清朝の皇室の人間を英雄にする中国時代劇をテレビでやるようなもので確かに時代錯誤だ。
しかも明治100年のイベントが1年遅れて挙行された、その翌年で、それで徳川の権威を復興させようとするドラマは確かに時代錯誤であっただろう。
辛亥革命100年 中華民国100年 - Google 検索
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「明治」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事