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吉本興業の社長が島田紳助復帰を希望

最近では人を批判する時にKY(空気を読めない)であるということが批判の対象になる。
では島田紳助の藝能界復帰を望む吉本の社長と藝人は空気を読んでいるのか、読んでいないのか。
世間一般では島田紳助の復帰に反対する「空気」が主流だろうから、復帰を望む吉本は世間の「空気」に逆らっていることになる。世間一般の復帰反対派は「吉本興業は空気を読めていない」と思うだろう。しかし吉本興業の社内の「空気」は外部と逆で「島田紳助の復帰を支持する」という流れになっているのだろう。そうなると吉本の藝人は空気を読めば読むほど「島田紳助さんに戻ってきてほしい」と言う以外にないのである。

テレビの韓流を批判したタレントは、韓流ブームの「空気」を読めていなかったのか。そうではないだろう。藝能界では「韓流を批判しないほうがいい」という空気を読んで批判を自粛しているタレントも少なからずいるはずだろう。
「空気を読む」のは臆病者の言いわけかも知れないし、それを他者に強要するのは言論弾圧であると同時に、異論を持つ人との議論を避ける意味では卑怯な逃げでもある。

テレビ局が島田紳助に頼るのは紳助で数字が取れるからで、それは視聴者が紳助を観たがるからである。紳助に免罪符を与えるのはテレビ局でなく視聴者自身である。

10年前、石坂浩二が『水戸黄門』を降板したのは、島田紳助と逆で、暴力団との関係を拒否したためらしい。京都の東映撮影所は暴力団との関係が深く、そこで撮影する主演者は暴力団関係者に挨拶するのが慣例で、石坂浩二はそれを拒否して降ろされたらしい。

さて、島田紳助の復帰を望む吉本藝人と、10年前に暴力団との関係を拒否した石坂浩二、どちらがKY(空気を読めない人)だろうか?
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