第37回「太閤対関白」(9月17日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。 |
拾を自分の世継ぎとするために画策する太閤秀吉。一方、秀吉に対して、自分
の立場を主張し、結果的に秀吉の怒りを買ってしまう関白秀次。
今週の一豊さん。千代とともに、秀吉と秀次の間に入って板ばさみ状態。
ついには秀次側近らの軽率な行動から謀反が露顕し、関白の宿老として立ち動
く一豊にも火の粉がふりかかることに。
今回は世継ぎ問題に話が絞られていたため、緊迫感があって面白かったです。
■今週のツボな台詞
一豊「千代にもわからぬのか」
スンマセーン! 深刻な場面なのに笑ってしまいました。一豊さんが千代さん
を完全に山内家の頭脳として頼りにしていることがよ~くわかったひと言。妻
をモノサシにしているところがナンカかわいかったんですよ~。
その後「我が殿はどうすればいいの?」と聞く千代のモノサシは六平太?
「力の強い者には従うしかあるまい」という六平太の言葉も重要ワードでした。
淀「(低い声で)もう触られとうない。老人の息、たるんだ肌。殿下には死の
臭いがする。嫌じゃー、嫌じゃー」。
あまりにストレートなので笑ってしまいました。これは戦ですから、という大
蔵卿局のピシャリとした言葉に、淀の新たな対戦相手を知りました。
前野景定ら側近「若君が太閤殿下のお子でなくとも」
ヤッパリ~!な発言。この言葉が秀次にインプットされ、秀吉の前でつい「殿
下は騙されておりまする」と。側近らの謀反の動機づけにもなった言葉でした。
■57歳 VS 26歳
秀吉が秀次に関白職を譲ってから2年後に、拾が誕生。
ってことは世継ぎ問題で豊臣家が揺れた時の年齢は、秀吉57歳、秀次26歳。
太閤の前で関白は、まるで老獪な猿に脅かされた子猫チャンって感じでしたね。
そんな若い甥っこを相手に、秀吉はなぜそこまでいじめ抜くのかと思いますが、
筋が通っていないことをゴリ押しする時ほど人間、必死になるのかも。
年齢的な理由、健康上の不安、また我が子可愛さから、どうしても自分が元気
なうちに、いったん譲った関白職を取り戻しておきたかったのですね。
一方、拾と自分の娘との婚儀を秀吉から提案され、拾が元服してからと答えて
しまった秀次。この言葉はある意味、正論かもしれないけれど、これで決定的
に太閤に嫌われちゃったみたい。とりあえず「ハイ!」と言っておけばよかっ
たのに、なぜ言わなかったんだろ。そこが若さ? 未熟さ?
それにしても、秀吉の眉の動きひとつ、手招きひとつでコロコロと気持ちまで
変わるような小さな心の持ち主秀次。それを演じる成宮さんの不安気な表情、
壊れっぷり、なかなかよかったですね!
■宿老の立場
同僚の三人は少しずつ平等に歳をとっていたのですね。この時、一豊49歳。
秀次の側近たちに「老人」呼ばわりされちゃって、私もショックでした(笑)。
二人の上司に同時に仕えるという宿老職って大変!
他の大名たちが秀吉のいる伏見に居を移しても、一豊は京に残るしかなく。
はじめは秀吉に代わって秀次を育てあげるお役目だったはずなのに。秀次に対
する秀吉の態度があからさまになった今、ともすれば秀次の監視役にもならざ
るをえない状況に。
太閤と一戦を交えようとする秀次側近らに「アホウか」と言った一氏は、彼ら
の謀反を見抜き、証拠の連判状をもって素早く太閤側への鞍替えを表明。
彼らに「焦るな」と言った一豊は心情的に秀次を突き放すこともできず、秀次
側にとどまったまま、間をとりもつ努力を続けていたわけで。
一豊の立場を理解したうえで、天下太平のためにと、関白を辞職させよと一豊
に助言していた三成は、意外とイイやつだったのか。
城の廊下でわざとよろけて「わしにつくか、秀次につくか、よく考えよ」と迫
る太閤ってどうよ、と思いつつ、そんな事言われてフリーズしちゃった一豊さ
ん、進退これきわまる、ってまさにこういうことを言うのですね。
■一枚岩な山内家
今週の一豊さんは<考える人>に変わりつつあったと思います。少なくとも考
えている顔をずうっとしていましたよ(笑)。マチガイナイ!!
千代は夫にピタリ寄り添ったまま夫婦が一枚岩となってすべての困難に立ち向
かっている様子がイイ感じに見えました。三成もビックリしちゃうほど(笑)。
山内家の一大事ですからね。
千代は千代で寧々にとりなしてもらうように参内したり。
太閤と関白のどちらにつくか、千代にもわからない状況ではあるけれど、どう
なろうと二人で決めたことであればいいよね、って私は思います。
■上川さんファンコーナー
依然として約一人に好評のこのコーナー。なくなっちゃう前に自分の事など。
<て~へんだ>の一太郎CMも「竜馬がゆく」も「毛利元就」も私はリアルタイ
ムで見ているのですが、でもねー、出逢っちまったとしか言いようのない作品が
2000年末放送の「大地の子」。当時は竜馬や隆元をやった俳優さんが、新たに
一心役でドラマ出演しているものと信じてました。(今なら笑えますけど。)
その「大地の子」を日本映画専門チャンネルで9/23に一挙放送(10:00~21:40)、
9/25~9/30には分割放送もありますよ。
キャラメルボックスの舞台でも好評だった「雨と夢のあとに」、いまテレ朝チャ
ンネルで再放送中ですが、高柴史郎役で登場する第9話は9/27と9/30に放送です。
「燃えよ剣」がらみでは9/29のスタジオパークに上妻宏光さんがご出演♪
今後のメディア情報 次回の記事アップまで随時追記中。
TV
★気になる共演者・関係者出演番組
9/18現在、情報未入手。
※「土曜スタジオパーク」は毎週要チェック。
雑誌・新聞
●「NHKステラ」9/23~9/29号(発売中)(←9/21追記)
P39に上川さんと唐沢さんの写真と記事が掲載されています。
(10/1放送の第39回「秀吉死す」で共演)
●「月刊TVnavi」11月号 9/27~10/31号(発売中)(←9/22追記)
P185 連載<上川隆也の 一豊 辻の向こうから。>
P184 <今月の功名が辻>
唐沢寿明さんのインタビュー、大加プロデューサーの話
※「NHKステラ」には毎週、功名が辻の記事が掲載されています。その中の
ステラ「先物」情報もチェック。
※「TVガイド」「歴史読本(月刊)」でも毎号、功名が辻の記事を掲載。
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