星月夜に逢えたら

[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

まだ見ぬ36分に逢いに♪

2010-06-07 | 映画「宮城野」






ナマじゃないのに。映画なのに。3月にも一応見てるのに。
だけど朝早く起きて、名古屋まで来てしまったワタシ。
映画『宮城野』【ディレクターズカット版】を見るために。
モロモロは忘れて(笑)さらっぴんの気持ちで。
以下、ネタバレな内容には全く触れず、36分にこだわってご報告。

スタンダード版 77分
ディレクターズカット版 113分
113分ー77分=36分

まだ見ぬ映像は「36分」のはず。
ええ~、どんなん、どんなん?
うおっ、出るよ、出るよ、ゴロゴロ、ゴロゴロ。
(小芋やないんやからねー。↑)
私の知らない矢太郎がこんなにいっぱい♪
いったい今までどこに居てたん? というくらい。
36分中、30分くらいは矢太郎の登場シーンだった。
あくまでも体感時間だけど、単独映像だけでも15分ぐらい。
師匠との絡みが15分ぐらいかな。
ちなみに宮城野は5分ぐらいだと思う。
残りの1分は薪車さんの口上♪

しかも、それはただ時間が長いだけのロングバージョンなんかじゃなかった。
未公開映像をつけただけ、と思ったら大間違い。(←あ~、失礼すぎます!)
編集の順序が違う。
話の焦点が違う。
ラストが全く違う。
なんと!こんなものが用意されていたのか~という驚きと興奮♪

個人的には、監督のとんがった世界観がはっきり伝わる趣向、見る人の想像力
にゆだねる編集、ビジュアルの遊び、幕切れの面白さなど、圧倒的に今回の
バージョンが好き。
第一、カットされていないため話がわかりやすい。
そのうえ、ニセ絵師・矢太郎の心情がより深く味わえるのはもちろんだけど、
ディレクターズカット版を見て、毬谷さんの宮城野にやっと共感できた。
皮肉なことに(笑)。







今回は映画の中にも、観賞前後にも、愛之助さんをたっぷり感じることができ
るうれしい上映だった。
映画館のロビーには愛之助さんと山崎監督の、ツーショットサイン色紙や、
新聞のツーショット取材記事、御園座での取材記事も貼られていた。
(色紙の1枚は5月23日の日付だった。)

<6月4日付中日新聞夕刊より 一部抜き書き>
娘として矢代さんを近くで見ていた毬谷さんの「この舞台の主人公は矢太郎
なんだよ」という助言をふくらませて話をつくった。矢太郎の「や」は矢代
の「や」であるとともに、山崎の「や」でもある。
役者を知り尽くしている矢太郎は歌舞伎俳優に演じてほしかった。
(山崎監督のコメント)
こういう師匠と弟子の関係は歌舞伎の世界にもあったと思うし、昔へタイム
スリップしたように演じることができた。
(愛之助さんのコメント)

113分バージョンの感想はあらためて・・・。
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8 コメント

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同じ回のを見ました (とみた)
2010-06-07 11:58:14
ムンパリさん、こんにちは。
私はちょっと遅刻して薪車さんの口上は観られませんでした。蓼科で見たときは薪車さんと気づかなかったし、残念です。

私は蓼科では最後の十分を見なかったので、今回のラストを見て「ひぇーーーーっ」です。
行ってよかった。
返信する
とみたさま♪ (ムンパリ)
2010-06-07 12:53:58
もしや来られてるかもと思ってキョロキョロ探したんですけど
見つけられず。事前にメールすればよかったですね~。
あのラスト10分・・・取り戻せて本当によかったですねーっ!(笑)
私も名古屋まで行ってよかったです。

薪車さんの口上は最初ではなく、終わり近くです。
イラストの版元の顔に重ねて流れた声がそうだと思います。
あれ? 寺田農さんじゃないぞ、と思って聞き耳をたてたら
薪車さんの声でした。ご本人が登場しなくてザンネン!
返信する
わぁ!観たい~ (puspitasari )
2010-06-07 15:18:41
助平な鳴神さんに別れを告げて(笑)今、東京駅です。「宮城野」の上映時間とは合わないので、まっすぐ帰ります(涙)
ムンパリさんのネタバレのない、それでいて非常に興味をそそられるレポを読んで悶々としています(笑)
返信する
貴重な113分 (ハヌル )
2010-06-07 23:15:57
ムンパリさま、ありがとうございます!

>編集の順序が違う。話の焦点が違う。ラストが全く違う。
えぇーっ!ちょっと~、そりゃどういうことなんですかっ?!
私らが兵芸で観たものはなんだったのでしょうか。
私はあれでどれだけ意気消沈させられたことか。シュン…
矢太郎さんの貴重な部分と薪車さんの口上も観たい聴きたい!
113分の「宮城野」を観る機会は関西ではもうやって来ないのでしょうか(泣)
リベンジお願いしたいです。
返信する
puspitasariさま♪ (ムンパリ)
2010-06-08 01:05:46
東京遠征おつかれさま~♪
助平さんはお元気でした? レポを楽しみにしています!

映画ですが、先にスタンダード版を見たからよけいに
ディレクターズカット版のありがたさがわかりました(笑)。
矢太郎がニセ絵師であることがよくわかる映像がいっぱい♪
楽しみを先にとってあるのだと思って次回上映を待ちましょうね♪

※6月4日の記事のコメント欄に、山崎監督の舞台挨拶での話を
来夢さんがレポ^トしてくださっています。
矢太郎の左利きに関する撮影エピソードもあり!
返信する
ハヌルさま♪ (ムンパリ)
2010-06-08 01:06:41
2つはとてもよく似ているけれど、別の映画でした~。
う、そこまで言うか(笑)。
歌舞伎や浄瑠璃の演出を取り入れるときも、監督がいかに伝統芸能が
好きで、理解しているかがよくわかる、全部に意味のある編集でした。
歌舞伎役者である愛之助さんを生かした演出もちゃんとあります。
そして、あの幕切れ♪
これを見ればあの日のトラウマから解き放たれることマチガイなし!
関西での上映機会があることを祈って待ちましょう♪
返信する
36分・・・ (puspitasari)
2010-06-08 20:07:51
単なる36分じゃないって?
なんだかもう
気になって気になって仕方がありません。

来夢さんのレポも読ませていただきました。
(来夢さんありがとうございました。
ってここで言う?)
ムンパリさんもおっしゃっていた通り、
「それが矢太郎の眼だと思った」
に胸がきゅーんとなってしまいました。
ちょっと泣きそうなくらい(笑)

ディレクターズカット版の関西上映を
切に祈る一人です。
返信する
puspitasariさま♪ (ムンパリ)
2010-06-09 01:32:01
矢太郎的にも、宮城野的にも、映画としても、
見終わったあとの充実感がありました。
ああ、そういうことだったのか~と思う箇所がいっぱい。
兵芸で見たのはやっぱりわかりにくかったと思います。
予告編を見たと思えばいいかも。
(きゃ、そこまで言うか・・・汗たら~り。)
だいじょうぶ。いつかきっと逢えますよ♪
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