星月夜に逢えたら

[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

愛之助さん特集@スーパーモーニング

2010-12-08 | AINOSUKEさん
<レポの前に>
昨夜遅かったので緊急記者会見は今朝のTVで見ました。
会見そのものも、決定内容ももちろん衝撃的な出来事でした
が、 とにかくご本人が思ったよりも元気で、発声等も普通に
しゃべっておられた様子にほっとしました。

しかし、生まれたときから一挙手一投足を注目され続けると
いうのはシンドイことなんでしょうね・・・。
とにかく唯一無二の立場である歌舞伎役者として、たくさん
の人がこの方の舞台復帰を待ち望んでおられるのですから。

ここ数日、表裏一体で取り上げられる愛之助さんの取材番組
に、当初はただ喜んでいたミーハーな私ですが、追いかける
のが疲れた~~~。たった数日のことなのに(笑)。
ファンとしては映像もいっぱい見たいけど、どうか体も休め
てくださいという心境になっちゃいました。
次回は新春浅草歌舞伎の舞台をぜひ取材してくださ~い 。

とはいえ、どんなきっかけにせよ、今回の愛之助さんの取材
番組をみて、ふうん、歌舞伎って面白そうとか、こんな気さ
くなおにいちゃんが舞台ではあんなコワ派手な顔になるんだ
な~とか、ちょっとでも歌舞伎に興味を持つ人が増えたとし
たら、それはそれですごくうれしい。
大変な時期に愛之助さんが取材を受けた理由の一つがきっと
そこにあるんだろうな、と勝手に推測しています。



予告しておいて、かなり遅刻ですが・・・(汗)
「スーパーモーニング」12月6日のレポです。

>> 手紙編ダイジェスト映像

まず女性レポーターが愛之助さんに質問。
「今回海老蔵さんから何かお話がありましたか?」
「はい、海老蔵さんから直筆の手紙をいただきまして」
ちょっと神妙な面持ちの愛之助さん。
「お手紙が書けるぐらい、体に何も支障がなかったんだなと
思ってほっとしました。僕も公私ともに仲良くしてますし」。
そこには毛筆でお詫びの言葉が綴られていたそう。
「本当にこのたびはご迷惑をおかけしてすみません。代わり
をありがとうございますと、そんな感じのことです」。


>> 人物クローズアップ編。

今回一躍注目を浴びている片岡愛之助さん。一般家庭からこ
の世界に入った異色の経歴を持ちます、と初めに紹介が。

映像は先日の普段着と違って、この日は銀鼠色の羽織袴。
南座の通用口から外にでてきた愛之助さん。時間は夜。
あ、追いかけ五枚銀杏の紋もチラッと見えました。
「片岡愛之助 38歳」というテロップ入り♪

女性レポーターの、急きょ代役が決まったときは?に答えて
「いやあ恐ろしかったですね。最初は受ける自信はなかった
です。正直言ってそれは」。
さっきまで笑みを浮かべてたのにグッと引き締まった顔に。
「毎日が初日みたいな感じですね。やっぱり引き受けた以上
はきちっと勤めなきいけないですし。それはすごい覚悟がい
りましたけど」。

さらに、成田屋さんのお家芸はふだんはできないですよね?
の質問に答えて。
「それはありえないですね。僕は一生できないと思っていま
した。役者としていい勉強をさせて頂いています、はい。」


ここで、冒頭に流れた海老蔵さん直筆の手紙についてのやり
とりが再度そのまま入ります。

愛之助さんの代役について、歌舞伎評論家の喜熨斗勝氏の
コメント。
「お家芸である『外郎売』を演じるのに、ふさわしいものを
持っていらっしゃるということです。そこはどなたも納得。」

前回代役を引き受けたときの映像が挿入されます。船乗込み
の船を下り、向こうから歩いてくる海老蔵さん、愛之助さん、
薪車さんら。

ここからは「歌舞伎界のプリンス VS 一般家庭から歌舞伎界
入り」という構図で二人の対照的な生い立ちについて比較。
※子供時代からすでに記者会見で話す海老蔵さん
※2005年の愛之助さんの映像(すてき~♪♪ ←註・私の声)
等々。(愛之助さんの生い立ちについては皆さんよくごぞん
じなので割愛します~。)

愛之助さんが出演した映画『宮城野』の映像が挿入されます。
だんまりの場面から、愛之助さんの顔のアップ。
部屋の中で役者絵をバックにした矢太郎。
宮城野の首をしめかかる矢太郎。
写楽の首をしめる矢太郎。
~ナレーション
「ナゾの天才浮世絵師、写楽。その背景にある男女の哀切を
描いた『宮城野』では、主演の若き絵師を演じて好評を博し
ました」。
(スタンダード版DVDはこちら

映画出演について愛之助さんのコメント。
「僕らの世界って一生修行なんですよね。いろんなことに
チャレンジするのが大事なことだと思うんです。」


>> ここまでのまとめ的なコーナー
歌舞伎界のプリンスで、生まれながらに歌舞伎名門の重責を
背負ってきた海老蔵さんと、無縁の世界から歌舞伎会に飛び
込んできたニュースター、愛之助さん。

さきほどの喜熨斗氏のコメント。
「二人の特徴とも言えますね。海老蔵さんはエリート。芸も
やっぱりエリート。どうだ!という感じの芸が多い。
愛之助さんのほうはコツコツと積み重ねてきた方。庶民性が
ありますね。柔らかさもあれば、優しさも感じられます。
(二人は)演技のあり方が違うんです。」

海老蔵さんについて、愛之助さんのコメント。
「大好きな友人の一人であり、よきライバルでもあり、よき
仲間です。1日も早く元気になって戻ってきてほしいです。」


ここで月曜日のスタジオコメンテーターで、前に取材経験の
ある吉永みち子さんのコメント。
「まさに真逆の生き方ですよね。歌舞伎では名門の家に生ま
れると最初から役名がつきます。3日の稽古で代役がつとめら
れる。ここまでスターになるにはよほどの努力がないとなれ
ない。いつ何があるかわからない時に、つねに構えと備えが
あるかないかですね。運転が好きで、車の中で芝居の台詞を
流しているぐらいなんです。本当に応援したくなる。素敵な
方ですよね。」

以上、こんなカンジでした。
※吉永さんの取材記事掲載誌「ひととき」の情報はこちら


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スーパーモーニングの取材を受ける愛之助さん
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4 コメント

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ありがとうございます (瑠衣)
2010-12-08 23:11:19
スーパーモーニングは見ていなくて、朝のワイドショー、あちこちで海老蔵さん問題を取り上げていて、全部見ていたら何もできない((+_+))

こうして取り上げて頂くと本当に助かります。今日の朝日新聞の古典評論にも愛之助さんの外郎売、好ましい評論でした。

仰る通り、愛之助さんも慣れない緊張する役を与えられて疲れていると思いますが、インタビューに丁寧に答えて居られるのは、一人でも歌舞伎に興味を持ってくれる人が増えれば、という思いだと思います。しかし、ソロソロメディアも沈静化し。残りの南座の舞台、出演されている役者さんが落ち着いてお芝居ができる状態にしてほしいと思います。
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Unknown (935うさちゃん)
2010-12-09 00:15:04
すばらしいレポート、ありがとうございます!その番組は見逃しておりましたので、悔しさに歯噛みしていたところでした。
海老蔵さんと愛之助さん、まさに真逆の人生なんですよね。われらが愛之助さんが注目され、ニュースターと呼ばれるようになっていくのは誇らしいようでさびしいようで・・・でも、中村福助さんも「愛之助さんにとってはチャンス」とブログに書かれていましたから、それをきっちり生かして活躍する愛之助さん、やっぱり素敵です♪
返信する
瑠衣さま♪ (ムンパリ)
2010-12-09 16:58:16
朝は出勤の準備しながら、リモコンボタン押しながら。
もうワケわかんないわ~な戦争状態で、とりあえず
当たった(笑)のが、スーパーモーニングと
スッキリ!でした。

朝日新聞の情報ありがとうございました。
本日入手しましたので、記事アップできればと思っています。

> 役者さんが落ち着いてお芝居ができる状態に
> してほしいと思います。
ほんとにそう思います。
返信する
935うさちゃんさま♪ (ムンパリ)
2010-12-09 16:58:44
> ニュースター
私たちにとってはもうとっくにスターなんですけど(笑)、
世間的にはそうなのかぁ~とギャップを感じた言葉です。

> チャンス
「外郎売」といえば誰もが愛之助さんを思い出すぐらい、
どうせなら強烈にオーラを放って印象づけてほしいですね。
私も急遽夜のチケットを追加した組です。
ほんと、えらいわぁ~、愛之助さん!
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