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子音>唇音>摩擦音Φ,f,β,vバンクーバー、ベルサイユ、バイオリン

子音>唇音>摩擦音Φ,f,β,vバンクーバー、ベルサイユ、バイオリン〕 

カタカナの『ヴ』は必要か否かの問題、続き〕 

2020年3月“喝茶、喫茶、飲茶”関連tw〕 

[훈민정음의 순경음 - 나무위키

 

-------- AUTHOR: 漢字論原点回帰 TITLE: 子音>唇音>摩擦音Φ,f,β,vバンクーバー、ベルサイユ、バイオリン DATE: 04/15/2019 11:32:00 PRIMARY CATEGORY: 四 巻舌音など漢語音韻の応用 STATUS: Publish ALLOW COMMENTS: 1 ALLOW PINGS: 1 CONVERT BREAKS: 1 CF50_USERNAME:ivory.ap.teacup.com/khanczy/ ----- BODY: Y!Blog
子音>唇音>摩擦音Φ,f,β,vバンクーバー、ベルサイユ、バイオリン
2015/2/13(金) 午前 11:20

「バンクーバー(Vancouver)」はシナ語で「温哥华」Wen-ge-huaだが、朝鮮語で「밴쿠버」Paenkhubeoになる。
朝鮮語の場合、Van-が「밴」Paenになっている。VがBを通り越してPになっている。
ただ、母音がㅐaeになっているのはVanvouver[vænkú:vər]のa[æ]が[a]より[e]に近いことを示す。朝鮮人はVなどの子音を正確に發音できない代わりに、aで綴られる母音の方で工夫している。
 
Versailles[vɛrsaj]は日本語で「ベルサイユ(Berusaiyu)」、シナ語で「凡尔赛镇」、朝鮮語で「베르사유」。
 
楽器のviolin[vàiəlín]は日本語で「バイオリン(baiorin)」、シナ語では「梵婀玲」または「小提琴」、朝鮮語で「바이올린」。
「梵婀玲」はviolinの音譯のようで、標準シナ語でfanyalingとなり、vがfになっているが、上海語でvee3-u1-lin3になるようだ。
中国語方言字音データベースで方言音を比較すると、上海語で「はvee3、「」はu1、「」lin3になることがわかる。
「梵婀玲」という表記を考えたのは呉方言話者かも知れない。但し、現代中国では「バイオリン」を表す単語は「小提琴」の方が普通か。
日本では『屋根の上のヴァイオリン弾き(Fiddler on the Roof,屋顶上的小提琴手)』などでは「バイオリン」でなく「ヴァイオリン」という表記が(特にミュージカルの場合)しばしば見られるが、それでも日本人はこれを[baioriɴ]と發音するようだ。これでは「ヴァ」と書く意味がない。發音が日本式なら、カタカナ表記も「バイオリン」で充分だ。
 
日本人がアルファベットのV[vi:]を發音すると「ブイ」BuiになってB[bi:]と紛らわしい。
中国人がアルファベットのV[vi:]を發音するとWeiになって、Y[wai]と紛らわしくなる。

毎日新聞 校閲センター()さんのツイート
カタカナの「ヴ」は、使うこともあるという人が過半数でしたが、辞書類も含めて現在では一般語はバ行が標準的と認識されているようです。普通名詞は、特に構えて使うのでなければバビブベボ表記の方がしっくり来るのではないでしょうか。
結果まとめ・解説
「ヴ」使いますか?  毎日ことば 
6:02 - 2019年4月19日 

ツヰート(1) ツヰート(2)

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2019年4月15日 4月19日
 
関連語句
シャラポワ
Y!Blog>漢字論原点回帰II>シャラポワ(内容検索)
カタカナの「ヴ」(ツヰッター)

参照
2009年(平成21年)、森繁久彌死去
----- -------- AUTHOR: 漢字論原点回帰 TITLE: 子音>唇音>摩擦音Φ,f,β,v>コーヒーとフィルム(外来語におけるf) DATE: 04/15/2019 11:32:00 PRIMARY CATEGORY: 四 巻舌音など漢語音韻の応用 STATUS: Publish ALLOW COMMENTS: 1 ALLOW PINGS: 1 CONVERT BREAKS: 1 CF50_USERNAME:ivory.ap.teacup.com/khanczy/ ----- BODY: Y!Blog

コーヒーとフィルム
日本人は外来語のfを[Φ]にする。以前は[h]にしていた。
英語のcoffee[kɔ(:)fi]と「コーヒー」[ko:hi:]、
cafe[kæfei](英語),[kafe](佛語)と「カフェ」[kaΦe]を比べるとわかる。
なお、日本語の「コーヒー」は直接的にはオランダ語のkoffieからのようで、アラビア語のqahwaにさかのぼる。
トルコ語ではkahve、ベトナム語ではcà phêになっている。
また、filmは日本語で「フイルム」[Φuirumu][Φɯirɯmɯ]として採用され、hがuの前で異音Φになるので、それを応用したものだ。「富士フイルム」の企業名では「フイ」が2拍である。
今は「フィルム」だが、それでも[Φirumu][Φirɯmɯ]である。
標準シナ語のもとになった北京語のfはpやbの変化したもので、朝鮮語ではpやphのままである。
「方法」は現代シナ語でfangfaだが、朝鮮語で「방법」/pang-peop/になる。
「釜山」は現代シナ語でFushanだが、朝鮮語で「부산」/pu-san/になる。
各言語で f がどう發音されるかは、coffeeとfilmの發音を調べればわかる。
 
朝鮮語でcoffeeとcopyはどう区別するか
日本人はcoffeeを「コーヒー」[ko:hi:]にして、
copyを「コピー」[kopi:]にして、この2語を一応、区別できる。
中国人もcoffeeとcopyを發音で区別できる。
シナ語ではcoffeeは「咖啡」kafeiで、
copyは(意譯の「复印」fuyinもあるが)
音譯で「拷贝」kaobei[k‘aupei]になる。
 
では、fをphにする朝鮮人はどうか。
 
朝鮮語で coffeeは「커피」kheo-phiになる。
一方、複写のcopyは「카피」kha-phiになる。
朝鮮人は、fとpを区別できない代わりに母音の違いでcoffeeとcopyを区別している。
「코피」もあり得るが、これは「鼻血」を意味する固有語である。
漢字語の「複寫」は朝鮮語で「복사」pok-saになる。
「複」は現代シナ語でfuであるから、朝鮮人はpをfにしないで保持していることになる。
タガログ語では飲み物のcoffeeはkapeになる。
タガログ語にはfがないようでPhilippinesはph[f]で始まるが、
本来はPilipinasで、pで始まるはずだ。
 
 
フィルム
朝鮮語でfilmは「필름」philleumになる。
英語のalbumが朝鮮語で「앨범」ael-beomになるように、母音間のlとmの連続は朝鮮人にとってお手の物だが、filmのように語尾に l とmが続くと朝鮮人でも母音を挟まないと發音できないようだ。
 
シナ語では写真の現像用のfilmは「胶卷(膠卷)」jiaojuanだが、音譯で「菲林片」feilin-pianもある。
中国語方言字音データベースで「  」と「」の各方言音を調べると「菲林」は廣東語でfeilam、台湾語でhuilimになることがわかる。

前後一覧
2019年4月15日 4月19日

参照
Y!Blog>coffeeとcopyとfilm 2014/9/13(土) 午後 9:42
 
T-CupBlog>coffeeとcopyとfilm

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