星月夜に逢えたら

[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

2006限定~今週の一豊さん バックナンバー

2006-12-13 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」

●過去の関連記事リンク先

功名が辻おぼえがき
第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回
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第43回 第44回 第45回 第46回 第47回 第48回 第49回

功名が辻号外(1)上川さんインタビュー番組要約
功名が辻号外(2)土佐二十四万石博オープニングセレモニー
功名が辻号外(3)大河ドラマ・パンフレット3種
功名が辻号外(4)長浜の一豊&千代のフィギュア
功名が辻号外(5)オリジナル・サウンドトラック
功名が辻号外(6)大河ドラマ・パンフレットとフライヤー
功名が辻号外(7)9/14 スタジオ撮影終了
功名が辻号外(8)大河ドラマ・パンフレット最新号

プレ功名が辻(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)

その他 「京の冬の旅」妙心寺大通院

(2006年1月9日作成、最終更新日12月13日)
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第49回(最終回)功名が辻 おぼえがき

2006-12-13 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」

第49回「永遠の夫婦」(12月10日放送) ●公式サイトもお引っ越し

歴史的には家康の孫・千姫と秀頼との婚儀が成立。徳川家将軍の座が家康から
秀忠に。冬の陣、夏の陣を経て豊臣家はついに滅亡するのでした。
その1年後には家康も75歳で他界。
今週の一豊さん。城で倒れて半身不随の体になるも、一時回復。
家康から山内家と徳川家養女との婚儀の約束をもらった後、豊臣家と袂を分か
つことを決意。徳川家に従うよう家臣等に告げた後、再び病の床に。
千代の腕の中で静かに最期を迎える殿。
一豊亡き後、見性院となって戦死者たちの魂を慰める旅に出る千代。
そこで千代が見たものは・・・。

■最終回はロマンチックが止まらない
一豊は本当に千代が好きだったんだなあ。
『千代が死ぬ時は、僕が迎えに行きたい』という上川さんの言葉。
その<僕>って一豊さん? 上川さん?(笑)
つまり、一豊 = 上川さんなんだよね。本当にそうなんですよね、このひとは。
も~どこまで愛いやつなのじゃ。上川一豊さんは。涙が出てしまう。
あの河原での二人のシーン。浜辺でのおんぶシーン。
死ぬときはこんなふうに迎えにいきたい。迎えに来てほしい。
夫婦ってもしかしたら、最後にそう思えるかどうかなのかもしれない・・・。
「もうよいとお思いになったら迎えに来てくださいませ」と千代も言ってたけ
れど、「お迎え」という言葉にこんなロマンチックな響きがあるなんて今まで
全く思いもよらなかったわ~。
ロマンチックに賞味期限はない♪ そういうことなのだ。

(ここ、読み飛ばして頂いていいですから。)
実は・・・自分の父のことを思い出してしまったのです。
母の告別式の日。出棺前、もう二度と顔を見られなくなるというタイミングに、
父が棺のなかに横たわる自分の妻の顔に口づける光景を。参列者が見守る前で。
思いがけない出来事に我々子供たちは唖然。身内ながらそのシーンに完璧に打
ちのめされたのでした。やるやん、68歳の父。

ロマンチックといえば、一豊さんの最期のシーンもほんとにそう。
たしか二人ぴったりと頬をくっつけたままだったと思いますが。
「千代・・・日の本一の女房じゃ」「私たち日の本一の夫婦になるのでございます」
(あ、「永遠の夫婦」の読み方って、もしかしたら「とわのめおと」?)
そして、ここからでございます。
「・・・喉が・・・かわいた」そう言うや否や目を閉じてしまう一豊。千代は
「はい」と自ら水をふくみ、ゆっくりとお水を口移しで夫に飲ませようとする
のですね。こぼれてしまった水で夫の臨終を知る妻。一豊の目の端にもちゃん
と涙が見えました。人間の最期の瞬間に涙がこぼれるのを2度見たことがある
私は、なぜかこの一豊の涙を見て安心しました。
そして、千代の口移し。このときの二人がスローモーションの映像のように美
しく、息を止めて見てしまったのでした。
慌ただしい戦乱の世を生きてきた武将の静かで幸せな最期だったんですね。
明け方まで添い寝した後、千代が再び夫の顔に手を触れ、その冷たさに涙がポ
タポタッと落ちてゆくシーン。上川一豊さん、つられて泣いてしまうのではな
いかと思ってしまいました。そんなわけないのに。
(私自身はすでにその前から涙々なのですが。)

一豊亡き後、京都に戻った千代。
千代が土佐に残らず、京都にいた理由についてこの1年ずっと考えていました。
最終回で千代は寧々に、世の中の動きを土佐に伝えるため京にいると話してい
ましたが、一豊さんと長く暮らした思い出深い京都、一豊さんと共に育てた拾
のいる京都、寧々と世間話のできる京都が、老いた身には一番居心地がよかっ
たのではないかとドラマを見て思いました。

ラストで見性院となって浜辺を歩く千代。
(私はこのシーン、初見でした。)
その姿が若き頃の姿に変わったかと思えば、千代の目の前に総髪の一豊の姿が。
お迎えの時は夫が妻をおんぶすることになってるの?(おバカなツッコミ)
おんぶして歩ける上川さん、スゴイ。(おバカな感想)
いえ、そんなことどうでもいいんです。
あの手拭いをした二人の右手と右手。その千代の手をしっかり握る一豊。
笑顔の二人。感動的で後味のよいラストシーンでした。
この笑顔を見た時に、土佐の平定のシーンを逃げずに乗り越えていてよかった
と、あらためて思えました。

最終回を見終わって、もちろん寂しさはいっぱいだけれど、喪失感みたいなマ
イナス感覚ではなく、逆にポジティブな何かが私には残っています。
余韻・・・もっと平たく言うなら<温もり>。
1年を通じて私の心に残ったものは、温もりでした。
このドラマの製作に関わった方々には、ただの歴史検証ドラマにならず、質の
高い大人の人間ドラマを見せて頂けたことに感謝したいと思います。
そして、いつもリアルな存在感で私をドラマの世界に引き込んでくださった主
役のお二人にも大きな拍手を贈りたい。
ほんとに可愛くて素敵で、愛すべき夫婦でした。
それから特に、大河ドラマ放映中は一豊以外のキャラクターにならず、これが
山内一豊だと信じさせてくださった上川さんにお礼を言いたい気持ちです。
・・・って、これ書きながらも涙ぐんでしまう私。
終わってもう数日たっているというのに。

もしかして、この拙いグダグダ文章をときどき読んでくださったかもしれない
方にも感謝をこめて。「1年間お疲れさまでした♪♪」
最後に、去年の今頃から「功名が辻」に関する記事や感想をこのブログにアッ
プし続けてきた自分にも、お疲れさまでした、を言ってあげようと思います。

TV情報 
●「功名が辻」スペシャル~武田鉄矢 戦国を斬る 
NHK総合 12月24日(日) 19:30~21:00 21:15~22:44
(再放送) 12月30日(日) 13:05~14:35 14:40~16:09
武田さんの独自の視点、薀蓄によって解説しながら、前後編総集編として放送。


2006限定~今週の一豊さん バックナンバー
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「スタジオパークからこんにちは」に殿が出演!

2006-12-10 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」
12月8日(金)NHK「スタジオパークからこんにちは」をTVでチェック!
録画を見ながら、ついついほっぺたをふくらましてしまいました(笑)。
新一郎こと浜田さん、ナイス!!
あ、公式サイトからゲスト名を選ぶと当日の写真が見られます。
「NHKステラ」の<アナウンサーのひとりごと>にも掲載されるといいな。

グレーのスーツを着た上川さん、全身フル洋服を見たのは4月以来だったので、
すっごく新鮮でした。先週の年老いた姿からのエライ落差(笑)。
なんか1年前よりも若返っちゃいました?
そう思ってお正月に出演した時の映像と比べてみたら、明らかにお顔がほっそ
りとして若く、そしてリラックスした感じに見えます。
大きな仕事を終えたという安堵感があるのでしょうか。
それとも<学校>と化してしまったNHKのスタジオを卒業生として訪れた気分
だったんでしょうか(笑)。
とにかくこの日は笑顔が多かったですね。とっても素敵でした~♪

なんといっても共演者の皆さんからのメッセージにめまぐるしく反応する顔が
表情豊かで、見ていてほんとに楽しめます。(ゴメンナサイ。)
共演者の役者さんにもいろんなタイプがあり、ストレートに誉める人とか変化
球で攻めてくる人とか、そのたびごとに全球種に違う返し方をするんですね。
そうそう。西田さんの文字の<力量>と<感謝>が太字になっているのが私、
なにげに嬉しかったんですけど。

有働アナにツッコミを入れること、4回!(やんわりですけどね。笑)
いや、これってツッコミ返しって言うのかも? 
有働さん、ちょっと嬉しそうだったような。ヤッター、ノッテきてくれました、
っていう気持ちかも。なにげないようでいてプロの仕事師ですね、有働さん。
だって、上川さんから自分に関する事を引き出すのは大変。
普通に聞くと、すごく控えめな答えしか返ってこない。
でもそれがまた真正直な上川さんの気持ちらしいんだけど。

凄いメンバーの中でどうでした? と話題をふっても「楽しかっただけ」とい
う返事だし、その中での主役でしたねと言われても「出演者の一人だと思って
ましたから」と答えてしまう(笑)。
主役の自覚がないのかとか、そこまで謙遜しなくても、とか思われる人もいる
かもしれないけれど、きっとご本人とっては自然な考え方なんでしょうね。
ファンの一人としては、いかにも上川さんらしいと思うし、そこのスタンスは
以前から少しも変わらない部分、のようです。
(ファン自覚歴6年ではあまりエラそうなことは言えません。)

私としては、以前、キャラメルボックスの舞台の小道具(銃)を手作りしたと
いう上川さんが、今回の大河ドラマで美術スタッフさんがそろえた武具、銃器
を実際に触ってみて、どんなふうに感じ、どんな会話を交わされたのか、ちょっ
と知りたかったですね。だって戦国時代バリバリの小道具ですからね。

予期せぬ内容で面白かったのは、プライベートタイム。
ムリヤリな企画でしたけど、自分用のコーヒーを淹れる上川さんなんて他では
絶対に見られないんだから貴重な映像です。
きっとアナウンサーのお二人は上川さんに淹れてもらえると思ったんですよね!
有働さんのガッカリしたような顔がオカシカッタ~(笑)。
はい、ドリップコーヒーは自分で淹れて自分で飲むためのものです。

今回のツボ
●掛川市で「一豊ブギ」なる歌と踊りができたというお話。
 有働さんが音楽か何かを用意していればヨカッタみたいに言うと、「だって
 知らないんですから!」と返すとこ。
●ウエスタンな殿の絵を見て、内心ウケながらも「月代はないでしょう!」
 などとツッコミしてたところ。
 もちろん、ウエスタンな上川さん・・・想像してみました。 
●画面小窓の上川さん
 武田さん@吉兵衛の映像が流れているとき、上川さんは涙を堪えているせい
 か、モニターをコワイ顔で凝視したり、お水を飲んだり、落ち着かないんで
 すよね。
 武田さんが「僕は死にましぇーん!!」を本番テイクでやったのは、吉兵衛
 最期の日に悲壮感を背負ってしまった殿への、武田さんなりの<サイン>み
 たいなものだったんですね。

もう別の番組の撮影で信長になった顔を見ましたが、少なくともこの日だけは
まだ「功名が辻」の一豊の空気をまとってのご出演でした。
ナマでもリアルタイムでもなかったけれど、見られてもう満足でございました。


「功名が辻」最終回の感想は今週、少し遅くなるかも・・・。
時間を見つけて書こうと思っています。
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第48回功名が辻 おぼえがき

2006-12-04 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」

第48回「功名の果て」(12月3日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。

種崎浜の一件で、千代がとうとう城を出てゆくことに。
今週の一豊さん。なんとか千代に戻ってきてもらおうと策を練るのでした。
前回、一豊ファンに総スカンをくらった千代さんでありましたが、今回はもう
仲直り(笑)。だって、来週はもう最終回だもん。
歴史的にはなにやら九州あたりで、家康に対抗する動きがあるとか・・・。
そうそう。来週は放送が1時間に延長ですね。

■愛想をつかされる殿
「これが上がりでございますか?」
ひぇー!! ゲームソフトにもしも<功名が辻・台詞対決>なるものがあるのな
ら、最強となりそうなこのカード。勝つたびに「これが上がりでございますか?」
という千代の声が聞こえる・・・そんなソフト、私ならコワクて買えません(笑)。
「人生は双六ではない!」
やったー! そうだそうだ。殿が正しい。人は必死に生きているのだから。上
がりの後も仕事や現実は続くのだから。
わしを立身出世双六のコマとしか考えてなかったのか! 暇ならくれてやるぞ。
とは殿は言わない。しかも、出て行った後の行き先まで聞き込みしてた(笑)。
千代の移り住んだ吸江庵には京都から湘南(拾)くんがやってきて。
さすが高僧になる人ですね、浜で供養して、母の気持ちがおさまりかけた頃に
母親を諭すんですね。
「寛猛自在」。
命を下した父上のほうが犯した罪に嘆き苦しんでいるでしょう、と。
いいですね、一家に一人こういう息子がいれば熟年離婚は減るかも・・・。
湘南役の三浦春馬くんは、TVドラマの「武蔵」で伊織役として、上川さん武蔵
と共演してましたね。大人になってからの現実での再会もまた素敵だな。

■千代をたばかる殿
すみません。知ってました、仮病のこと。知らずに見てたらもっと感動できた
のに。でも逆に、いつ白状するんだろうとヒヤヒヤできて楽しかった(笑)。
ガバッと起き上がった殿を見て、目を丸くする千代。
(おでこを冷やしていた手ぬぐいの放り投げ方が、上川さんギャグ。)
ここからの殿がもうカワユクて、素敵で・・・とろけてしまいそうでした♪
千代に惨殺の事を隠した理由。たとえ千代を幽閉してでも決行していた事。六
兵太の視野の広さ、名軍師ぶり。大乱を防ぐためにも平定を急いだ事・・・。
そんな言葉が殿の口からよどみなく次から次へと。
さらには、今回の事を山内家の汚点として受け止めている事、残った一領具足
への配慮、末代まで行う供養の事・・・。
慈悲深い政を行うから戻ってきてほしいと、千代に誓って、手をつく殿。

先週につづき、今回も何やら歴史的観点に立ったような台詞が見え隠れするん
だけど、でも、それがドラマの中の殿の口から語られる時、誠実で、血の通っ
た言葉だと思えてしまう。この人が言うならきっと嘘じゃないんだわ。これか
らきっといいようにしてくれるんだわ・・・と。
どこをどう切ったって<誠実>の金太郎飴にしか見えない、あの優しい眼差し。
特に「人間必死になれば何でもするんじゃ」のとこ、カワイーーーーーッ!!
「千代がおらねばわしは何も感じぬ。喜びも悲しみも何も感じんのじゃ。千代
がおらねば生きておる甲斐などないわ」という時の、目。
ここ、あんなふうに目を見つめながら言われたら・・・もうたまりませんっ。
千代の「私はもう一度、一豊様の妻になりとうございます」って、これメチャ
メチャバリバリの決め台詞でしたね。妻なら言ってみたい言葉、っていうか。
今回はいい涙を流させていただきました。
「TVガイド」(12/1~12/8号)に載っていた上川さんの言葉も感動的でした
ね。<一豊の魂のかたちと・・・>(詳しくは雑誌で。笑)

■家康の前で笑う殿
伏見城で一豊が登場する前に、お久しぶりの黒田官兵衛さん、あらため如水。
畳の上でイナバウアーかとびっくり!
家康を裏切っているのに、ぬけぬけとご挨拶に来た、っていうことなのかな。

で、一豊さん。
後継ぎへの嫁探しを家康に願い出て、喜ばれちゃって。一生、裏切りがない
事を確約したわけですもんね。妻のことを「天下一の才女」と誉められ、嬉
しそうにエヘラエヘラ笑う殿。そんな妻を持つのも実力のうちだもんね。
(千代さん、こういう政のセンスはあるのに、新一郎と六平太の葬式を盛大
にして、山内家の悲劇をアピールする時にはわからない素振りだったなあ。)

■天守閣に立つ夫婦
とうとう高知城に立った殿と千代。天守閣で見つめ合う夫婦の姿が。
やっとここまで来たんですねー。
六平太に、新一郎にも、吉兵衛にも見せたかったという二人。
これからいい国にしていこうと話し合った途端でしたね、バッターンって。
ドラマですねー。仲直りしてよかったとはならずに、もう次の出来事が。
そてにしても、まあ勢いよくまっすぐに倒れたこと。
上川さん、大丈夫だったんでしょうか。
それよりも何よりも、あの本物の(建設当時のままの姿の)高知城にドラマ
の中で立てたということが上川さん、すごく嬉しかったようですね。
ああ私も今年、あの場所に行ったんだなあ・・・と密かに感動したのでした。


今後のメディア情報 次回の記事アップまで随時追記中。
TV
★気になる共演者・関係者出演番組
 
●スタジオパークからこんにちは NHK総合 12月8日(金) 13:05~14:00
ゲスト:上川隆也さん。
●土曜スタジオパーク NHK総合 12月9日(土) 14:00~15:00
特集 大河ドラマ「功名が辻」 ゲスト:大石静さん
※「土曜スタジオパーク」は毎週要チェック。

雑誌・新聞
●「月刊TVnavi」
1月号 11/27~12/31(発売中)
P.16~17 「上川隆也の 辻の向こうから」最終回(スーツ姿の上川さんの写真が3点)
●「NHKステラ」12/15号(12/6発売)
最終回を迎える大河ドラマ<功名が辻>を大特集。
「NHKステラ」には毎週、功名が辻の記事が掲載されています。その中の
ステラ「先物」情報
もチェック。

 
2006限定~今週の一豊さん バックナンバー

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第47回功名が辻 おぼえがき

2006-11-28 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」

第47回「種崎浜の悲劇」(11月26日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。

今週の一豊さん。土佐入りはしたものの、一領具足の反乱が各地で続く日々。
千代までもが一豊のやり方に不満を抱き二人の間に距離ができ始めるのでした。
一方、家康からは急いで土佐を平定するようにとのお言葉が。
そんななかで起こったのが、一領具足の長を皆殺しにするという種崎浜の悲劇。
惨劇中に新一郎が死に、後から六平太も自害。そして、千代は一豊に・・・。


土佐の「一領具足」は今年はじめて知った言葉。なので、個人的にこのドラマ
は歴史の勉強にもなっています。ただ、史実については言及できるほど知識が
ないので、いつものようにドラマのストーリーに従うだけですが。
涙々の今回は私、登場人物の「目」がとても気になりました。
とりわけ、一番こわかったのはそりゃアァタ、ラストの千代さんの目ですわな。

■ダーティー六平太~闇に生きる者の孤独な目
種崎浜で惨殺におよぶ前、六平太が新一郎にいみじくも言った言葉。
「泥は俺がかぶればいい」。「祖父江家の跡取りが名前を汚してはならぬ」。
やっぱり、汚れた部分を一身に引き受ける覚悟で土佐に来たのね、六平太。
六平太が発案し、遂行した事は、人の道として絶対にあってはならないこと。
嘘をついて人を集め、根絶やしにするという考え方は、ホロコーストとなんら
変わりはないのだと今の私たちには想像がつくけれど・・・。
でも、それが六平太の任務。六平太の生き方。
あー、なんて非情で、孤独で、悲しすぎる選択なんだろう。
なぜか六平太、人と目線を合わさずに話しているイメージが強かった。(実際
にはそればかりではないけれど)。光の側にいる他者とはつねに一線を画した
感じ。それでよかったのかもしれない。千代さえいてくれれば。

新一郎が刺されて死んでしまったことだけが六平太の誤算だったようで。
何の感情も見せず自ら采配をふるった大量殺戮の現場で、新一郎一人の死にう
ろたえ、感情を露にする六平太。人としての心を垣間みせた一瞬でした。

<子々孫々のことよりも今目の前のこと>を解決しなければ。
いま千代を守らねば。
千代を守ることが何らかの形で悲劇につながることを六平太は知っていたから。
だから、山内家の家臣になる時に涙をこぼしたのだとようやくわかった私。
「死ぬときだけはお前の腕の中と決めていた。そのために土佐に来た。」
一人の女性を守るために生きて死んだ男、六平太。ううっ、なんてヤツなんだ。
あの孤独の戦士の目をきっと私、しばらく忘れられないと思う。
六平太役の香川照之さん。いつも唸るような演技で魅了された役者さんでした。

■一豊~後ろめたさと闘う自失寸前の涙目
土佐に来てから、まるで催眠術にかかったかのように六平太の意見を取り立て
る一豊。ナンカちがう感があったのはたしかなんですよね。
どうしようもない何かに突き動かされているというか。
焦りがあったというか。自分を失いつつあったというか。
まず、長宗我部の残党の抵抗にあい、浦戸城にさえ密かに入城したこと。
千代が狙い撃ちされたこと。
大坂城で家康に再度プレッシャーをかけられたこと。
そんな状況で六平太から聞かされた、一領具足の長の惨殺計画。
下知をしなかったからといって、国主なんだから、知りませんでした~ではす
まされないのは当然で。あの一豊にそんなことをさせてしまうほど、よほど厳
しい戦況だったとしか思えないのですが。
そんな事をしたら子々孫々にまで伝えられ、いつか復讐される、という一豊の
言葉。そういう時間の観念があるなら、本当は戦は起きないと思うんだけれど。

思うに今週の一豊さんは、見た目以上に心の中はきっと満身創痍だったはず。
どの顔を見ても私にはずうっと涙を流しているように見えました。
国主の妻を狙った男の処分について、千代本人に非難されたときも。
惨殺計画を聞いた夜、千代のそばで幸若の舞の一節を口にするときも。
千代に「行くなーーーっ!!」と叫んだときも。
千代に対して「猶予がない」とか「ゆるせ」とか、そんな言葉しか返せない
一豊さんを見ているのはつらかったなー。
亡くなった新一郎を前に、新右衛門に対してわびる殿が小さく見えました。
長年行動を共にした新一郎。殿を諌める言葉も父親にそっくりだったのに。
最後の「殿の・・・お顔を、殿の・・・お声を・・・聞きたい」のシーンが
もーねー、たまりませんでした。ううう~、お疲れさまでした。

「人間五十年 下天の内をくらぶれば夢幻のごとくなり・・・」
(幸若の舞「敦盛」)
上川さんファン的には、えー! いまここで? 一豊さんが? と驚いてしまった。
それは1月に信長として踊るはずじゃあ・・・。いいんですけどね(笑)。
苦悩の顔にも年齢と経験がそこに感じられる上川さんの一豊。きっと身も心も
一豊と一体化しちゃってるんでしょうね。
煮詰まった場面ではあるのだけれど、ん~、つらい表情もいいお顔です♪

■千代~清く正しい妻が放つ軽蔑の目
ごもっとも。はいはい。その通りでございます。 
と思わず殿の代わりに言いそうになる、ビューティフルでパーフェクトな千代
の正論。理想と現実の間にあまりにも大きな隔たりがあるんですよね。
それがそのまんま、千代と一豊の隔たりなのね~。

でもさー、最初は千代さん、六平太のことも非難してたじゃないですか。
それなのに、六平太が自害した途端、そのことさえ殿のせいのようになって。
一領具足の惨劇も、新一郎の死も、六平太の死も。すべて一豊さんが悪い、と。
なんかすごくかわいそうだよ、殿。
ただ、女が男を軽蔑する時、男に冷める時、ってこうなんだろうなとも思うし。
生き方、価値観の相違っていうのは決定的なんだよね、うん。
それを我慢していっしょに生きるのはつらい。それもわかる。
だからといって、あの目。さーっと引いて、横目で見下したような、あの目。
一豊さん、あんな目であんなこと言われたら、もう生きていけそうにないよっ。
ヘルプ・ヒム。殿に愛の手を。


今後のメディア情報 次回の記事アップまで随時追記中。
TV
★気になる共演者・関係者出演番組
 
●土曜スタジオパーク NHK総合 12月2日(土) 16:00~16:45(←12/1訂正 サッカーで遅れる場合あり)
大河ドラマ「功名が辻」総集編
●スタジオパークからこんにちは NHK総合 12月8日(金) 13:05~14:00
ゲスト:上川隆也さん。
※「土曜スタジオパーク」は毎週要チェック。

雑誌・新聞
●「月刊TVnavi」
1月号 11/27~12/31(発売中)
P.16~17 「上川隆也の 辻の向こうから」最終回(スーツ姿の上川さんの写真が3点)
●「NHKステラ」12/8号(11/29発売)
<功名が辻>上川隆也さんにインタビュー。
●「NHKステラ」12/15号(12/6発売)
最終回を迎える大河ドラマ<功名が辻>を大特集。
「NHKステラ」には毎週、功名が辻の記事が掲載されています。その中の
ステラ「先物」情報
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第46回功名が辻 おぼえがき

2006-11-22 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」

第46回「土佐二十万石」(11月19日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。

今週の一豊さんは、土佐の国主に任ぜられるも、なかなかお国入りせず。
というのも、長宗我部の残党がすんなり国を明け渡すとは思えないため。
井伊直政の知恵に従い、長宗我部の重臣たちに一領具足を討たせた後、その重臣
たちをも国から追放して、ついに城に入った山内家なのでした。

■南国土佐の海はグラン・ブルー
今週印象に残った場面はといえば・・・
もちろん、土佐の一領具足の成敗の悲劇、はたまた新国主に一豊を配置した家康
の魂胆や頬ずり、手をたたいて高笑いする寧々、豊臣の土地を勝手に切り売りさ
れることに憤慨する淀、それから・・・意外にたくましい筋骨にビックラの"千秋
センパイ"康豊さん(笑)などなどありますが。

にもかかわらず、今回は<一豊、千代、六平太の3人>のことを。
「TVJapan」に掲載された上川さんのインタビューを読んで、私、もうそれしか
書けない~。
「一豊が生涯追いかけた功名は、千代の笑顔だったのではないかと」。
これはドラマを撮り終えての上川さんの実感だから、ものすごい説得力。ドラマ
の一豊はずっとそう感じていたのに違いないって思うと、ついウルウル。
土佐一国を目前にジェットコースターのてっぺんからなかなか下りられない一豊
も、一方、何かを察知した六平太が決死の覚悟で山内家に仕えようとするのも、
すべては、まず千代ありきの行動のような気がして。
男2人、女1人。映画「冒険者たち」はさすがに古いので、同じフランス映画か
ら南国の海にちなんで、土佐版「グラン・ブルー」ってことで。
(男どうしの友情がなければフランス映画にはなりませんが。)

そもそも寧々に高笑いされた「器量」だけど、あれは千代の言葉なんですぜ(笑)。
土佐二十万石を賜った時に、「千代にもろうた国じゃ」と言った後に、千代さん
が殿に「いえ旦那様の器量にございます」って言ったから。
知らないうちにそれが刷り込まれてしまった一豊さん。
いつも千代の言葉に耳を傾けている証拠! かわいいじゃないですか~♪

それから、殿がいたのは「有頂天」じゃなくて、ジェットコースターのてっぺん
ですから(笑)。「鉄砲の弾とて避けて通る」と自分で言ったのも、てっぺんか
ら一気に下るための度胸づけみたいなもの。強がりなのにね。
だから千代さんには、(原作の千代みたいに)冷めた目で見ないで、寧々が言っ
た通り、夫がいかなることになろうとも最後まで見届けてやってほしい。
どんな時も一番のサポーターでいてあげてほしいな。

もう一つ、一豊が千代の言葉を律儀に守ろうとしたんだなあと思われるフシが。
家康に早く土佐に入国せよとプレッシャーをかけられた後、だんだんおかしくなっ
てゆく一豊さん。あの頬ずりのせいばかりじゃないよね(笑)。
お酒の量が増え、ひっくり返ってしまった後、千代に助けられ戻った部屋で。
千代さん、たしかに気持ちはわかるけれど、気持ちが弱っている夫に矢継ぎ早に
詰問するのはかわいそうだったわぁ。
「戦になるやも知れぬ。・・・ゆるせ」と、戦嫌いの千代への後ろめたさからか
顔をそむけるように言い放った一豊さんが、今週一番の切ないシーンでした。
千代の言葉はいつも正論だし、千代のいうことは叶うようにしたいと思っている
のに、それと裏腹な事をやらねばならないところがツライのね。

そうこうしているうちに、お稲荷さんの鳥居に積もった雪がバサッ!!
で、六平太登場。
今さら突然、山内家に仕えたいと言われても・・・。
千代が「忠義を誓いますか?」って聞くと、六平太、千代と二人の間で気持ちが
通じ合う大事なものを出し、「この弾にかけて誓います」って。
その時にこぼれた涙にそれ相応の覚悟と、強~いを愛を感じてしまいました。
千代の命を守るには土佐についてゆくしかない、と決意した六平太。
・・・こうして男2人と、彼らに愛される女1人。舞台は南国土佐へ(笑)。

とうとう土佐に入国。グラン・ブルーな海を見下ろす、一豊と千代。
「このような美しい国で戦などしたくはないのう」と、ここでも大好きな千代
と同じ思いであることを確認した殿でありましたが。
その時、千代がいきなり撃たれちゃった!! To Be Continued !!

■功名が辻プライベート紀行
あー、懐かしいなあ。高知。
4月に「土佐二十四万石博」オープニングセレモニーに行ったことを思い出す。
高知城で山内一豊の像を見た後、桂浜に向かう途中、突然、長宗我部元親のエラ
イ立派な銅像
が出現したことに驚いたんだった。
山内氏と長宗我部氏は高知ではちゃんと共存してるんだ~という、不思議な感覚
が私の中でわき起こり、そこへ坂本竜馬も加わって、高知の人々にとっての英雄
像はいったいどうなっているんだろう? と単純に思ったのでした。
そうそう、靴の中にいっぱい砂をためながら歩いたあの桂浜。きれいな浜だった
わぁ~。半日しかいなかったけれど、美しいところでした。高知は。



今後のメディア情報 次回の記事アップまで随時追記中。
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★気になる共演者・関係者出演番組
 
●土曜スタジオパーク NHK総合 12月2日(土) 14:00~15:00
大河ドラマ「功名が辻」総集編
●スタジオパークからこんにちは NHK総合 12月8日(金) 13:05~14:00
大河ドラマ「功名が辻」総集編
※「土曜スタジオパーク」は毎週要チェック。

雑誌・新聞
●週刊朝日ムック「週刊 司馬遼太郎」(発売中)
戦国夫婦「出世の階段」「功名が辻」の世界
(「週刊朝日」8/18・25合併号~9/29号に連載された記事をまとめたもので、
記事もインタビューも既出の内容。ただし、写真とイラストがカラー。
なお、同誌には他の司馬作品に関する記事もいろいろあり。)
●「TV LIFE」
11/25~12/8号(発売中)
P.19~21 「功名が辻」クライマックス 先読み&総ざらい!!
仲間由紀恵さんのインタビューあり。
●「月刊TVnavi」1月号 11/27~12/31(11/24発売)
P.16~17 「上川隆也の 辻の向こうから」最終回(スーツ姿の上川さんの写真が3点)
●「NHKステラ」12/8号(11/29発売)
<功名が辻>上川隆也さんにインタビュー。
●「NHKステラ」12/15号(12/6発売)
最終回を迎える大河ドラマ<功名が辻>を大特集。
「NHKステラ」には毎週、功名が辻の記事が掲載されています。その中の
ステラ「先物」情報
もチェック。
※「TVガイド」「歴史読本(月刊)」でも毎号、功名が辻の記事を掲載。

 
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第45回功名が辻 おぼえがき

2006-11-14 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」

第45回「三成死すとも」(11月12日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。

敗走中に東軍に捕えられ移された大津城で、淀への遺言を一豊に託す三成。
その伝言を千代から聞き、自分の代わりに三成の最期を見届けてほしいと頼む淀。
家康らが大坂城で戦勝報告をした後、三成は六条河原で斬首。
今週の一豊さんは、関ヶ原から大坂の屋敷に凱旋。戦いの虚脱感を千代のもとで
癒した後、論功行賞により土佐二十万石を賜り、ついに国持ち大名に!!

今週も歴史の裏側でうごめく人間たちの細やかな心の動き、人と人の感情の絡み
合いが面白くて。
今回はちょっと、登場人物が流した涙について考えてみました。

■三成~忠義半ば無念の涙
東軍の宿所である大津城の門前に囚われの身となった三成。
諸侯たちの前に縄目姿をさらさせるという残酷な発想は、家康によるものか?
そんななか、細川忠興が立ち止まって一礼するのと、一豊が自分の羽織を着せか
けるシーンが印象に残りました。
本心から相手が憎いわけじゃなく、武将たちは自分自身の生き残りを懸け、東西
に別れて戦い抜いただけ・・・。その結果の、勝ち組と負け組。
武将たちの必死のサバイバル戦に、「義」という、いわば武士の美意識を最後ま
で貫き通そうとした三成。もともと武家の出ではないがゆえに、義に憧れ、信じ
る気持ちが強かったのではないかと私には思えました。
でも、「義」だけでは人の心は掴めなかったようで。
その点、たとえ利のために集まった集団であろうと、豊臣家への忠義という体面、
逃げ道をちゃんと用意して諸侯を束ねた家康は良くも悪くもすごいなあ、と。
数の原理で「利」がいつのまにか「理」に変容してしまった感があるし。

いつもクールな鉄仮面で、感情など持たないかのように見えていた三成が、淀へ
の遺言を一豊に伝える瞬間にあふれた涙には驚いてしまいました。
この人が初めて見せた、最初で最後のナマナマしい感情。いいシーンでした。
(そんないい場面に、選挙の当選速報を入れるなんてユルセナイ~!!)
豊臣家を守り抜くという忠義が、目的半ばで断たれるという無念さ。その遺志を
どうしても淀に託したいという思いがこもった熱い涙。
一豊の「承ってござる」の返事に、涙が再びツーと流れたのは安堵の表れだった
のでしょうか。
小早川秀秋への「聞こえたかーーーっ!!!」も恐いほどの迫力だったし、家康
と対面した時の無言の睨み合いにもびっくりしました。
いやはや、今週の橋之助さん、素敵でした~~~♪

■一豊~途方もなくこみあげる虚脱感の涙
戦いが終わってから、大津城の宿所で一人きりで香を焚き、戦勝を祝う輪にも加
わらなかった一豊。(このときの殿の横顔、その美しさにドキンとしました~。)
大坂の屋敷に戻った時の第一声が、千代への「よう生きておったなあ!」
いま一豊の精神状態がどれほど死に近い場所にいるかが伝わってくる声であり、
言葉でした。
星明かりの庭。「わしはただただ運がよかっただけじゃ」と、戦いの後の寂しさ
を語った後、歌ってくれと千代に頼み、舞を踊り出す一豊。
その動きが止まり、後ろ向きになり、おそらく涙があふれるのを堪えようとする
仕草。(あ~ん、こういう姿たまりません~。)再び舞を続けようとして、殿、
とうとう地面に倒れ込んでしまうのでした。
「千代、敗れていった者どものためにもっと歌ってやれ!」
仰向けの顔から再び涙が。千代の前ですべてをさらけ出してしまう殿が好き♪
それにしてもあの踊り。決して悲しくなさそうな振りなのに、虚しさを体中にま
とった舞はとても切なく、つらく、優し~く見えました。

■淀~同志への祈りと女の愛の涙
「たとえ徳川様に屈するとも、秀頼様と豊臣家はお守りください。」
三成の遺言を千代から聞き、初めは気丈に振るまうも、やがてうつむき肩を震わせ
涙する淀。長年の支えであった三成の最期を思うとき、どんな感情が去来したのか
は想像してみるしかないのですが。
ただの家臣としてではなく、前線で共に戦った同志への祈りが半分。残り半分はや
はり三成への愛があふれた瞬間だったのだと思いたいです。そうじゃないと茶々さ
んの人生、花がなさすぎ。
「この世に生まれたことを悔やむことなく、静かに生涯を閉じられるように祈って
ほしい」なんて、女らしい言葉じゃないですか~。
大坂城で家康以下、諸侯を前に毅然とした態度で総括する淀。三成のためにせめて
一矢を報いた、という感じで天晴でした。

■祝♪ 土佐二十万石ゲットだぜい!!
今回の論功行賞はプロ野球の契約更改みたいに一人ずつだったんですよね。
その内容を聞き、目をまんまるくしたままフリーズする殿の顔、久しぶりっ。
家康は小山評定での功績に触れ、またまた一豊さんの手をとり、二人して感涙・・・
のいいシーン。一豊さん、感極まって涙がポロッとこぼれちゃうんですねー。
(でも、六平太によれば、こんな時でも家康の本心はわからないみたいで。)
皆に出迎えられて「おめでとうございます」と言われた時の顔、ホントに嬉しそう
でした。今回の報賞を「千代にもろうた国じゃ」と言ってしまうところ、好き(笑)。
天に向かって「吉兵衛ーっ、どうじゃ、見えるかーっ!」と大声で報告するところも
一豊さんらしい!!
大きな杯で夫婦してお酒を一気のみしちゃうシーンも、豪快でいいですよね♪
・・・と、ここまで上げ潮にのって意気揚々の山内家なのですが。
上りきったジェットコースターはすごい勢いで下るしかないのでしょうか。
(コワイよぉ~。)


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雑誌・新聞
●「NHKステラ」11/24号(11/15発売)
<表紙>上川隆也さん
<功名が辻>3ページにわたって、上川隆也さんのインタビューと最終章のみどころ。
●「TVJapan12月号(11/15頃発売)(←11/15追記)
千代と一豊に訪れる最後の試練と夫婦の絆に迫る最終回特集。
上川隆也さん、仲間由紀恵さんにインタビュー。
●週刊朝日ムック「週刊 司馬遼太郎」(11/15発売)(←11/15追記)
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(「週刊朝日」8/18・25合併号~9/29号に連載された記事をまとめたもので、
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第44回功名が辻 おぼえがき

2006-11-07 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」

第44回「関ヶ原」(11月5日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。

東軍7万5千、西軍10万。関ヶ原で両軍がついに激突。
明らかに西軍有利のまま戦いが進行するも、内部の亀裂から次第にもろさを露呈
する西軍。一気に形勢が逆転したのは小早川秀秋が東軍に寝返った瞬間。
結果は東軍勝利で決着し、三成は佐和山城まで落城させられて敗走。
今週の一豊さん。東軍では毛利勢の見張り役として後方に控えたまま、と思いき
や前線での戦いを願い出て自ら実戦に参加したのでした。

■ぶざまな真似はできぬ
関ヶ原の合戦って、後世の歴史家たちが検証する題材として相当面白い出来事な
んでしょうね。勝敗のゆくえもそうだけど、それぞれの武将たちの思惑やら、立
場上の葛藤やらが、かなり細かいディテールまで想像できて。
その一つ、一豊さんの場合・・・。
こたびが生涯最後の戦となろう、ぶざまな真似はできぬ、と新一郎に言う一豊。
年齢的には今回がギリギリってことなんでしょうけど、もしかしたら負けること
も覚悟した言葉だったのかな。
でも、その気持ちと裏腹に山内家に命じられたのは、南宮山のふもとに陣取り、
毛利勢を見張ること。(メチャメチャ地味な仕事!いえ、大事な仕事・・・笑。)
なぜ我々はこんなところにいるのか、と聞く新一郎に、直前まで迷っていたから
活躍の場が与えられない、動かぬのが仕事じゃ、と答える一豊。(まるで自分に
いい聞かせるように。)
続々と入る自軍に不利な戦況報告を聞きながらも、まだ動けぬ一豊の独白が・・・。
負けるやも知れぬ。半生かけて築いてきたものが崩れ去るのか。負ければ千代と
も今生の別れ。もし我が軍勢が敗れれば武士として潔く死ぬ覚悟じゃ、ゆるせ!
(一豊さんの言う、ぶざまな真似はできぬ、ってそーゆーこと? 千代が生きて
くださいと祈っているというのに。でも、それが武士。それが潔さ・・・。)

■御免被りたく
そこへ六平太あらわる!!
「一豊、なぜ動かん?」「動けぬのじゃ!」
動けないのか。ただ、動かないだけなのか。この発想の違いに気づかせてくれた
六平太、スゴイ!! 一豊に胸ぐらをつかみかかられながらも滔々と説得を試み
るんだけど、一豊に利いた言葉はけっきょくコレね♪
「生きて千代の元へ帰るのだ。行け。前に出ろ。千代のためにも生きろ!!」
一豊さん、ようやく「死ぬも生きるも戦ってこそ、か!」
そのあとがえらいカッコイイんですなー。ありがとう、六平太♪
家康の前で「南宮山の敵、未だ動かず。そのような見張り役、御免被りたく」。
老骨に鞭打って・・・と言われようと、なぜかイキイキしている一豊さん。
そうよ、昔取った杵柄・・・おっと失礼(笑)。歴戦の武将、これあり♪

■かかれーっ
西軍 100,000ー15,000=85,000
東軍  75,000+15,000=90,000
小早川秀秋の軍勢が動いたことによって、数的優位となった東軍。
私、大河フリークでもないし、日本史にも明るくないけれど、この小早川秀秋
のくだり、好きなんです。だって陣取った場所がちょうど両軍の真ん中。どっ
ちが優勢かよく見える場所で、迷いに迷って、あげくに家康から大砲でおどさ
れ、さっきまでの味方である西軍を攻めるなんて、なんて人間らしいんだろう。
赤いマントの小童(こわっぱ)ごときが、こんな大事な戦の方向を決定づけて
しまうなんて。
それに乗じることができた、一豊さん。
「この機を逃すな。かかれーーーーーっ!!」
うーん、カッコイイです~♪ 馬上から斬りかかる一豊さん、いま戦ってます。
上川さんファンにとって「かかれーっ」の場面はデジャヴでもありましたね♪
でも、勝った戦いなのに寂しさを感じてしまい、屍を踏まないようにわざわざ
家臣に命じさせるあたり、一豊さんらしいというか・・・。土佐へはどんなふ
うにつながるんだろうナンテ思ってみたり。

壊滅状態となり、敗走する西軍。
島津からは「貴殿の配下ではない」とはねつけられ、自軍の武将たちの気持ち
を掌握できなかった三成。人たらしの天才、根回しして人心をつかむことに長
じていた秀吉の秘蔵っ子とはとても思えないですね。
敗走しながら「義はなぜ報われぬ」とつぶやいていたのが印象的です。

東軍の陣営に加わった小早川。彼を見る東軍の武将たちの冷ややかな目。
さらに、人の心につけこんで、三成の佐和山城攻めを命じる家康、おお~コワ!
一度寝返った者は、いつまでもその烙印は消えないってことですかね。
私としては橋之助さん、あ、いえ、来週の三成が気になります~。


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●スタジオパークからこんにちは NHK総合 11月13日(月) 13:05~14:00(←11/8追記)
ゲスト 篠井英介さん
※「土曜スタジオパーク」は毎週要チェック。

雑誌・新聞
●「NHKステラ」11/17号(11/8発売)
<功名が辻>永作博美さんにインタビュー。
●「NHKステラ」11/24号(11/15発売)
<表紙>上川隆也さん ※「NHKステラ」のサイトの次号予告に写真が出ています。
<功名が辻>上川隆也さんにインタビュー。
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第43回功名が辻 おぼえがき

2006-10-30 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」

第43回「決戦へ」(10月29日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。

豊臣の名のもとに上杉討伐に参加した諸侯たちが自分の味方につくか否か。
大きな不安要素を抱えたままの家康。大名たちの中には参陣しつつも、まだ豊臣
への義と家康との間で揺れ動く者も少なくない様子。敵・味方を見極めるために、
何度も諸侯を試そうとする慎重さはいかにも家康という感じ。
一方、秀頼を擁する三成側にも続々と西側の大名たちが集結。夜討ちをかけずに
あくまでも正々堂々を貫こうとする三成。その正しさに自分たちの欲深さ、小狡
さがあぶり出されるようで嫌だと言い放った宇喜田秀家の言葉が印象的。
また、後のキーパーソンとなる小早川秀秋がついに登場。豊臣を思うなら徳川殿
に。小早川がどちらにつくかでこの大戦が動く、と吹き込む寧々もすごい。
今週の一豊さんは、家康の味方についただけではなく、小山評定の場で精神的に
も物理的にも家康を支え、味方の結束を固めるきっかけとなった最大の功労者に。
両者はいよいよ、関ヶ原の合戦に向かって走り出したのでした。

■俺の立場は? 千代の文
三成からの文が入った油紙の包みを、家康に渡す一豊。
家康の弾劾状とともに添えられていたのは千代の文でした。
ビックリしたのは家康だけじゃなかったんですねえ~。自害覚悟という妻の決意
表明を家康の口から初めて聞かされる一豊。なんだか複雑な表情。
チョット待った。ここは功名的にすごいシーンじゃないですか。ここは絶対に、
一豊の功名でなければならなかったはず・・・。
家康様が感動しちゃったのは、封を切らずに渡した一豊の忠誠心じゃなく、千代
の文のほう?(いや、味方になってくれること自体に謝意は述べていたけれど。)
この事を思いついたのはすべて千代の采配、一豊は言われた通りにしただけ、っ
て事がバレバレじゃないですか? 
千代さん、まさか夫を信用していなかったわけじゃ・・・。むむ。
純粋に夫の功名を後押ししたい一心で自分の手紙を添えたんだと信じたいですぅ。
いずれにしても、弾劾状を入手したおかげで上方の動きが察知でき、家康として
は小山軍議を開く運びになったわけで。
ま、いっか。山内家の手柄であることには違いないわけだしね。

■今度こそ俺が主役だ! “小山評定”
千代の文に主役をとられた一豊。(もうエエっちゅうねん!)
“小山評定”の主役はやたらと声の大きい福島正則でもありません。
先日の「徳川様にお味方いたす!!」に続き、一豊さん一世一代のカッコイイ
見せ場。諸侯の面々を差しおいて言っちゃったよー。
「徳川様に我が城、差し上げまする!」
たしかにこれ、すっごいインパクトのある言葉でしたね。みんなポッカ~ン。
さらに一歩前へ。「・・・・・・お味方すると決めた以上、捨てまする!」
この予期せぬ言葉は、家康様のハートをズバッと射抜いてしまったようで。
「よう言うてくだされた。かたじけない。かたじけない」と、皆の前で一豊の
手を取リ感謝の気持ちを伝える家康。
これで一気に東軍の結束が固まったわけだから、やったね!
ふふ。最後に大きく肩で息をするところ、見ましたよ、一豊さん(笑)。
しか~し!! 実はそれすらも一豊が考えついたことではなかった・・・。
評定の前に、堀尾吉晴の嫡男、忠氏に会っていたことがこのたびの主役の運を引
き寄せたわけですね。堀尾の大胆なアイデアに、名案じゃと感心する一豊さんな
のでしたが。
結局、あの場で発言する勇気を持てたのは堀尾くんじゃなく、自分だったわけで。
「すまぬ」と頭を下げて「茂助の言葉を独り占めしてしもうた」と、目下の忠氏
に謝る正直者。 
いや、怖くて言い出せなかったのは自分の非であると、笑って立ち去る忠氏。
この爽やかさ! さすが上川さんも所属する劇団「キャラメルボックス」です♪
堀尾忠氏役の大内厚雄さん、時代劇もこの役もすごく似合ってましたよ。

■俺についてこい!関ヶ原 Special thanks for 吉兵衛
関ヶ原の大戦を前に家臣たちを鼓舞する一豊。
これぞ、まさしく吉兵衛ののぞんだ主の姿。
大将ならこんなふうに言ってほしい、と吉兵衛が名誉の戦死を遂げる直前に手
本を示してくれた「熱き燃えるような言葉」が、いま一豊の口から自然に湧き
出ているじゃないですか!
いや、これは吉兵衛の借り物なんかではなく、一豊の経験が生きた言葉。
2人の主に仕え、家と領民を守るうちに、自分自身の血となり肉となった本物
の雄叫びだったのだと思います。決して奢ることなく、でも自信がみなぎるそ
の雄々しい姿。家臣たち一人ひとりへの愛情に満ちた眼差しと声かけのシーン
も感動的でした♪
わしが強かったのではない。わしが仕えた主が強かったのじゃ。のところ、好
きです。「我々が徳川様を勝たせるのじゃ」「わしは運が強い。皆も信じよ」
「皆の者、死にものぐるいで共に戦おうぞ!」
あ~、素敵です。こんな主なら、男だってきっと惚れちゃうに決まってますって。
どうか皆さん、死なないで戻って来てね~っ!!
あれ? 今週は全部、一豊さんを中心に書いてしまいました。


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10/30現在、情報未入手。
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●「月刊TVnavi」12月号(発売中)
連載<上川隆也の 一豊 辻の向こうから。>
隣のページに<今月の功名が辻>
●「NHKステラ」11/17号
<功名が辻>永作博美さんにインタビュー。
●「TVガイド」 11/4~11/10号(11/1発売)(←11/2追記)
P13 いよいよ決戦 勝敗の鍵は一豊 の手中にあった。
(「功名が辻」の関ヶ原の合戦について3ページにわたる解説。)
「NHKステラ」には毎週、功名が辻の記事が掲載されています。その中の
ステラ「先物」情報
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第42回功名が辻 おぼえがき

2006-10-23 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」

第42回「ガラシャの魂」(10月22日放送) ●公式サイト
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家康の上杉討伐に味方して、空っぽになった大名たちの大阪屋敷。その間に諸侯
の妻たちを人質にとる作戦に出た三成。細川忠興の妻ガラシャを迎えに出たとこ
ろが裏目に出てしまうことに。
今週の一豊さんは、家康と腹を割った話し合いの後、上杉討伐の陣に参加。それ
でもまだ家康と三成のどちらにつくか迷っている状態。そこへ運命を決する千代
からの決定的な文が届き、ついに殿、心を決めたのでした。
今話は緊迫した場面や、伏線めいた話が盛り込まれ、すごく面白かったです。

■「迷うておりまする」
掛川・久延寺。
ナント先週から二人、ここでずうっと差し向かいだったんですね~(笑)。
しかも一豊さん、武将のタイプとしては最も苦手とする徳川様と一対一。
徳川様につくか、石田様につくか、直に顔を見て声を聞けば心が決まると思って
いたけれど。で、どっち? と聞かれて、息をはき「迷うておりまする」(笑)。
一豊の本心を聞いて、家康にしてはずいぶんストレートな言葉が。
「損得のみで追従する者はいつまた裏切るかわからない。ゆっくり迷いなされ」。
たとえ敵になっても武士として正々堂々と戦おう、と。
徳川様の武士として誠意のある返答に、どうやら一豊さん、ハートが動いた模様。
(ところで、この場面の上川さんの右目、涙目に見えてしかたなかったんだけど。
涙を堪える場面じゃなかったですよね?)

■ガラシャの選択
ガラシャさん。予習しましたよ~「そのとき歴史は動いた」で。
夫からの外出許可もおりず、教会に通う事もままならない状態で洗礼を受けたん
ですよね。三成側の使者が来て、細川忠興の妻として人質となるか、自害するか、
ついに選択のときが。しかし、自害してはならないのが切支丹の教え。
家臣に自分を殺させることで、お家と信仰の両方を貫いたのですね。
いつのまにか不思議な存在感と凄みが増した長谷川京子さんのガラシャ。
「首か? 胸か?」。槍が届かないと知ると、前に出て「こうか?」
あ~、なんだかリアルでしたね。百合の花と重なってその高潔さ、グッと胸に染
みました。最後は信仰によって怖れを知らぬ心で死を受け入れることができたの
でしょうか。
もうひとつ印象に残ったのが、愛し方にもいろいろある、という言葉。
誰の目にも触れさせぬ、外に出るならいっそ自害しろ、と夫から残酷な言葉を突
きつけられて。でもそれも自分への愛なのだ、激しく奪う愛もあるのだ、と。
一方、守る愛を示した一豊。守りたかったのに叶わなかった康豊。
神の愛、夫との愛、父への愛を抱いて召されたガラシャは、少なくとも自分自身
で答を出すことができてよかったんだと思うと、私も熱い涙があふれました。

■千代の文&一豊の決断
大坂城に来いという督促に、二度とも毅然とした態度でのぞんだ千代。豊臣家の
奉行とは器が違う感じでした。(「お覚悟めされよ」と啖呵を切るところなど
「ごくせん」ヤンクミの20年後を想像しました~。)
そして「功名が辻」にまつわるイベントや資料館で、千代の賢妻ぶりを語るエ
ピソードとして必ず登場するのが「笠の緒の密書」のお話。
手紙を笠の紐にいっしょに編み込むとは・・・千代さん、頭いいー!!
でも、あえて突っ込ませていただくと、一豊に功名をもたらしたのは、三成側
についた毛利が二派に分かれていることを教えてくれた六平太なのでは?(笑)
本能寺の変に続き、またまた歴史は六平太が動かしたことになるよー。
それはともかく。
三成から届いた書状。家康側につくなら開封せずそのまま渡し、三成側につくな
ら開封して大坂に戻るようにと、二つの選択肢を用意し「殿のお考え通りになさ
いませ」と。でも、同時に毛利の動きを知らせ「いずれほころびも見えましょう」
なんてコメントつきで。徳川様につけと誘導しているのは、千代さんミエミエ。
これで石田様につく!なんて、もしも言った日にゃあ大変でしたね(笑)。
渾身の文の甲斐あって「決断のときじゃ」。すっくと立ち上がった殿。
「山内家の存続のためには利をとるしかあるまい」。
キリッとした目で、一段と力強い声で「これより徳川様にお味方いたす!!」
キャー!! 上川さんファンなら思い出す「SHIROH」のあの場面♪
あるいはこれが歌舞伎なら、大向こうから一斉に声がかかるシーンですね♪ 
屋号はもちろん、「隆屋ーーーーーっ!」


今後のメディア情報 次回の記事アップまで随時追記中。
TV
★気になる共演者・関係者出演番組
 
10/23現在、情報未入手。
※「土曜スタジオパーク」は毎週要チェック。

雑誌・新聞
●「月刊TVnavi」12月号(10/24発売予定)
連載<上川隆也の 一豊 辻の向こうから。>
隣のページに<今月の功名が辻>
●「NHKステラ」10/28~11/3号(10/25発売予定)
<功名が辻>西田敏行さんにインタビュー。
●「NHKステラ」11/17号
<功名が辻>永作博美さんにインタビュー。

「NHKステラ」には毎週、功名が辻の記事が掲載されています。その中の
ステラ「先物」情報
もチェック。
※「TVガイド」「歴史読本(月刊)」でも毎号、功名が辻の記事を掲載。

 
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第41回功名が辻 おぼえがき

2006-10-17 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」

第41回「大乱の予感」(10月15日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。

家康か三成か、どちらにつくかがお家存続の分かれ道。大乱を前に、狸と狐に諸
国の大名たちの思惑もからんだ動きがふつふつと。
今週の一豊さんは、掛川城にいながら随時、千代からの文で状況を把握。自分の
とるべき方向をじっくりと時間をかけ見定めている様子。
天下分け目の渦のなか、今まで同じ道を歩いてきた旧来の友との別れも・・・。

■今週の一豊&千代
前回、一豊のために世の動きを分析してみせたナビゲーター千代。
今回は掛川城に戻った殿のために逐一、報告の文を書き、家康周辺の動向を知ら
せるお役目。(他には、大坂城にいる淀の今後の身の振り方までナビゲーション
していましたよ~。いまは千代にしか頼れない淀も不憫よのう・・・。)
一豊にしてみれば、おそらく分析コメント付きの千代の報告文は、痒いところに
手が届く貴重な情報だったに違いなく、仕事上でも最良のパートナーを得た感じ。
いや仕事の内容に関係なく、久々に寄った伏見で千代の顔を見るや、なんという
嬉しそうな顔をするのじゃ~!!(いいんですけどね。)
あんなふうに、手足を伸ばし大の字になってくつろぐ殿も初めてじゃないかな。
選択を誤るな! ギリギリまで待て! という六平太の言葉もあって今回の千代ナビ
は、夫にゆっくり考えて結論をだすようアドバイス。
したいと思う心にお従いください。そうでなければ悔いが残る。みんなのために
も、私のためにも、生き延びてください、と。
いつもなら夫よりも先読みし、自分の意見をはっきり言う妻が、すべてを夫にま
かせると言ってくれている。うわぁ~♪(← 一豊さんの気持ち。)
こんなこと言われたら、そりゃあ愛おしくもなるでありましょう。千代の頬に手
をあて・・・古びても夫婦は夫婦なのですね~。

■最後の同窓会
茂助、孫兵次、伊右衛門。
歳をとってもお互いをそう呼び合う3人がそろって、妻たちも同席した同窓会の
ような、一氏(孫兵次)のお見舞いの枕元。
自分たちの事だけを考えて戦場で働いていた時代から、いつのまにかお家第一、
になってしまった3人。青春という季節から確実に人生の<秋>が来て、やがて
<冬>を迎えつつあることが画面から感じられて、ドラマを最初から見てきた私
にも切なさがこみあげました。
そんななか病床にあってもなお「家康にはへつらわん」と言い張る一氏。
家康側につく吉晴とは袂を分かつ気配・・・。
豊臣への忠誠心は持ちつつも、まだ結論を出せずにいる一豊。
秀吉のもとで禄高を競い合ってきた者どうし、三者三様の同窓会なのでした。

その「へつらわん」と豪語した一氏。饗応中に訪ねて来て「内府様」と言いなが
ら家康側に翻意するのを目の当たりし、一豊はビックリ。なぜって、その直前に
おかしな動きがあり一氏に疑いがかけられたばかりだったから。
(家康側は同時に、一豊の動きも探ろうとしている気配だし。)
自分の死期をさとり、お家の命運を家康に託した一氏の、最後の大仕事ぶり。
一豊さんにも痛いほど伝わったことでしょう。
去り際に言った「あとは伊右衛門、そち一人で走れ」。そして、さらばじゃ、と
いう気持ちをこめた最後の黙礼。
友を見送る一豊の顔は涙には濡れず、じっと堪えているように見えました。
ロンブー淳くん演じる一氏って、笑っているところをあまり見たことないんだけ
ど、そこがあとの2人にはない独特のキャラだったよなあ・・・。
最後のお別れにも笑顔はなく、ベタベタしないのに、でも心のつながりを感じさ
せるあの演技、いいよなあ~。胸が熱くなりました。
逆に生瀬さんの吉晴はいつも笑顔を向けてくれる存在だったのに、隠居を告げた
後の寂しそうな、すまなさそうな表情が妙に印象に残りました。

■家康か三成か
ワタクシ、関ヶ原の合戦の舞台裏をこれほど細かく見るのは今回が初めてなので、
今週も一豊さんといっしょにお勉強♪
味方の兵とともに大坂城西ノ丸に入城する家康の手際の鮮やかさ、参りましたっ!
一方、上杉と通じて、家康に兵を挙げさせ東西で挟み討ちにしようと企てる三成。
実はそれも三成を煽って上杉討伐を機に大乱を起こし、三成もろとも反体勢力を
一掃しようとする家康の策だった。本気も本気の大博打に出た家康、ムム~。
以下、一豊さんのコメント。
新年の挨拶のために大阪城に登城した大名たちが家康のもとへなびく様子を見て、
「本丸より、西ノ丸に勢いがあった」「徳川様の元気さに驚いた」。(フムフム。)
以下も、一豊さんのコメント。二人の印象について。
「徳川様は侍の頭領。お慕い申し上げる気持ちはある」(そーなんだ。)
「石田殿の豊臣を思う澄んだ心根に加勢したい」(ナルホド。)

寧々に「女大名の山内家」と言われて発奮したのか(笑)、千代に後押しされた
のが効いたのか、家康を饗応することを思いついたのは一豊さん、ナイスな判断
でしたね。あらぬ疑いをかけられても困るし。
これが根回しにもなる・・・と思ったんだけど、いやいや新一郎も心配するほど、
あまりにまっすぐな気持ちの殿なのでした。
場所は小夜の中山、久延寺。一対一で、面と向かって、腹を割って話す、と。
そんな思いが伝わったのか、心を開いてくつろぐ様子の家康。ていうか、一豊と
一対一では狸芝居も、婉曲表現も全く通用しない、って感じ?(笑)
一豊さん、茶の湯なども用意してイイ感じ。
この饗応によって本当に決心はついたのでしょうかね。
関ヶ原の合戦まであと3カ月。(←「その時歴史は動いた」ふうに。) 


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10/17現在、情報未入手。
※「土曜スタジオパーク」は毎週要チェック。

雑誌・新聞
●「NHKステラ」10/21号(10/18発売)
<功名が辻>玉木宏さんにインタビュー。
●「NHKステラ」11/17号
<功名が辻>永作博美さんにインタビュー。
「NHKステラ」には毎週、功名が辻の記事が掲載されています。その中の
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第40回功名が辻 おぼえがき

2006-10-09 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」

第40回「三成暗殺」(10月8日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。

家康につくべきか、豊臣につくべきか、諸国の大名たちの気持ちが揺れる日々。
高台院(寧々)までがこれからは家康の助けがなければ、この世は治められぬと
言い出し、一豊や千代を混乱させることに。
家康は豊臣家大老の仮面をかぶったまま、一方で秀吉の遺訓を破り諸大名と縁組
みするなどの行動に。ついには朝鮮攻めから戻った者たちの調略にも成功。
今週の一豊さんは、三成暗殺の動きを知り、三成を救出。しかし、山内家として
は家康につくか三成につくか、再び新たな辻が待っていたのでした・・・。

■ナビゲーター千代
私、今週は一豊さんの気持ちがすごーーーく理解できました!
この回の出来事は関ヶ原の合戦への伏線、もっといえば天下取りのためにジワジ
ワと豊臣家にプレッシャーをかけてくる家康の不気味さや、家康と三成の頭脳戦
の鮮やかさに拍手をおくるべきなんでしょうけれど、そのめまぐるしい動きにつ
いてゆけず、登場人物の真意が把握できなかった・・・。
けっきょく、千代さんの説明でわかったようなもんです。
千代を優秀なナビゲーターにたとえた上川さんのインタビューが、ここにきて急
に実感できました。

もしかして一豊さんは、千代ナビを最大限に活用する術を今まで知らなかったの
では? その高性能ナビをコワゴワ試しながら本当に使いこなせるようになって
ゆく、新たな展開がこの夫婦に見えたような気がしたのですが。
そこで、今回は千代ナビに従ってドラマを振り返ってみました。

千代ナビ(1)
諸国の大名が豊臣家を見限り家康側についていく状況を、本能寺の変の後に似て
いる
とか、イヤな予感がするなどと、政情の読み方のヒントを出す。
→ 一豊には家康側につくという発想はなく、あくまでも豊臣の忠臣でありたい
と主張する。
(千代ナビが何か言う度にご飯を口に運ぶ手が止まるのがオカシカッタです!)

千代ナビ(2)
高台院のところで家康と遭遇した後。家康は天下を狙っているのだろうと分析。
万一の時には家康につけということでは? とヒントを出す。
※情報ソース 高台院・家康(家康が千代を見ながら言葉を選んだのが印象的。)
→ 一豊は相変わらず、豊臣一辺倒。

千代ナビ(3)
清正、正則らが三成の屋敷に向かったという新一郎の知らせ。このとき、一豊が
自ら下す決断に同意する

※情報ソース 六平太(堀尾が家康に寝返った。周囲の動きに目を光らせよ。)
→ 一豊は三成を救出しに行くと決断。しかし「止めぬのか?」といったん千代
ナビを探るような口ぶり。

千代ナビ(4)
三成暗殺騒動の後。家康の裁量で三成が奉行職を解かれ隠居させられたことを
一豊が千代に告げる。三成を助けた家康の真意がわからないという一豊に、
コトの流れを一部始終説明する。
→ 一豊が逐一、説明を求めるシーンをナビ的に再現すると・・・。
 ナビ:コンバンワ。行キ先ヲ ドウゾ・・・。(←んなワケないやろっ。)
 一豊:徳川様はなぜ三成を助けたのか?
 ナビ:徳川様は天か分け目の大戦をするつもり。
 一豊:前田様が亡き後、徳川様は豊臣第一の大大名。これ以上何を望むのか?
 ナビ:徳川様ハ 天下ヲ トリタイ。徳川様ハ 豊臣ヲ 滅ボシタイ。
 一豊:豊臣が滅びると思うか?
 ナビ:石田様の動きシダイ。
 一豊:石田様はどう動く?
 ナビ:徳川様の陰謀にハマレバ、徳川討伐にタツ。
 一豊:徳川討伐の大義名分は?
 ナビ:ワカリマセヌ。
    タダ、徳川様は石田様を助け、次には追放し、恨みを煽って挙兵させ、
    一気にたたいて天下をとるつもりなのはマチガイナイ。
 一豊:徳川 VS 豊臣ではなく、徳川 VS 石田か?
 ナビ:YES!! 
    ダンナ様は ドチラニ ツクノデスカ? マチガエルト 家ハ ホロビマス。
 一豊:千代ナビならどうする?
 ナビ:ワタクシナラ・・・ワタクシナラ・・・様子ヲ見マス。
 一豊:う、動かんのかっ!
 ナビ:♪♪本日ハ 運転 オツカレサマデシタ♪♪
うちのカーナビもそうだけど、ナビって予期せぬルートを選択する時があるんで
すよねー(笑)。ナンデソウナルノ? って感じ。 
動揺した一豊さん。この「動かんのかっ!」の台詞に鶯のホーホケキョがかぶる
演出には笑わせてもらいました。
高性能ナビの実力がタダモノデハナイとわかったくせに、「タヌキよのう!」と
言っちゃう一豊さんに、ふくれっ面の千代ナビ。古びた夫婦のわりに、ずいぶん
微笑ましい光景ですね~。

■家康の掌の上
今週、印象に強く残ったのが三成の台詞。
命を狙われる窮地にあって、あえて家康の屋敷に逃げ込んだ場面。
自分から救命を願い出ておいて、その相手に向かって媚びもせず(←当然ですが)、
家康の懐の深さに「誰しもその掌の上で踊らされてしまうのでしょう」と。
タヌキ芝居と言われようが、筋が通っていなかろうが、家康の天下取りへの執念
は尋常ではないわけで。
そんなオッチャンに「うつけ者」などと言われたら、堀尾君でも誰でもマイッテ
しまうよー。ましてや三成に恨みを持つ福島正則や加藤清正を動かすくらい、ワ
ケないですよね・・・。

それにしても、西田さんの家康と、橋之助さんの三成。イメージがピッタリで、
なんの違和感もなく、見ていて楽しいです。
急に哀れに思えてきた三成にはもう少し長生きしていただくとかダメでしょうか。
ダメですね。ドラマが終わりませんから。残すはあと9回となりました。


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TV
★気になる共演者・関係者出演番組
 
10/9現在、情報未入手。
※「土曜スタジオパーク」は毎週要チェック。

雑誌・新聞
10/9現在、情報未入手。
「NHKステラ」には毎週、功名が辻の記事が掲載されています。その中の
ステラ「先物」情報
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第39回功名が辻 おぼえがき

2006-10-03 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」

第39回「秀吉死す」(10月1日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。

秀頼が4歳で元服。主だった家臣たちが大坂城の元服式に参列しました。
その後、目に見えて老い衰えてゆく秀吉。ついに最期のときを迎えます。
今週の一豊さん。山内家の将来を考えて側室を持つよう提案する千代に、思わず
激昂。ついに康豊の子を山内家の跡取りにすることを皆の前で宣言したのでした。
秀吉の死によって動き始めた勢力争いに、山内家も巻き込まれそうな予感・・・。
いやー、終盤になってもまだまだ面白い、今年の大河ドラマ。

■老いと死
ついに逝っちゃいましたねー。ドラマが始まってから長きにわたり、一豊の上司
であり続けた人。天下人となってからは愚行、狂気、色情魔のようなイメージし
かなくなっちゃったけれど、<私、今回の大河の秀吉様、好きでした>。
一豊さんの「秀吉さまーーーっ!」にならって、この言葉を秀吉様へのお別れの
挨拶に代えさせて頂きます(笑)。
館さんの信長がカッコイイっていう声は多かったと思いますが、柄本さんの秀吉
が好き、って言える女性はきっと少数派では(笑)。寧々さんと私ぐらい?

あー、淀の声が聞こえるわ。「殿下、お口が臭うございます」。
これで致命傷を負わせたわけだから、淀は言葉の刃で2度刺して、秀吉を死に追
いやったことになりますね。2度めは市の声色を真似て、天下は織田のもの、早
く逝きなされ、と。確信犯な淀。小気味いいほど冷酷な淀。
(演じた永作さんは、それが<精一杯の愛>の裏返しと言うけれど、淀は秀吉に
対しては愛情というよりも感謝の情を抱いていたのでは? いや、ワカランが。)
で、秀吉様。
ホントに汚くて醜い老人。これで60歳なんて、ちょいとヒドすぎません?(笑)
淀に引導を渡されて口をおさえたまま廊下に飛び出し、そのまま伏す秀吉。その
とき老醜の悲哀が顔じゅうに広がって、柄本さんのこのシーンお見事でした。
2度の失禁もリアルでなんだかこわかった。
寧々さん。
秀次の身内を皆殺しにした男なんて夫ではない、と愚痴をこぼしたのは夫を思う
がゆえだったのですね。死に際の床でうなされる秀吉を抱きしめて「寧々はどこ
にもいきませぬ・・・。」情の深い、いい女ではないですか~。
一豊&千代の主役夫婦とはまた違った夫婦のあり方が、私には胸にしみました。
「老いてこその夫婦ではありませぬか」と寧々に言った千代さん、どうぞその
言葉を忘れないでくださいませね・・・・・・。

■家康と三成
一つ、わからなかったことが。
遺言により、喪は伏されていたというのに、三成が家康にだけは一報を入れたのは
なぜなんだろう? それとも五大老には等しく伝えられたのでしょうか?
秀吉の死を聞いて家康はうれし泣き、三成は心から悲しんでいたように見えました。

■山内家の決断
以前にも千代が側室のことを持ち出した時、一豊さん、怒ってたんだよねー。
今回はお家のことを考えて千代も本気の本気だったと思うのに、そこまで怒らな
くても。一豊さんってやっぱり・・・ピュアラブ。
それとも、怒った理由は「男らしい」かどうかに関わることだったから?(笑)
武家としては<側室>を持って当然なんだから、妻がゆるすと言ってるんだから、
割り切ってもよさそうなものだけど、ここが一豊さん、歴史的七不思議の一つ。
で、千代不在のその夜。やっぱり・・・。
ああ、でも素敵だなあ。ひと晩中、ただひたすらお話してくれる一豊さん。
(上川さんの朗読CDをエンドレスで聞き続けるようなもの? 笑。)
夫婦の秘密・・・千代が一豊に源氏物語を読み聞かせたお話も判明したりして♪
一方、千代さん。自分が仕掛けておきながら、妄想を打ち消すように枝を振り回
したりして。まるで新妻のようでした。
ついに最後の決断。
妻には相談せず、康豊の嫡男国松を山内家の跡取りをにする、と家臣たちの前で
宣言をした一豊さん。それこそ、すっご~く男らしかったですよ。

■利家と一豊な二人
元服式に列座する利家。どことなく風格があって華やかな存在感がありました。
前田家と山内家。格の違いは歴然で、ドラマでは二人の会話はなし。
ところで私「利家とまつ」を見ていなかったので、大河ドラマ的にはそれほど
感慨深いものはないんですけど(笑)、見ていた人はどうだったのでしょう。
ただ、以前の大河の主役がいま再登場することの面白さはわかる気がします。
ましてやそれが二人のプライベートの会話から生まれたなんてね。
二人の初共演はTVドラマ「白い巨塔」の第二部。2004年のことでした。
財前教授が唐沢さん、関口弁護士が上川さんという因縁の出会いでしたねー。
(家康の西田敏行さんも共演者の一人でした。)
その年の暮れに上川さんが出演した舞台「SHIROH」のパンフレットに、唐沢さん
からのコメントが寄せられていた時はちょっとした感慨がありました。
<どうにも気になる男、上川隆也>と題された唐沢さんの文章。
「真っ向から直球勝負の演技をする男。・・・こいつ、こうやってずっと戦って
きたんだなと思った。」「飲み会に顔を出す言ようになった彼は、最初、背筋を
伸ばし敬語で話していた。・・・・・・」。
その後のお二人の仲については飲み会で<唐沢さんのボケを全部拾う上川さん>
ということぐらいしか知らなかったけれど、NHKステラの上川さんの言によれば
今や「親友」だそうですね! 
もう一度「SHIROH」のパンフレットに戻ると、こんなことが書いてありました。
「もっと冒険してお客さんに楽しんでもらわなきゃな」。そういう二人の気持ち
の表れが今回の共演につながったのかも、ナンテ。
今週の「功名が辻」、そういう意味でもちょっと嬉しいプレゼントでした。


今後のメディア情報 次回の記事アップまで随時追記中。
TV
★気になる共演者・関係者出演番組
 
10/2現在、情報未入手。
※「土曜スタジオパーク」は毎週要チェック。

雑誌・新聞
●「月刊TVnavi」11月号 9/27~10/31号(発売中)
P185 連載<上川隆也の 一豊 辻の向こうから。>
P184 <今月の功名が辻>
   唐沢寿明さんのインタビュー、大加プロデューサーの話
「NHKステラ」には毎週、功名が辻の記事が掲載されています。その中の
ステラ「先物」情報
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※「TVガイド」「歴史読本(月刊)」でも毎号、功名が辻の記事を掲載。

 
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第38回功名が辻 おぼえがき

2006-09-25 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」

第38回「関白切腹」(9月24日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。

太閤殿下の前で申し開きをするよう、関白に説得する一豊。秀次と一豊の両方
の側近たちが一触即発のなか、秀次説得の二番手に登場したのは千代。
秀次はついに腹を決め、秀吉に対して諫言を残し、謀反の罪により切腹。
今週の一豊さんは命がけで関白の説得にあたり、太閤への忠節を貫いた形に。
一方、山内家の出来事としては、拾との別れという悲しい決断がありました。
今回は史実からの2つのエピソードだったせいか、それぞれに内容が濃く、ま
た両方の話の流れも自然ですごくよかったと思います。

■蛍と雪~印象的に残った演出
はかなげにふわふわっと舞う蛍と雪が、それぞれ二つの出来事の終末の光景とし
て強く心に残りました。今週は私、ちょっと感傷的に・・・。

秀次が切腹し、その妻子たちも斬殺させられた後、屋敷の庭に一人いる一豊。
蛍が数匹。一豊は蛍を見ているのだけれど、夢中になって戯れているわけでもな
く、所在なく見ているうちにふと手を伸ばしてしまった感じ。
一匹を掴もうとするとスーッと流れるように逃げてしまう。蛍の動きも、一豊の
背中も、力なく、なんてはかなげに感じられるのだろう。
千代は心配そうに見守りながら声をかける機会を逸している様子。
振り返りざま千代に気づいた時の一豊の顔が一瞬、不思議な表情。それは照れ隠
しに笑ったようにも、また、命あるものの存在を確かめる風情にも見えました。
「秀次様ご一門の魂がさまようておられるようじゃ」その言葉の通り、ふわふわ
舞いながら天に昇っていくかのような蛍たち。
聚楽第の人間たちを皆殺しにしてほしいという、淀のひと言で実行された三条河
原での悲劇。それを蛍で表現したこの演出。もの悲しくも美しいシーンでした。


一豊が拾に槍の稽古をつけたのが蛍の頃。
吉蔵と剣の稽古をしている拾を呼び、夫婦の辛い決断を告げたのが、紅葉の季節。
そして、拾が山内家の屋敷を出るときの、雪。
別れの日、ふわふわと舞い降りてくる雪に気がついて見上げる一豊。
不本意な親子の別れはいつ見ても哀しいものだけれど、やわらかく降る雪に私は、
むしろ、この親子の間に流れる血縁とは別の、温かく深い縁を感じました。
(上川さんファン的には過去の作品とダブるシーンが幾つかありました・・・。)

■秀次の諫言
秀次を説得する一豊と千代。こんなとき誠心誠意しかないよなあって思いました。
出家して行こうがそのまま行こうが結果は同じと、短い時間の間に秀次はすべてを
悟り、決意したのですね。一豊が死を覚悟して秀次と向かい合ったのと同じ。
あきらめきれなかったのは前野景定ら、血気盛んな側近たちのほうでした。
そりゃあそうでしょう。主君と共に見てきた夢がこの瞬間に露と消えるなんて。
そのあとの秀次に用意された、最後の花道♪
唐からの撤兵を太閤に進言し、最近の秀吉の悪行を断罪する秀次、カッコイイ。
(このときの一豊さん「言っちゃったよー!!」な表情をしている。)
死を覚悟すれば人間はこんなにも強い言葉が吐けるものなのか。
もともとは百姓の子だった男が、叔父の天下取りの道具となり、もしかしたら叔父
を乗り越えられるかもという夢をみた、と。
私にはこの言葉が一番素敵で、清々しくて、切なかったな。
跡継ぎ問題に最後まで翻弄された秀次、やっぱりひどいよ。かわいそうだよ~。

■山内家の男
客観的に考えたら、拾も秀次と似たところがあるじゃないですか。
一豊と千代の本当の子供同然に育てられて、武士になることを夢みていたのに。
ある日突然宣告を受ける。あんな小さな子供が。
「そなたに頼みがある。業を清めてほしいのじゃ」という文言は、一豊さんにして
は気のきいた言葉だったけれど、親の宿業を背負って仏門に入ってくれ、だなんて。
こうなることは想像できたのに、勝手に子供にしておいて、勝手に捨てるわけです
からね。ほんとに勝手だわ。プンプン! べそをかく拾くん、かわいそうでしたー。
というのは拾くん側から見た言い分。
彼が言えないので私が代わりに言ってみました。
一豊さんも千代さんもいい人すぎて、問題先おくりしちゃいましたね。
「捨て子だから武士になれぬのでございますか」「そうです」と千代。
残酷な言葉を言ったあと、手を握って優しく語りかける母の姿。
「父の命である!」「かしこまりました」で涙ぽろぽろの拾。父の目からも涙が。
別れの日に、一豊が拾の手首に巻いてあげた手ぬぐいは、若き日に千代が一豊に
贈ったアレですね! 山内家の一員であるしるし。
この親子、別れてもずっと絆の深い家族でありますように。ナンテ、つい祈って
しまう私でした。

■功名が辻プライベート紀行
昨日のアクセス件数が急激に増えたのでチェックしてみたら、3月に書いた
大通院の記事が人気のようです。仏門に入った拾が預けられたお寺ですね。
こんなことならもっとちゃんと書いとくんだったわ・・・はぁ~。
私が大通院に行って確信したのは、拾は京都のお寺に預けられたけれど、全然ひ
とりぼっちなんかじゃなかったな、ということ。大通院には一豊が建てた塔頭が
あり、晩年を京都で暮らした千代のそばにずっといてあげられたわけだし。
きっと仲のいい親子だったに違いない、と自然に思うことができました。
京都観光タクシーのサイトによれば、2006年10月7日(土)~12月17日(日)
にも妙心寺大通院の特別公開があるみたいですよ。
先週の「週刊朝日」9/29号にも大通院の紹介記事と写真がありました。
(司馬遼太郎 戦国夫婦「出世の階段」功名が辻の世界)
同じ妙心寺の春光院には堀尾吉晴が、大龍院には中村一氏が眠っていることもわ
かりました。



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P185 連載<上川隆也の 一豊 辻の向こうから。>
P184 <今月の功名が辻>
   唐沢寿明さんのインタビュー、大加プロデューサーの話
●「NHKステラ」9/30~10/6号(9/27発売)
TVフロンティアのページに、
大河ドラマ<功名が辻>山内家メンバー勢ぞろい 笑顔でスタジオ撮影終了! 
の記事がモノクロ写真入りで掲載されています。
カラー写真はこちらの「その他 OTHER FUN!」の中にあります。ベリーちっちゃい!!
●「NHKステラ」10/27号(10/18発売)
大河ドラマ<功名が辻>山内康豊役 玉木宏さんにインタビュー 
「NHKステラ」には毎週、功名が辻の記事が掲載されています。その中の
ステラ「先物」情報
もチェック。
※「TVガイド」「歴史読本(月刊)」でも毎号、功名が辻の記事を掲載。

 
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功名が辻号外(8)大河ドラマ・パンフレット最新号

2006-09-24 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」

このブログの成分の50%以上は友人たちからの情報でできています(笑)。
今回も早耳の友人より。(Thanks!!)

JR西日本が発行している大河ドラマ「功名が辻」のパンフが更新!
(前回はこちらこちら。)
今回私は、JR大阪駅改札内のカタログスタンドにあったものをいただきました。


<パンフレット内容>
「大河ドラマ功名が辻」パンフレット(各A4サイズ、全24ページ)
編集・発行:NHKサービスセンター(TEL 03-3464-4541)
協力:JR西日本
●表紙「一豊と千代」(発行:9月20日)
いまNHKの「功名が辻」公式サイトにアップされているのと同じ写真のバリエー
ション。目だけこちらを向いた千代の表情はあまり変わらないのですが、殿はパ
ンフレットのほうが穏やかな表情をしています。
いい夫婦になったなあ~(しみじみ)。 
そして、この号でもう終わりかな? と思ったら、そうでもないようなあるよう
な・・・微妙な内容(笑)。

中面最初の見開きは右側に、山内家の丸に三つ葉柏の旗指物の写真。
左側のみどころピックアップには、前田利家、湘南(拾)、祖父江徳心斎(新右
衛門の次男)の3人の人物紹介を含め、15点の写真入り記事。
その次にドラマ・ストーリーを19点の写真入りで紹介(3ページ)。
一豊が掛川五万石の城主となってから、秀吉の死を経て、関ヶ原の戦いまでのエ
ピソードが紹介されています。
今回の写真には、殿の素敵なショットが何点か。
掛川五万石になった時に、片手をパーにして「五」と千代に報告するときの目が
メチャメチャお茶目です。
もう一つは、家康が一豊に土佐一国を与えるときの殿の顔、光が斜めに当たって
美しいです♪ 関ヶ原で陣を張る殿や、三成とのすごくいいショットもあります。

特集「一豊と千代ゆかりの地をゆく」では10コースを写真と記事、地図入りで詳
しく紹介(17ページ)。これは前回と同じ。


さて。
「功名が辻」も最後の高知ロケが終わり、クランクアップとなったようですね。
高知新聞
朝日新聞 高知版
毎日新聞 高知版
このロケは当初予定されていなかったものだそう。唐沢さんの出演もそうですが、
プロデューサーをはじめ、脚本家の大石さん、スタッフの人たちが少しでもいい
作品になるようにとの熱意でこうした変更がどんどん加えられていったのでしょ
うね。とても素晴しいことだと思います。
皆さん、お疲れ様でした! と、こんな場所からですが、言いたい気持ちです。
すべての撮影を終え、一豊さんと千代さん。
いまごろどんな気持ちなんでしょうか。
上川さん、長期公演の舞台を終えたときのように、またその気持ちをさりげなく
私たちに伝えてくださる機会はあるんでしょうか・・・。
あと残りのドラマも最終回まで、そして総集編もしっかり見続けたいと思います。

2006限定~今週の一豊さん バックナンバー


コメント
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