雑誌の裏表紙ってあんまり注意して見ないものだから『シアターガイド5月号』
もトーゼン気づいてなかった。
三上博史さんファンのおともだちからメールをもらうまでは・・・。
えっ! あわてて裏を見てみると「!!!!!!!!ーーーっ」。
イープラスのこんな写真なんかで驚いてはいけなかったのだ(笑)。
「あわれ彼女は娼婦」は大阪公演も決まったし、遠征しなくてすむ。
よかったー。
今月の『シアターガイド』で私がどうしても読みたかった記事はこの2つ。
(1)山海塾の天児牛大さん
(2)「カラフルメリィでオハヨ」の山崎一さんとみのすけさん
(1)天児牛大(あまがつうしお)さんのモノクロ写真。
黒のハイネックセーターを着てパンフレットか何かをめくっている。ただそれだけ
のシンプルな仕草なのにそのたたずまいが素敵なんである。
で、取材記事の一部を勝手に要約させていただくと・・・・・・
山海塾はアートを創造するカンパニー。消費されて古くなるエンターテインメント
ではなく、アートとして律したい。だから、その環境が整っているパリが拠点。
天児さんが生み出す新作は2年に1度のペース。
自分の身体と向き合い内側からの情報に耳を澄ます。やがて、自分の中にある不可
解で未決定なことが醸成され、一つの作品としてドロップしてくるように思える・・・
だからその雫が落ちてくるまで待つ。(『シアターガイド5月号』より。要約)
山海塾の舞踏の世界が静謐なのに豊かなのは、決して水増しされていない100%純度
の芳醇で濃密な雫が、舞台に落ちて香り立つからなんだ・・・。
どこにもないあの場でしか味わえない贅沢な時間の秘密が少しわかった気がする。
(2)「カラフルメリィでオハヨ」。
この作品がKERAさんのたった一つの私戯曲で、実の父親の死を題材にしたもの、と
いうのは他のメディアでも読んでいたけれど、お父さんのベースギターの音色が舞
台で流れるらしいと、この記事を読んで知った。
ジャズのベーシストだったんだ。お父さん。
題材からして泣けそうなのに、この作品はコメディなんですよね、KERAさん流の。
そもそもKERAさんがこの作品を書いたのは父親の死後ではなく、死に向かって進
行中の病院で、自分自身が介護をしているさなかだったことにも驚いてしまう。
お父さんはKERAさんの中でだんだん枯れながら死んでいったのではなく、最後に
みずみずしく生きながら亡くなったってことなのかな。そして、亡くなった後も
作品の中に生きている。
親の死を体験すると、それを知らなかった頃の自分にはもう戻れない。
私もきっとKERAさんや、3年前に父親を亡くしたというみのすけさんと同じ側か
らしかこの作品を見られないんだろうな。
山海塾の舞台「遥か彼方からのーひびき」も「カラフルメリィでオハヨ」も5月
に観劇予定なり。
●関連記事
「あわれ彼女は娼婦」ぴあ
「カラフルメリィでオハヨ~いつもの軽い致命傷の朝~」イープラス
(3/13の記事だけど大阪公演に寄せたインタビュー♪好きです)
これは本当に、今から楽しみで仕方ないです。
舞台でもあのようなシーンがあるのでしょうか♪(期待倍増)
そして、、、「カラフルメリィでオハヨ」
このインタビュー記事読んで気になってました。(笑)
私どちらかというとKERA作品は苦手なのですが、
この記事を読んでかなり興味が。
もしかしたら、、、当日券で行っちゃうかもしれません。(笑)
そうそう、KERAさんの作風ってクセありますよね。私も外部公演で一度ア然となったことが~(爆)。
でも、最近観たナイロン本公演では「ハルディンホテル」とか「消失」はすごくよかったなーって。今回の「カラフルメリィでオハヨ」は4度目の上演だし、ラストがグッときそうなのでけっこう期待してます。