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セルフ将棋(セルフしょうぎ)

富士ゼロックスの技術者たちが「ドラえもんの秘密道具を実現するプロジェクト」を始め、その第1弾が「セルフ将棋」、てんとう虫コミックス『ドラえもん』 第11巻巻末の「セルフしょうぎ」である。

セルフ将棋とは?: 四次元ポケットPROJECT : 富士ゼロックス
富士ゼロックス 「四次元ポケットPJ セルフ将棋」篇(120秒)

ここで「ドラえもんの秘密道具の実現第1号」と呼ばれるのは、漫画にあるイラストと同じデザインでの再現という限定付きである。

外見が異なっても機能が同じものであれば、ドラえもんの秘密道具はたくさん実現している。

人間を相手に将棋をするロボットにしても、デンソーが「電王手くん」を編み出したように、「ドラえもんの秘密道具の実現」と銘打たない形で実現している。
デンソー、「第3回将棋電王戦」にロボットアーム「電王手くん」を提供 @MSNJapan

デンソーの「電王手くん」がドラえもんの「セルフしょうぎ」の実現になっているのは結果であって、別にデンソーはドラえもんの秘密道具のつもりで「電王手くん」を開発したのではなかろう。
富士ゼロックスの場合、「ドラえもんの秘密道具の実現」を「旗印」かつ「目標」にして、単行本にある「セルフしょうぎ」と外見までそっくりな機械を再現した。

「糸なし糸電話」や「ききがきタイプライター」が実現している今、結果としてドラえもんの秘密道具と同じ機能を持つ道具はどんどん実現している。多くの人はスマホを見てもこれをドラえもんの道具の実現だとは余り意識しない。
だから富士ゼロックスのように外見まで忠実に再現して初めて「ドラえもんの秘密道具」を再現することになるのだろう。

デンソーの「電王手くん」も一種の「セルフ将棋」だ。しかし、もし富士ゼロックスが「セルフ将棋」を「再現」していなかったら、デンソーの「電王手くん」を見た人たちの大多数はこれを「秘密道具」の再現だとは思わなかっただろう。

既に述べたように、セルフ将棋(セルフしょうぎ)の場合、コンピューターが人間を相手に将棋をするというのは前からあるが、そのコンピューターはセルフ将棋とは機能が同じだけで、外見は異なっているであろう。この富士ゼロックスの技術者たちは外見まで似せたわけで、後ろには用途不明のトイレットペーパーらしきものまで描かれており、技術者たちはそれも再現した。

この技術者たちのチャレンジ精神は賞賛に値するが、これが「ドラえもんの秘密道具の実現第1号」として強調される余り、それまで「ドラえもんの秘密道具」が実現されていなかったかのような錯覚を人々に与えるとしたら、それは問題である。

セルフ将棋が描かれた11巻巻末には「ジャンケン箱」もあり、箱からグー・チョキ・パーが出て相手に絶対に負けないらしい。これは「じゃんけん練習機」に似ている。形は異なるが東大の研究者たちが「必ず勝つじゃんけんロボット」を開発した。東大の研究者たちも「ドラえもんの『じゃんけん練習機』を作ったぞ、どうだ、ドラえもん」と胸を張ってよさそうなものだ。

XYZ線カメラ」が実現してしまいました。空港の全身透視スキャナーがそれです。
@KeitaOkaguti ドラえもんの道具は絶対実現してはいけない(一部を除いて)
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じゃんけん練習機 東大 ドラえもん」の検索結果 - Yahoo!検索

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2014年2月 3月

関連語句
ドラえもん 実現
セルフ将棋 セルフしょうぎ ききがきタイプライター(twilog)
セルフ将棋 セルフしょうぎ ききがきタイプライター(twitter)
ドラえもん 道具 実現(twitter)
ドラえもん 道具 実現 CM(twitter)

参照
ドラえもんの秘密道具、「セルフ将棋(セルフしょうぎ)」が実現〕 - Y!ブログ
T-CupBlog>〔セルフ将棋(セルフしょうぎ)は本当に「ドラえもんの秘密道具の実現第1号」か
AmebaBlog>〔ドラえもんの秘密道具、「セルフ将棋(セルフしょうぎ)」が実現
2014-03-06 14:41:31
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