お話のはじまりの「むかーしむかし」が耳にあったかいです。
パッケージを開けた当初は、CD付きの写真集を買ってしまっ
た~といぶかっていたのですが(笑)。
しつれいしましたっ!
CDのほうは朗読というより、むしろ「声のお芝居」とでもい
うべきジャンルですね。
ああ~、LOVE LETTERS のこと思い出してしまったよー。
iPodに落として聴いていると、息継ぎの音や間、細かい声の
震えまで伝わってきて夜中に一人で聴いてると、ヤバイっ!
お子ちゃまにはiPodで聴かせちゃダメ~(笑)。今からすで
に成熟した愛之助さんファンになっちゃいますから・・・。
ファンのひとはできればレンタルですまさず(笑)、不思議
レトロな写真を眺めながらお話の世界に浸りましょう。
ちなみに、このCDの発案者はエッセイストの高田都耶子さん。
以下、ネタバレというか、絶対に買う!と決めていて、新鮮
な気持ちで聴きたい方は読まれないほうがいいですよ~。
<ツラツラ感想 ウツラウツラ・・・zzz>
六代目 片岡愛之助 昔ばなし 壱
●桃太郎
最初に解説が入ります。ちょっと紙芝居みたい。
「むかーしむかし」ではじまります。
どんぶらこっこ、どんぶらこ。どんぶらこっこ、どんぶらこ。
ああ、この擬声語の読み方が好き!
(うおっ、おばあさんが一瞬関西弁をしゃべります。笑。)
「鬼退治に行こうと思うのです!」がツボ♪
ワンワン!キャッキャッ!ケーンケーン!
3つの動物の声の演じ分けがすんご~く楽しいの。
犬に、猿に、雉に「鬼退治に行くのだ!」を各3回。
うひゃひゃ。
で、「かかれーっ!」って、あれですか、やっぱり。
歯切れがよくって、感嘆符系の語り口が軽快で爽やかです。
●笠地蔵
ゆったりと語っています。
歌舞伎の舞台の「ぢいさん ばあさん」を先取り?(笑)
うう、じいさんの笠売りの声が沁みいります。
雪のなか、おじいさんの声が震えているのがわかります。
ギュウッという音がお腹に響くワ~。
おじいさんがきょう起こった出来事をしゃべったあとの
おばあさんの声がいい。
ほほう。雪の降る様子が津軽三味線で表現されています。
どさり。どさり。また、どさり。
(擬声音フェチの私に思いっきり効く声です。)
あああああああ・・・
↑おじいちゃんの声。聴いてのお楽しみ!
●一寸法師
声がやや明るめです。
え!一寸法師って浪花の話だっけ?
住吉神社だったんだ~。まったく忘れてござった。
一寸法師の一段とトーンの高い声がかわいいです。
住吉の浦から漕ぎ出し、淀川から船で京都へ。
京の街で「ごめんください」という声がね、かわいいの。
恋する一寸法師。
あーん。泣きながら話す声がたまりませぬ。
しかし、意外とできるやつなの、こやつは。
そうそう、打出の小槌はこのお話でしたね。
幸せに暮らしましたとさ。
●ねずみの嫁入り
むかしむかしあるところに、で始まります。
だれが世界で一番偉いのか。その人に自分たちの娘を嫁に
やろうと両親は思うんですね。
おひさま。雲さん。風さん。壁さん。
それぞれの声がきちんとそれなりです♪
で、最終的に世界一は? フフ、なるほどね。
オチがあって、なんだか落語のような・・・。
●はまぐり姫
ゆっくりした語り口ですね。
私はぜんぜん聞いたことのないお話です。
情景が鮮明に目に浮かぶような、ひじょうに細やかな読み
方ですね。
お姫様がしゃべっている部分がいいんですよね。
(息つぎの音が一瞬入ります。きゃっ・・・)
トントン、パタリ。トントン、パタリ。
(擬声語フェチ・・・パタリ!)
ヘエ~。ちょっと浦島太郎みたい・・・。
あ、そちらの世界のお話ですか。
箏の音色がとてもドラマチックです。
六代目 片岡愛之助 昔ばなし 弐
●鉢かつぎ姫
これも「むかーしむかし」から。
トーンをぐっと落とした語り方はぜひヘッドフォンで聴き
ましょう。
お母様の話し方、姫の悲しみの声、いいですよー!!
これも奇抜な話だけど、構成がしっかりしてて面白い。
人間の悪意、人間の本当の美しさを教えてくれるお話。
笛の音色とタイミングが絶妙ですね。
ほろり、うるうる。
しんみりとした話し方にしばし聞き惚れてしまいます。
●花咲かじいさん
前説つき。白い犬の不思議な力について。
ほんとのお話は「シロ」か「シロー」だけど、ここでは
ポチだそうです。童謡の通りですね。
「ここほれ、ワンワン」のワンワンの部分に注目、注耳。
台詞の部分がカンペキにラジオドラマ風だ。
やはり役者さんですね~。
そういえば、これって残酷なお話でした・・・・・・。
夢の中でポチがおじいさんに話す人間語がツボだあ。
(「ゆかり」が弁天小僧のイントネーション~♪)
勧善懲悪でもありますね。
箏の音色がすてきです。
●浦島太郎
不老不死にまつわる解説がちょっと長め。
変化に富んだ語りでドンドン引っ張っていってくれます。
「むかーしむかし・・・」ではじまり、テンポいい語り。
情景がよく見えます。遠近感がよくわかる読み方。
ああ、台詞が本物のお芝居だ~。
とくに女の人の話し方がたまりませぬ。
昔ばなしと侮っちゃダメ。これが聴けただけでもアタシぁ
大満足♪ なんてリアルでドラマチックな語り口調なんだ。
浦島太郎の台詞もいいなあ。
ふわ、ふわ、ふわ。
え! 最後がそうなの? そうなの?
「めでたいことでございます」が結び。あららら。
うーん、ただいまのところ、私はこのお話が一番好き!
●お猿とお地蔵さん
わりとゆったりめの語り。まったく聞いたことないお話。
おじいさんとお猿の知恵くらべか?
キャ、キャキャキャッ。
猿たちの会話がすんごくかわいい。
(もちろん、人間語に翻訳されてます。)
~お猿のおしりはぬれてもよ
地蔵のおしりはぬらすなよ~♪
お猿さんたちが唄ってくれます。
うーん、なんてキャワイイ~。
永楽館での「近頃河原の達引」の唄に通じるところがあ
りますよね。これはファン的にリピート必至!
お話としては、こぶとりじいさん系ですね(笑)。
ゆっくり結びの語りになります。
●月のうさぎ
イントロで前田慶次の伽耶姫を思い出してしまいます。
こちらはカヤグムではなく、胡弓ですが。
インドから伝わったお話なのでちょっと風変わりな感じ。
仏教の説教のカテゴリーでしょうか。
お釈迦様がうさぎとしてこの世に生まれてきたときのお
話だそう。勉強になります。
大きなお話ですね。スケールも、心も。
お坊さんと動物たちと。
胡弓の音色とともに余韻の残る一話です。
しばらくの間、これをおかわりしま~す。
パッケージを開けた当初は、CD付きの写真集を買ってしまっ
た~といぶかっていたのですが(笑)。
しつれいしましたっ!
CDのほうは朗読というより、むしろ「声のお芝居」とでもい
うべきジャンルですね。
ああ~、LOVE LETTERS のこと思い出してしまったよー。
iPodに落として聴いていると、息継ぎの音や間、細かい声の
震えまで伝わってきて夜中に一人で聴いてると、ヤバイっ!
お子ちゃまにはiPodで聴かせちゃダメ~(笑)。今からすで
に成熟した愛之助さんファンになっちゃいますから・・・。
ファンのひとはできればレンタルですまさず(笑)、不思議
レトロな写真を眺めながらお話の世界に浸りましょう。
ちなみに、このCDの発案者はエッセイストの高田都耶子さん。
以下、ネタバレというか、絶対に買う!と決めていて、新鮮
な気持ちで聴きたい方は読まれないほうがいいですよ~。
<ツラツラ感想 ウツラウツラ・・・zzz>
六代目 片岡愛之助 昔ばなし 壱
●桃太郎
最初に解説が入ります。ちょっと紙芝居みたい。
「むかーしむかし」ではじまります。
どんぶらこっこ、どんぶらこ。どんぶらこっこ、どんぶらこ。
ああ、この擬声語の読み方が好き!
(うおっ、おばあさんが一瞬関西弁をしゃべります。笑。)
「鬼退治に行こうと思うのです!」がツボ♪
ワンワン!キャッキャッ!ケーンケーン!
3つの動物の声の演じ分けがすんご~く楽しいの。
犬に、猿に、雉に「鬼退治に行くのだ!」を各3回。
うひゃひゃ。
で、「かかれーっ!」って、あれですか、やっぱり。
歯切れがよくって、感嘆符系の語り口が軽快で爽やかです。
●笠地蔵
ゆったりと語っています。
歌舞伎の舞台の「ぢいさん ばあさん」を先取り?(笑)
うう、じいさんの笠売りの声が沁みいります。
雪のなか、おじいさんの声が震えているのがわかります。
ギュウッという音がお腹に響くワ~。
おじいさんがきょう起こった出来事をしゃべったあとの
おばあさんの声がいい。
ほほう。雪の降る様子が津軽三味線で表現されています。
どさり。どさり。また、どさり。
(擬声音フェチの私に思いっきり効く声です。)
あああああああ・・・
↑おじいちゃんの声。聴いてのお楽しみ!
●一寸法師
声がやや明るめです。
え!一寸法師って浪花の話だっけ?
住吉神社だったんだ~。まったく忘れてござった。
一寸法師の一段とトーンの高い声がかわいいです。
住吉の浦から漕ぎ出し、淀川から船で京都へ。
京の街で「ごめんください」という声がね、かわいいの。
恋する一寸法師。
あーん。泣きながら話す声がたまりませぬ。
しかし、意外とできるやつなの、こやつは。
そうそう、打出の小槌はこのお話でしたね。
幸せに暮らしましたとさ。
●ねずみの嫁入り
むかしむかしあるところに、で始まります。
だれが世界で一番偉いのか。その人に自分たちの娘を嫁に
やろうと両親は思うんですね。
おひさま。雲さん。風さん。壁さん。
それぞれの声がきちんとそれなりです♪
で、最終的に世界一は? フフ、なるほどね。
オチがあって、なんだか落語のような・・・。
●はまぐり姫
ゆっくりした語り口ですね。
私はぜんぜん聞いたことのないお話です。
情景が鮮明に目に浮かぶような、ひじょうに細やかな読み
方ですね。
お姫様がしゃべっている部分がいいんですよね。
(息つぎの音が一瞬入ります。きゃっ・・・)
トントン、パタリ。トントン、パタリ。
(擬声語フェチ・・・パタリ!)
ヘエ~。ちょっと浦島太郎みたい・・・。
あ、そちらの世界のお話ですか。
箏の音色がとてもドラマチックです。
六代目 片岡愛之助 昔ばなし 弐
●鉢かつぎ姫
これも「むかーしむかし」から。
トーンをぐっと落とした語り方はぜひヘッドフォンで聴き
ましょう。
お母様の話し方、姫の悲しみの声、いいですよー!!
これも奇抜な話だけど、構成がしっかりしてて面白い。
人間の悪意、人間の本当の美しさを教えてくれるお話。
笛の音色とタイミングが絶妙ですね。
ほろり、うるうる。
しんみりとした話し方にしばし聞き惚れてしまいます。
●花咲かじいさん
前説つき。白い犬の不思議な力について。
ほんとのお話は「シロ」か「シロー」だけど、ここでは
ポチだそうです。童謡の通りですね。
「ここほれ、ワンワン」のワンワンの部分に注目、注耳。
台詞の部分がカンペキにラジオドラマ風だ。
やはり役者さんですね~。
そういえば、これって残酷なお話でした・・・・・・。
夢の中でポチがおじいさんに話す人間語がツボだあ。
(「ゆかり」が弁天小僧のイントネーション~♪)
勧善懲悪でもありますね。
箏の音色がすてきです。
●浦島太郎
不老不死にまつわる解説がちょっと長め。
変化に富んだ語りでドンドン引っ張っていってくれます。
「むかーしむかし・・・」ではじまり、テンポいい語り。
情景がよく見えます。遠近感がよくわかる読み方。
ああ、台詞が本物のお芝居だ~。
とくに女の人の話し方がたまりませぬ。
昔ばなしと侮っちゃダメ。これが聴けただけでもアタシぁ
大満足♪ なんてリアルでドラマチックな語り口調なんだ。
浦島太郎の台詞もいいなあ。
ふわ、ふわ、ふわ。
え! 最後がそうなの? そうなの?
「めでたいことでございます」が結び。あららら。
うーん、ただいまのところ、私はこのお話が一番好き!
●お猿とお地蔵さん
わりとゆったりめの語り。まったく聞いたことないお話。
おじいさんとお猿の知恵くらべか?
キャ、キャキャキャッ。
猿たちの会話がすんごくかわいい。
(もちろん、人間語に翻訳されてます。)
~お猿のおしりはぬれてもよ
地蔵のおしりはぬらすなよ~♪
お猿さんたちが唄ってくれます。
うーん、なんてキャワイイ~。
永楽館での「近頃河原の達引」の唄に通じるところがあ
りますよね。これはファン的にリピート必至!
お話としては、こぶとりじいさん系ですね(笑)。
ゆっくり結びの語りになります。
●月のうさぎ
イントロで前田慶次の伽耶姫を思い出してしまいます。
こちらはカヤグムではなく、胡弓ですが。
インドから伝わったお話なのでちょっと風変わりな感じ。
仏教の説教のカテゴリーでしょうか。
お釈迦様がうさぎとしてこの世に生まれてきたときのお
話だそう。勉強になります。
大きなお話ですね。スケールも、心も。
お坊さんと動物たちと。
胡弓の音色とともに余韻の残る一話です。
しばらくの間、これをおかわりしま~す。
浦島は、最後はともかく、亀が子供にいじめられてるないし乙姫さまいないし、竜宮城が海の底じゃないので、最近は教え方が変わったのかと会社の若い人たちにきいてみましたが、知ってる話は私と同じでした。CDの話は御伽草子の中の話なんですね。
たまに歌舞伎を観る人が、愛之助さんはこんな仕事もするんだと驚いていたので、「声が売りだから」と言ったら「顔もいいじゃない」と言ってくれたので、CDを貸しました。
朗読は準備が大変でしょうけど、またCD出してほしいです。とりあえずの希望は「ブレーメンの音楽隊」。あと、「幸福の王子」とか。
のですね~!
前に行った信州のほうにも浦島伝説があったんですが、
そこは海からはるかに離れている土地なのに、玉手箱
をあけた場所だったんです~(笑)。
こんなふうに普通の昔話に変化球が混ざっていると、
さらに楽しみがふえますね♪
次は童話ですかね。
やっぱり会話のいっぱいあるお話がいいですよね。
でも、わかります~♪
私も「ふわ、ふわ、ふわ・・・」には
悶絶(?)しましたから
私の中でのbest1は
「笠地蔵」ですね。
2番は「お猿とお地蔵さん」
あ、どっちも地蔵だ・・・。
次は藤沢周平作品と思いましたが、
「幸福の王子」は
愛之助さんに合うと思います。
根拠はないですが(笑)
puspitasari.さんのサイトも読ませていただきます。
あ、いえ、私も好きですよ、笠地蔵。
> 「お猿とお地蔵さん」
> あ、どっちも地蔵だ・・・。
たぶん、どっちも愛之助さんのおじいさん言葉や
おばあさん言葉がいいんだと思います~。
すご~く優しそうであったかくて味わい深いん
ですもの。
私はね、女の人の声をちゃんと女の人として
演じている愛之助さんの声がたまらなくて。
で、浦島太郎です。
いっそアラビアンナイトとか・・・どうでしょう???
笠地蔵、いきなり1位です!!!
長編小説を1冊というのもいいな。
また、拙ブログにも来てくださり、
重ね重ねありがとうございます。
(ムンパリさんすみません。
よそんちで勝手に人を呼んで遊んでるみたいなことで・・・)
みんなで
ランキングしますか(笑)
何が一位になるのでしょうね。
女性の声がとてもいいなあと
思って聴いています。
アラビアンナイト
超大人向けですねヽ(^o^)丿
よいかも!
なんだか
あれもこれも愛之助さんに読んでほしくなっちゃいますね。
こうしてまた
妄想は巨大化していくのです
ご無沙汰しています。
こちらで生写真のことお聞きしていたので
土曜日市内に行く用事があったので思い切って行ってみました。
最初どこにおいてあるのか判らずうろうろしていたのですが、童謡とかのCDと一緒においてありました。ちょっとドキドキ
で。早速聞きました。
すっごい良いですよね~
毎日寝る前に聞いて癒してもらってます
あ、そうそう母がこのCD見て「みんな読んだよ」って言ってたのですが、私”鉢かつぎ姫”知らないって言ったら「読んであげたよ」ですって
記憶にございません
因みに私のお気に入りも笠地蔵です
よかったですね~。
そして、全部お母様はごぞんじだったのですか。
それは・・・愛之助さんのCDを聴いて育った子供が
大人になっても忘れてしまう可能性があるってこと
かしらん?(笑)
ま、私たちがいま楽しければいいんですが。
おこちゃまにもちょっと感想を聞いてみたいものですね。
どのお話が好きか、おこちゃまランキングも
してみたい~。