星月夜に逢えたら

[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

WEBひろいよみ〜映画ランド。

2018-05-30 | DEAN FUJIOKA
●映画ランド
『海を駆ける』ディーン・フジオカ インタビュー|深田晃司監督と紡いだキャラクター“ラウ”の魅力とは

とにかく素敵な写真がたくさん!長文インタビューです。
一部を引用させていただきました。

***

──“ラウ”という役に対してどのような感覚を持ちましたか?
神秘的な要素のある役だったので「どうしよっかな~?」みたいな(笑)。でも、監督と初めてお会いして、キャラクターについても作品についてもお話して、いろいろ伺ったときに、監督と一緒につくっていく一種のアートインスタレーションだと思いましたね。その後もずっと、立ち振る舞いやセリフひとつひとつの届け方、姿勢とか細かいディティールを作っていきました。(深田監督と)一緒に輪郭をはっきりさせていった感じです。

──2004年に起こったスマトラ島沖地震・津波の影響は各地に色濃く残っていましたか?
そうですね。普通に会話していても、家族に被害者がいない人は居なかったと思います。大なり小なりですが。流されたものがそのままになってるところもあるし、逆に復興金で作ったであろう真新しいしっかりした建築物もありました。ある意味、爪痕を感じさせるっていうんですかね。

──現地の方の雰囲気はどうでしたか?
とにかく、良く生きるっていう感覚が伝わってきました。決して、亡くなった方や傷ついた方のことを忘れずに、起こってしまったことをちゃんと受け止めて、それが神の望んだことだという風に。内戦が津波によって治まり、災害があったから人間同士が殺さなくてすむようになったという考え方も、自分にとってはすごく刻まれるような想い。そういう考え方もあるんだなと。内戦時代の暗い日常の話も諸処で聞きました。“人間の業の深さ”のようなものも感じれば、前に進んで行くことの希望のチカラも感じる。自然に倫理観のようなものはないですから。残された方々は、前に向かって、力強く生きている印象を受けましたね。

──まさに“ラウ”という役が、“自然”に近い印象を受けました。
人生において、起こることすべては神のプランの中にあるという考え方は、インドネシアでは普通のことだと思うんです。インドネシアだけではなくて、信仰を持つ人っていうのは何か大きなことがあった時の、そのあとの立ち直り方っていうのに、すごく希望を持ている。何故かっていうと、やっぱり強い信仰を持っているからだと思うんですよね。それがないと、負のスパイラルに飲み込まれていくというか。

──インドネシアの映画館はどんな感じなんですか?
フラットでフカフカのソファーで、注文したら飲み物や食べ物が届いて、食事しながら、飲みながら。毛布掛けて、寝そうになるのを堪えながら観たりします(笑)。その場の雰囲気を楽しむというか。もちろん映画も楽しむし、昔でいうオペラを観にいくことに近いかもしれないですね。だからインドネシアで映画を観に行くのが好きで。映画館に行って、赤絨毯で、照明とか中の雰囲気も。チケット買うところから、廊下から少し非日常感があるというか。日常にある、ちょっとした特別な時間ですね。

──今回撮影を行った「アチェ」という場所は、ディーンさんにとってどのような場所になりましたか?
インドネシアの一部分ではあるんですけど、特にイスラム色が強いエリアですよね。内戦があったり特殊な背景がありますが、行ってみたらキレイな自然とインド洋の文化が強い街だなと思いましたね。インドの半島とか、アラブの半島とかを勝手に感じられるような気になっちゃうロマンチックな街だなと思いました。
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