糸なし糸電話は今で言えば「通話專用の紙コップ型携帯電話」である。
「夢は叶うと日常になる」というのは『白線流し』にある台詞だったか。
『こち亀』で4年に一度目覚める日暮熟睡男(ひぐらしねるお)巡査がいる。
1996年に目覚めた日暮巡査は麗子の持っていた携帯電話を見て感動し、「信じられない。凄い時代だ!」と言っていた。
一方、携帯電話の生活に慣れていた両津は「今では街じゅうで電子音と一人喋りでうるさくて迷惑だ!」との言。
実際、両津は携帯電話をなくしたとき、PHSから携帯電話にかけられないので「不便すぎるぞ」と激怒していた。
糸なし糸電話は空中に浮遊することもできるが、今の技術では携帯電話を空中に浮かべておくことはできない。
また、自分の手持ちの携帯電話は外出中に電池が切れると外で充電できない。外出直前に電池切れ寸前になると家で充電したまま、自分は携帯を持たずに外出することになる。電池が残っているときに充電すると電池の持ち時間が減る。災害時に通話が集中すると使えなくなる。不便なことだらけである。
こうなるとドラえもんの道具が実現すると、予想外の不便さや危険がともなうことがわかる。
タケコプターなど実現したら衝突事故や墜落事故が続出するだろうし、企画の段階で航空法の問題になるだろう。
どこでもドアが実現したら、あらゆる防犯システムが役に立たなくなる。『のび太のねじ巻き都市冒険記』でも脱獄囚がどこでもドアで移動し、ドラえもんの道具を勝手に使って自分を複製し、仲間を増やしていた。
また、XYZ線カメラは空港の全身スキャンになっているし、いつでもどこでもスケッチセットの機能の一部はストリートビューとして実現しており、人々は「ドラえもんの道具が実現した喜び」など語らず、プライバシー侵害を危惧しているだけのようだ。
そもそも今の新しい技術は不便なところが多い。
本は驛前の書店で買って、そのまま電車の中で読むこともできるが、DVDだとパソコンに差し込まないと観れない難点がある。最近、電子書籍が増えているがあれは電源が切れたらどうするのか。外では充電はできないのだろうか。結局、紙の本が便利である。
NHK大河ドラマ『龍馬伝』と『江~姫たちの戦国~』は途中までテレビを録画しながら観ていたが途中でガイドブックの活字を見る観賞法に切り替えた。江戸時代や戦国時代が舞台なのに登場人物が感情を出し過ぎるのが目障りだったこともあるが、録画した物はテレビの前に座らないと観られない難点がある。本であれば自室でもあるいは外出先でも見られるし、紙を閉じた物だから電池の心配と無縁である。
インターネットについて言うと、無線のネットは時々つながらなくなって、ブログで書きこんでいる最中に接続が切れて、書き込んでいた文が保存できなくなることがある。結局、コードにつなぐのが確実で、こういうところはIT(情報技術)の不便さである。
また、インターネットで動画を見ていると、何度も途中で読み込み中になって動画が止まる。この問題も解決方法がない。ITなど所詮は昔から人間の作ってきた道具の一種である。
パソコンで文字を入力するのは便利ではあるが、手書きなら正確に漢字を書ける場合でも、パソコンが別の漢字を出してしまう場合があり、手書きよりパソコンのほうが不便な場合が多い。
さらにキーボードのRとTとYが隣り合っているのでタ行を打つつもりがラ行やヤ行を打ってしまう例、SとDが隣り合っているのでダ行のつもりでサ行を打ってしまう例もあり、KとLが隣り合っているのでLのつもりでKを打ってしまうことも多く、この面ではキーボード入力は不便で、手書きのほうが遥かに便利である。
7月9日と10日に国際展示場で電子出版を含むブックフェアがあったようだが、9日の昼、会場に着いたところでその日は別の用事があったのを思い出して自宅に電話、ブックフェアの会場には入らずそのまま列車で帰宅した。とにかく家に戻らないことには何もできなかった。その日の用事は2週間後に延期となったが、ブックフェアのほうも見学せずに終わった。今後、ブックフェアには行かないことにした。
以前、ブックフェアで見た語学教材で、本をペンでなぞるとペンが字を読み上げるという仕掛けがあった。これは本の紙にバーコードが仕込んであり、ペンに内臟された機械がそれを読みとって、ペンにあるスピーカーが音声化する仕組みのようである。
これの逆は音声認識による文字入力で、ドラえもんの秘密道具ではききがきタイプライターと自動タイプえんぴつがある。
└→ドラえもんの“秘密道具”の実現
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関連語句
糸なし糸電話
テレカ 知らない ドラえもん テレカ 知らない(twitter)
ポケベル 知らない(twitter)
参照
セルフ将棋(セルフしょうぎ)は本当に「ドラえもんの秘密道具の実現第1号」か
『花燃ゆ』に出ている江口のりこは歴史に興味がない
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