
映画 小川の辺(おがわのほとり)
日時 2011年5月25日
18:40 開場 19:00 舞台挨拶・上映
映画館 梅田ブルク7
試写会から一夜明けたスポーツ紙各紙は「東山紀之 阪神
ファン」カミングアウト、みたいな記事でにぎわいました。
ナンデそっち?と思ったけどそれはそれでよかったのかも。
ヒガシのサプライズ発言や、突然の質問コーナーもあり、
客席も大興奮。なごやかで楽しい試写会になりました。
ヒガシ&ラブリンで今後はユニットを組んでいただきたく!

エヘヘヘヘ~。
舞台挨拶付きチャリティ試写会に行っちゃった~。
帰宅後ダウンしてしまったため記憶がかなり曖昧ですが。
ツイッターな皆さんのつぶやきをカンニングしつつ、あくま
でもこんなフンイキでしゃべってたよ、ということで・・・。
ちなみに、今回の入場料は義援金として東日本大震災で被災
された方に届けられるそうです。
大阪の登壇者は東山紀之さんと愛之助さん。
二人とも舞台下の下手側、客席横の扉から登場。
東山さん、すごい拍手と歓声!続いて愛之助さんにも拍手!
舞台上、向かって右からMCの女性、東山さん、愛之助さんの
順に並ぶことになりました。ヒガシ&ラブリンはスーツを脱
いだクールビズ・ファッションでした♪
■東山さん
藍染めというかインディゴっぽい花柄の帽子(ハット)に、
ウエスタン風の白シャツ、オフホワイトのパンツ、そして白
のシューズ。首から胸元にかけてライトグレーのスカーフを
シュッと結び、すらりとした印象を強調した感じ。
お顔ちっちゃ~い!
■愛之助さん
淡いピンクのシャツ(衿がスタンディングになったデザイン
で胸元のメタルボタンを1つはずした着方)の上にブラウン
の衿付きベストを重ね、アイボリーのコットンパンツ。赤茶
&ベージュのコンビネーションシューズ。
お顔がスイート♪
チャリティ上映会にしようと思った理由について東山さんは、
すでにMarching Jというのもやっていて、今回も僕らにでき
ることはないだろうかと皆さんに協力してもらったとのこと。
3月11日は大阪の公演のさなかで、出演前の昼にホテルで地震
に遭い、これはただごとではないと思ったそう。
(その数日後、私は東山さんの「サド公爵夫人」を観劇。舞
台は素晴しく、公爵夫人のある台詞に戦慄が走ったのですが、
震災の現実がつねに脳裏に浮かぶ中、観劇に集中できなかっ
たことを告白します。ごめんなさ~い!)
今回は二人が初共演ということでお互いの印象を。
■東山さん(愛之助さんについて)
名前に愛がついて、ラブリンと呼ばれている。スバラシイ!
■愛之助さん(東山さんについて)
どんな役にも厳しく取り組まれるタイプで、寡黙な方だろう
と思っていたが、なんでもよく話してくれる。
舞台挨拶の前に浜村淳さんのラジオ番組の収録があったとか。
「ストーリーを全部しゃべってくださるんです」と東山さん。
「僕らはウンウンとうなずいてただけ」愛之助さん。
上映前にしゃべりすぎないようにしたいという東山さんに、
カメラが回ると東山さんは使えないようなことばかり連発す
ると愛之助さんがコクったので、みんな大喜び!
カメラ回してます、の言葉がスイッチになったのか、大阪へ
のサービスなのか、突如、東山さんのあの発言が。
「阪神が調子悪いのが気がかりで、いまも1対1でした。」
ここで愛之助さん、ナイスなからみ。
「いつから阪神ファンになったんですか?」のツッコミに
客席はもう大騒ぎさ~♪
スポーツ紙でそっちがメイン記事になるのもわかります。
巨人が負けて阪神が勝つとうれしいという自分に気づいた時、
男なのに女のからだを持っているみたいな気持ちになりまし
たね、と大告白。
(東山さんが出演された覇王別姫やミシマダブルの舞台をふ
と思わせ、ワタシ的には強く印象づけられる発言でした。)
突然、東山さんが「質問を受け付けます」と。
(どうやら打ち合わせになかったようです。)
ハイ!と挙手された最初の質問者のほうへ、な、な、なんと
愛之助さんがマイクを持ったまま舞台をヒョイと飛び降り、
向かっているではないですか!(浅草のクセが出た?笑)
愛之助さん、ぐんぐんその女性に近づいてゆき、わずか数十
センチ程の超接近戦で「お名前は?」とマイクを向けました。
愛之助さんファンなら卒倒必至!
(東山さんのファンの方でした・・・。)
その前に、映画以外の質問はしないように、事情があります
からと自ら笑いをとっていた東山さん。
「映画で特に印象に残ったシーンは?」という言葉に「なん
という無難な質問でしょう!」と持ち上げ、会場爆笑♪
ヒガシ、楽しすぎる!
任務を終え、すぐにとって返す愛之助さんもまた好感度大♪
浅草と違って舞台が高いんです。両手を舞台に置き、体を引
き寄せ、足をすっと舞台にのせて難なく上がったので、ホッ。
以下、質問の答えです。
■東山さん
やはり、愛之助さんと刀を交えるシーンですね。そこに向かう
百里の旅なので、その想いを感じとっていただきたいです。
■愛之助さん
山形の美しい景色ですね。こんな風景が日本には残っているん
だというのを見てほしい。そして、東山さんとの殺陣ですね。
台詞がなくても、ただ剣を交えるだけで会話ができるんですね。
こんなことは僕、初めてでした。その会話を皆さんにも聴いて
いただけたらと思います。
次の質問は少年から。
ふと愛之助さんに目をやると、下手側の階段からフツウに下り
てる~。(あ、階段・・・あるやん。)
赤い半袖Tを着た兄弟二人が並んでいてまず弟クンにマイクを
向ける愛之助さん。「お名前は?」
「○○ユウ」と答えた少年に「ユー、映画見ちゃいなよ」と
反応する東山さん。可笑しすぎる♪
「質問は?」「ない」にも笑わせてもらいました。
続いてお兄ちゃんが質問のリベンジを。
「ひがしやまさんはどうしてそんなにカッコいいんですか?」
大人も聞けないストレートな質問に頬がゆるみます~♪
「お母さん、素晴しい教育をなさってますねー」と東山さん。
ついに舞台を下りて兄弟のほうへ。私の位置からは見えなかっ
たのですが、東山さん、二人の頭をナデナデしたそうです。
(二人は間違いなくジュニア入りをめざすだろうな♪)
舞台に戻った東山さん。どうしてカッコいいんですか? と
愛之助さんに追及され、「もういいです。これを維持できるよ
うこれからも頑張ります」と答えていました。
この流れでマスコミの撮影タイムとなり、目線ください!とか
言われながらにこやかに応じる二人を見守りました。
それが上の写真だったのですね~♪
一面に載せてって言ったのにぃ。
もう一度最後に、二人から。
■愛之助さん
自分が出ているのになんですが、とても素晴しい映画だと思い
ます。皆さんが見られて本当にいい映画だと思われたら、ぜひ
まわりの人にも薦めてください。よろしくお願いします。
■東山さん
この映画には日本人の心の強さが描かれていますので、これが
皆さんの勇気につながればうれしいと思います。普通のことが
当たり前にできるのはありがたいことですね。この後、映画を
ゆっくり楽しんでください。
終始カッコよくて、主演俳優としてプロのエンターテイナーぶ
りを発揮していた東山さん。
最後まで東山さんをサポートする側に立ち、さりげなく上手に
映画をアピールしていた愛之助さん。
挨拶を終え、再び客席の扉のほうへと移動する二人を見届けな
がら、みんなで拍手&手を振ってのお見送りとなりました。

●「小川の辺」ネタバレのない感想
東山紀之/戌井朔之助 菊地凛子/田鶴
勝地涼/新蔵 片岡愛之助/佐久間森衛
尾上真千子/幾久 松原千恵子/以瀬
笹野高史/助川権之丞 西岡徳馬/鹿沢尭伯
藤竜也/戌井忠左衛門
今までに映画化された藤沢周平作品では「たそがれ清兵衛」
「蝉しぐれ」「武士の一分」、そして今回の「小川の辺」の
4作品しか私は見ていませんが、おなじみの海坂藩のお話のせ
いか、共通するものが流れているのを感じます。
武士とはつらいものなんですよね~。
敵討ちとは違い、相手が憎いわけではないのに、身内を討た
ねばならないという状況がね。
藩一番の剣の遣い手であるばかりに、妹の夫を討たねばなら
ない朔之助。よきライバルだった朔之助に追われる身となっ
た佐久間森衛。そこに新蔵と田鶴がからんできて・・・。
あ~、武士も、武士の妻も、武家の奉公人もつらく切ないも
のなんですよね~。
勝地涼くん、かなりいい役♪
今回は原作を読んでから映画を見たのですが、「蝉しぐれ」が
長編の中から見せ場を絞り込んで描いているのに対し、この
「小川の辺」は短篇のため、むしろ、小説では端折られて具体
的に描かれていない部分を映像で見せてもらって初めて知る、
という楽しみがあります。
蝉しぐれのような起伏の激しい展開はないものの、静かながら
も凛とした佇まいが心地よい映画で、最後まで興味をそがれる
ことなく見終えることができました。
山形県で大々的に撮られたという美しい自然の風景の中でも、
「水」のあらゆる営みを映像で見せているのが印象的だったな。
水の音もまだ耳に残ってる。
そして、忘れられないのが朔之助と佐久間の対決。
原作ではたったの3行だったあのシーンが、いま見られてる!
そう思うと、かなりコーフンしてしまいましたね。
朔之助は白鉢巻きに白足袋、佐久間は黒足袋。ウウッ(涙)。
にじり寄る二人の足元に思わず目がいっちゃいました。
ただカッコイイとか華麗だとか、そんな言葉では表現できない
今までに見たことないような殺陣。
あれが不伝流ですか~!
一手、また一手。これが会話なんだな、と。
本当に見応えがありました。

愛之助さん的には、舞台で見た「蝉しぐれ」の文四郎がダブる
シーンもあり。原作で全く台詞がないにも関わらず、これだけ
登場シーンがあればファンとしても満足。
どう見ても圧倒的にカッコイイ東山さんと、少ない出演ながら
骨太な存在感が光っていた愛之助さん。
対照的な二人に見惚れる映画でもあります。うひ♪
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「小川の辺」インタビュー@ありがとう浜村淳です
明日のラジオ番組に愛之助さん。
実際にそこにいたのに…私の感想はかなりハショリ、皆さんにおまかせしちゃいました(笑)
いやいや、ホンマに楽しかったですね。
ヒガシもらぶりんも結構饒舌だしv
あの至近距離はすごかったです!
もしヒガシのファンでも、あそこまで近づけたら変わってしまうかも知れません^^;
口数は少なかったけれど、愛之助さんはホームグラウンド的
ゆとりが感じられて、何だかのびのびしていrように見えました。
って、東京でこのようなイベントに出演される愛之助さんを
見たことはないのですが。
原作も読まずに映画を観た私は、主演はヒガシとしても
準主役だと思っていた佐久間がそうではないことに少し
驚きましたが、それでもなおあの存在感と重量感はさすが
だと思いました。観ることができてよかったです。
アフターも遅くまでおつき合いありがとうございました。
随分前に原作を読んでいたのですが、短編でしたし、内容はほとんど覚えていましたが、本に忠実に、加筆されて素晴らしい映画になってました。7月にはもう一度見ようと思います。
これはあるサイトにアップされていたのですが、庄内映画村で「赦免花」という映画を撮影されていますが、そこにも愛之助丈の名前がありました。赦免花はPCで無料で読めます。
楽しさのかけらが心に届いてくるような
丁寧なレポありがとうございます。
翌日の「おは朝」でもちょっとは映りましたが、
そのときの楽しげな雰囲気は
こうしてレポを読ませていただいてこそ
わかるものです!(^^)!
>愛之助さんファンなら卒倒必至!
ですよねー。
この映像は「おは朝」でも見ました。
「うわっ!ちかっ!!」って叫びました。
大好きな藤沢作品に愛之助さんが出るって
いうことがとっても嬉しいので
映画を観るのがとてもとても楽しみです。
原作ではまったく台詞はないですが
正義感に満ちた真直ぐな剣士
というイメージはそのままのようなので
これも楽しみです。
新鮮でした。ハイテンションでみんなを盛り上げてゆく
サービス精神には脱帽です!
ヒガシにすばやくツッコミを入れる愛ちゃんもたのもし
かった~♪
あのキョリ、イエローカードですよねー。
本人は気づいていないのでしょうか(苦笑)。
上映後の楽しいアフタートークありがとうございました。
の状況下で愛之助さん、ガッツリ面白いことを言ったり、
ステージを駆け降りたリ、大健闘でしたよね♪
それにしてもジャニーズのサービス精神、恐るベし。
あの場にいた人全員を一瞬にして掌握してしまった感じ。
いやーヒガシ、カッコよかったです。
と言いつつ・・・
視線の方向はちゃっかり愛ちゃんだったり(笑)。
アフタートーク、遅くまでありがとうございました!
まさか東山さんも愛之助さんがあのような動きに出る
とは思わなかったでしょうね(笑)。
映画は原作をうまくふくらませていたと思います。
私ももう1回見たいなあ~。
> 庄内映画村で「赦免花」という映画を撮影されています
そのようですね。私はこちらによく来てくださる
puspitasariさんに教えていただきました。
> 赦免花はPCで無料で読めます。
え? よくはわかりませんがそういうサイトで調べてみます。
ありがとうございました。
うう、ぜんぜん気がつかなかった~。
じゃファッションチェックもバッチリですね。
その動いてる愛之助さんと、皆さんのレポを合わせれば
あの場の雰囲気がかなり再現できると思います。
原作ではさらっと書かれた事柄も、映画では具体的
に映像化されているので、思ったよりも愛之助さんの
出番が多いです。
主演じゃなくても存在感ある役どころとして、見た人
の胸に刻まれるんじゃないかと思います。
どうぞお楽しみにね♪
あ、浜村淳さんの番組、忘れないようにしましょうね!(笑)